新居もきまって、なんだか着々と新生活の準備が整いつつありますウサギ音譜


結婚、ってみんなは何が決め手だったのかなあ。
きっとひとそれぞれ、決断した瞬間ってのがあるんだろうなぁ。


私はといえば、かなり昔からなんとなく、

 「結婚するんだったらこの人(彼ブタネコ)みたいな人がいいなあ。」

と思っていたらついに当の本人と結婚することになりました。笑

幸せなことですね。

でも私も、私なりに心を決める理由になった出来事がいくつかあった気がします。


私の中でいちばん大きかったのは、あの時の「おにぎりの味」かなぁ。
私には、きっと一生忘れられないおにぎりの味があるんです。

 こちらに来る少し前まで、私はずっと睡眠一日2~3時間程度の生活を送っていました。
 朝~夕方まで働いて、そのまま夕方~夜まで働いて、そのまま夜中~朝まで働き、朝になったらまたそのまま夕方まで…、、っていうエンドレスワークを。
 寝る暇は?って感じですが、正直寝る暇は無かったです。ほんとに。
人間とは思えない生活をしていました。

 極限ギリギリ、、っていうより極限をはるかに超えてる感じで、一言でも弱音を吐いたら再起不能になるだろうなと思って、当時はブログとかに「疲れた」とすら書けませんでした。
 ってか、寝るのとか2日に一回とか、3日に一回とかザラだったな…。今思うとオソロシーげっそり。当然休日とか無くエンドレスでその生活…
最後に寝たのいつだっけ?みたいな。
おとといの朝ちょっと寝たっけ?みたいな。んで次寝れるのいつだっけ?たぶん明日の夜には、、、みたいなげっそり

リアル地獄でした。
でも自分で選んだことだから、あと数ヶ月は倒れないで動かなくちゃって無理やり自分を奮い立たせつつ。。。
歩いてても、仕事してても、もう自分が何やってるか既に分かってなくて、世界にうっすらと白い霞がかかったみたいな奇妙な浮遊感のなかで、ただただ自分の筋肉だけが動いているような感じでした。



そんな極限状態のある日の夜中。

出勤間際に彼ブタネコがすばやくおにぎりを持たせてくれました。

 そのころ私はよくおにぎりだけ作って持って出るようにしていたので、彼はそれをよく目にしていたのか、いつの間にか見様見真似で作れるようになったみたい。
私が着替えてる間に、素早く作ったおにぎり2個をもたせてくれたおにぎりおにぎり

うわー超感謝っっ!あせると思いつつもまともに御礼も言えず(←疲労と眠気でまともに動けてない所為)、また謎の浮遊感の中で外の暗闇に消えてゆく私。。。

で、夜中に、仕事先の某ビルの食堂で。
夜中だと、電気全部消されてるのね。
おっきい食堂なのに非常灯と自販機の明かりのみ。
そんなまっくらな誰もいない食堂で、ひとりでカタンと椅子を引いて座った。

体中の骨がパキパキときしむ音がした。

暗くて大きな食堂に、ポツンと私ひとりぼっち。
この暗闇に私がいるってこと、たぶん誰も知らない、、、。



ペットボトルのお茶を飲んで、持ってきた巾着袋を開けたら、
コロンとおにぎりが二つ出てきた。


あ、、おにぎりだ。。(←持ってきた記憶すら曖昧になってた)




この瞬間に湧き上がってきた感情のこと、きっと一生わすれない。



案の定、おにぎりはちょっといびつな形をしてた。
気のせいかまだほんのすこし温かかった。

包んであるサランラップを剥いて無言で白いところをひとくちかじったら、
その途端にポロって目から涙が出てきた。

中には私の好きな具がちょっと多すぎるくらいたくさん詰めてあった。


そっからもうポロポロと止まらなくなって、あれ?あれ?とおもう間に泣いてしまっていた。

真っ暗な食堂に一人で座っていた私は、
さっきまでたしかに自分を世界中でひとりぼっちだと思っていた。
みんなが寝静まっているなか、誰にも気づかれることなく、電気の消えた食堂に疲れきって座ってる私。



でも、巾着からおにぎりが出てきた。




「ココニイルヨ」



そっか。そうだ。

私、今こんな暗闇に一人でいるけど、決してひとりじゃない。
私がこんな時間にこんなところで働いてるって、世界中の人は知らないかもしれないけど、でもだからって私は一人じゃないんだ。


 「少なくとも、私達は2人だ…!」


って。



泣きながら食べた、世界で一番美味しいおにぎりでした。



いい、思い出ですウサギあせる

ってゆうか書いてたら当時をリアルに思い出してまた泣いてしまった。。。笑
こういう、いろんなことを踏まえてなので、私はきっと彼とうまくやっていけると思うのです。