今日は、のんびり1人の昼下がり。
子どもたちは、それぞれ遊びに行き、世帯主は仕事…。
テレビをつければ、震災の特別番組ばかりで、なぜか、全く関係のないテレビショッピングにしてみたりする。
『 あの時 』 をもう一度見せられるのは、つらい。
私でも、こう思うのだから、被災された方々の気持ちは、計り知れない…。
がれきの山…という言葉を何度も聞いた。
わが家では、がれきのことを 『 材料 』 と言わせていただいている。
『大切な家や、家財道具だったものを がれき で片付けるのは、失礼だ』と娘が言った時から、わが家では、材料。
昨日も娘が 『 まだ、材料があんな、ようけ(たくさん)あるやん…』と、テレビを見て言っていた。
毎日を 当たり前に暮らす。
当たり前の毎日を 当たり前だと思わずに、当たり前であることに、感謝して、日々を暮らす。
被災地から、遠く離れている私には、自分の無力を感じながらも、祈ることしか出来ない。
今日の行方不明者 3155人。
私が毎日、新聞で見ては、1人でも多くの方が、ご家族の元にお帰りになられますように…と、この数字が、減ることを祈っている。
いつしか、私の日課になった。
確か、見始めた頃は、7600人くらいだった。
毎日、あと少しで、百の位が変わるとか、今日は、昨日と変わらないとか、この数字を見ては思う。
行方不明の我が子を探すために、パワーショベルカーの免許を取ったという若いお母さん。
津波で流された甥っ子を探すために、ダイバーの資格を取ったという男性。
こんな話を聞くと、胸が痛くなる。
捜索隊の方々の、仕事ぶりにも頭が下がる。
でも…、復興も捜索も進んでいない。
今日も、いつもと変わらないわが家。
祈りは、続きます…。
〈祈〉 合掌 …
