点滴の思い出 | 形成外科 あっこのブログ

点滴の思い出


整形と麻酔科の先生と飲み会でした


こんなに楽しい飲みができることに感謝!





研修生活を振り返って


いろいろ思い出して感傷的になっている今日このごろ


心に残る出来事をひとつ





研修医が始まってまもない頃


採血も点滴もろくにできなくて、失敗ばかり


焦りまくる研修医に何回も針を刺される患者さんにとっては、たまったもんじゃないでしょう


メンタル弱めの私は、2回失敗した時点で


諦めてベテランの看護師さんにバトンタッチすることにしていました




その日も、肺がん末期のおじいさんに当然のように点滴を2回失敗


心が折れて、謝りながら看護師さんを呼んで


変わってもらい、その場を去りました


すると、呼び戻され・・・



「俺は痛みに強いから、何回でも刺していい。


何回失敗してもいいから、やってくれ」




と言って、腕を差し出しました


焦りと有難いのと申し訳ない気持ちで、ほとんど泣きそうになりながら、


それから何回も失敗して


痛くないはずがなくて


刺すたびにおじいちゃんの体に力が入るのがわかりました


それでも何回か目に成功して


「入った!」と小さく叫びました




そしたら、

「よかったね。その気持ちを味わってほしかったんだよ。逃げないで頑張ったね」


って笑顔をみせてくれました




思わず涙が出ました




その患者さんは、一ヶ月後に亡くなってしまいましたが


今も私の心には笑顔も言葉も深く残っています




今では、点滴は得意になりました





私もいつかそういう場面がきたときには、絶対同じことをしようと


思っています


こういう気持ちを伝えていけば、世界は平和になるんじゃないか


なんて思っちゃうのは単純かな





心に残るいい話 でした^^