1978年から始まった日テレのチャリティ番組が今週末(31日土曜18:30~9/1日曜20:54)にライブ放映される。
番組の目玉はタレントが24時間かけて100㌔走り、その間チャリティ募金を受け付ける24時間チャリティマラソンで、1992年から始まった。
タレントが苦痛に耐えながらゴールする姿は、番組のエンディングを飾るものとして視聴者に「感動」を与えてきた(とされる)。
私はこんな小芝居、感動の押し売りに興味がないので、この間は「笑点」しかみたことがない。
今年も、「笑点」の時間帯に合わせて日テレにチャンネルを合わせるだろうが、私の興味は別のところにある。
一つに、昨年、チャリティ募金を日テレの子会社の社員が複数年に亘り横領していたことが発覚。
こういう不祥事を起こすと、番組自体が打ち切りになりそうだが、(ネット記事では)20億円とも言われるスポンサー料と100億円の関連売上げを手放したくない日テレが、番組サブタイトルを”愛は地球を救う”から”愛は地球を救うのか?”に変え、児童擁護施設への寄付を中心にして出直すと言う。だが、日テレ幹部の横領に対する謝罪がなく、代わりに人気の水卜アナに涙ながらの謝罪をさせた。
擁護施設への寄付と言う偽善で世論の反発を抑えこもうとしている。
寄付金の総額は10億円位らしい。番組出演者をノーギャラにして、その分寄付に回せないか・・・・無理だろうなぁ(>_<)
二つ目は、何かと批判の多い昨今の酷暑化の中での24時間マラソン。フジテレビの27時間テレビで優勝賞金1000万円懸けた100㌔マラソンでは、フルマラソンの経験もあるタレントの井上咲楽が途中でドクターストップ。
日テレは人気タレントのやす子をマラソン走者にして、早くから準備している。
自衛隊経験者で体力に自信があり、自身も擁護施設にいたと言うことで、偽善と呼ばれようが構わない決意という。
フジテレビの優勝賞金並みの出演料の他、やす子は向こう何年間か日テレの看板タレントとして番組出演が約束されているらしい。
これでは、やす子の所属事務所もやす子もシャカリキ(命がけ)になるはずだ。偽善そのものだ!
フワちゃんが、やす子のツイッター「オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす」に”予選敗退者死ね”と暴言を吐いて、フワちゃんは芸能活動中止に追い込まれようとしているが、やす子の活躍を目の当たりにすると”死ね”と言う気分になるだろう・・・・。
三つ目は、やす子とのチャリティマラソン、例年だと、タレント走者と一般市民が公道を一緒に走る。
今年は、応募した1000人のチャリティーランナーが出発の競技場内の400㍍トラックをやす子とハムスターのように12周半(5㌔)走り、その後はやす子一人走るようだ。
なぜこんな形式にしたかだが、主催者は、多人数が公道を走ることのへの一般市民への迷惑とランナーの熱中症などへの対応を考えたようだ。チャリティランナーが参加費やチャリティTシャツを買ってまで参加する動機は何か?
恐らく、全国放送のTV画面に自分の姿が映るだろうという自己顕示欲だろう。
全国紙に自分の名が載る「万能川柳」投句者と同じか・・・・。