仕事を始めて間もない頃の話。
固定客を持っていてフリーになった訳ではないので、色々と大変だった。
(丁度アナログからデジタルへの移行時期)DTPの出張講習(マンツーマン)の講師に登録していて、たまに仕事が入っていた。
ある大手食品メーカーの、ある程度アプリを操作できる新人デザイナーに、操作方法をレクチャーしたり、
(あぁ、こういうパッケージデザインしてみたい!)と心の中で思いつつ、自分の役割をこなした。
ある日は、通訳を介してインドの方にも講習を行った。
『コピーアンドペースト』や『ドラックアンドドロップ』を、本当の発音も知らないのに、いつの間にか巻き舌で説明する自分に気づき変な汗が出た。
そんなある日、歯科医師の先生が、学会で発表する資料のイラストを綺麗に描きたいのでレクチャーして欲しいとの事。
(1回描いてしまえば、コピペで使いまわしが出来るので、何度も同じような図を使う、資料作りには持って来いである)
そりゃ行きますよ。何処へでも、他のバイトより時給が高かったし、生活かかってますから。
自宅に赴き、講習を始めました。やはり慣れてないアプリのせいで、(ベジェ曲線は、慣れないと思った形を描けない)
先生は大変そうです。横に座って操作方法をレクチャー。
しばらくして、『じゃ、ちょっとやってみて、後ろからビデオで撮影するから。』
『えっ~っ』それは聞いてない。 そして、低い机なのであぐらをかいて、PCの前で解説しながら作業を進める。
三脚にビデオ付けて用意周到。後ろから先生が、黙って撮影している。
体が人の十倍くらい硬い私は、あぐらだけでも結構ハードだ。
操作方法を解説しながら、図を描いた。そして、残りの作業は先生自身で行うのかと思いきや、後ろから『そのまま続けて』の声。
続行するのは良いけれど(良いのか~?)、これ『何かの罰ゲーム』?と思った。
結局、契約時間内(ノンストップ4時間ぐらいの刑)で終わらず、と言ってもかなり作業が進んだ状態。
(あれ?今日作業しに来たんだっけ?)そして、時間延長の申し入れ。
確認の電話をいれる為、一旦外へ。もう足も背中も何かなってる。
派遣先に電話したら『あなたが出来るのであればやって、後で延長時間を報告して。。』
(長時間の作業は、あの当時は若かったので平気だったが、あの体制で解説しながらは、結構こたえた。)
先生に、丁重にお断りして夜ふけの道を家路に向かった。
----------------------------------------------------------
ロック魂に火がついた俺は、帰り道、コンビニの前でメロンパンを2つ食ってやった。
じゃそんな思いを歌うゼ~~~~ッ!オケーッ!カモ~~~~ン! 『あいうえおの唄~~~~ッ!!!』
