ふと思いました。

「身体は精神の入れ物」だと。

 

今まで思い通りに動くのが当たり前で

どこか傷んだりしようものなら「このポンコツ!」となじり

何十年も酷使してきたこの身体は、

私の精神を入れておくための器なんだ。

 

そんなふうに考えたら

自分の身体の健気さに心苦しくなりました。

 

日常の中で大小の傷や痛みを刻み込みながら黙って働き続け

私の精神を生かし続けてきてくれたこの身体の

忍耐力を想像してみたらその途方もなさに驚愕し、

疲労や痛みなど思いやりもせず身体を好き勝手に使い続けてきた

我が精神の横暴さに気づいて愕然としたのです。

 

耳下腺がんを発症したのは

それを気づかせるための身体の叫びだったのかな。

 

これからは自分の身体に感謝してありがとうと語りかけてみよう。

お風呂上がりに保湿液やクリームを塗る、

だるい足をさすったりマッサージしたりする、

そんな普段何気なく(むしろ面倒に思いながら)やっている

些細なメンテナンスも感謝の気持ちを込めて

ていねいにやってあげなくちゃいけないな。

そんなふうに思いました。

 

今朝の空。東に浮かぶ雲の色は刻々と変わります。

早起きしてよかったなと思う瞬間。

 

西の山も朝日を浴びてバラ色に輝いていました。

うっすらと積もった雪は昼になって跡形もなく溶けました。