沖縄米軍に風俗の活用を勧めた橋下が、その後も発言をエスカレートしたとして、米国務省報道官が 「言語道断で侮辱的」と橋下を批判したことから、橋下が「占領期、米は日本人女性を活用したと米の避難に反論」(朝日新聞Web版)した。昨日の会見で、ホコを収めたかと思いきや、この反論。もはや、子供のけんか並みになってしまった。
これまでの、一連の橋下発言には次の3つの問題があると思う。
1.何事にも結果には原因がある。慰安婦と言う結果は日本が仕掛けた太平洋戦争と言う原因がある。その戦争に大義がないと、戦争遂行のためのいかなる制度も正当性(大義)はないのではないだろうか。橋下が、「慰安婦制度は必要だった」と言う裏には、「太平洋戦争は必要だった」と言っているに等しい。いま、太平洋戦争に大義があったと叫んだところで、何の国益があると言うのか?
2.さらに、沖縄米軍に風俗を活用したらと言った背景に、橋下の頭の中に慰安婦=風俗と言う間違った等式がある。慰安婦は強制されたかどうかはおいとくとして、極限状態の中で生まれたものである。しかし、風俗はそういう状況で生まれたものではない。沖縄米軍と旧日本軍の置かれている立場も全く異なる。異なるものを同じ土俵に上げて論じるから、国際的な非難を浴びるのである。
3.2の問題を国際感覚の欠如として取り消したまでは良かったが、米国の公式の批判に、「米国だって、占領下で日本女性を活用したではないか」と反論したのは、まったくの筋違いである。
占領下の日本女性と慰安婦、さらに占領軍と旧日本軍は似て非なるものである。似て非なるものを同一視して論じるとジョークになる。
これまで、多少なりとも国際世論に一石を投じた感のあった騒動を、自らの手で低俗なものに変えてしまった。ハッキリ言って、国際感覚とか人権意識の問題以前に、「なんじゃこいつ、アホちゃうか!」である。