私が前座の頃からお世話になりました、紙切りの林家正楽師匠が、

21日にお亡くなりになりました。

 



私の父でもあります、師匠六代目柳家つば女が寄席で真打(とり)を取りますと、

よく膝替わり(とりの一本前の出番~色物の師匠で最高の出番)を務められましたので、

私もよくご一緒させていただきました。

正楽師匠は、私が入門時は「林家一楽」と名乗られていて、

私が二つ目に昇進する前に「小正楽」を襲名されて、

後に紙切りの大名跡であります「正楽」を継がれました。

私が立前座の頃、小正楽襲名披露興行に付かせていただいたのですが、

その頃から細々と働く私を目に掛けてくださって、

いつも気にかけてくださっておりました。

今年の初席の浅草演芸ホールの楽屋で、

10日にお会いしたばかりでしたので、

本日訃報をお聞きして、いまだに信じられません。

卓越した紙切りの技術は勿論ですが、

飄々とした芸風は、噺家と色物の師匠の枠を超えて、

とても貴重で得難い芸だったと思います。

ご冥福を、心よりお祈り申し上げます。