今日から6月、ロンドンオリンピック開幕まで残り2ケ月弱になった。そこで、オリンピック出場に関し、TVを中心とするメディアを賑わした話題を3件取り上げる。


 先ず、猫ひろしのカンボジアマラソン代表騒動。猫ひろしがカンボジア国籍を取得して特別推薦枠でカンボジア代表に選ばれると、一躍時の人になりTVが大きく取り上げ、日本国内では代表選出に賛否入り乱れての大騒ぎになった。瀬古利彦氏のように「猫選手はカンボジアと日本の架け橋となる」とか、わけの分からぬ理屈で猫のオリンピック代表入りを擁護する輩が特にメディアに近い筋に多く現れた。

 これは結局、国際陸連が参加資格を問題視し、参加取消になり、猫ひろしで視聴率を稼ごうとしたTV界をガッカリさせて幕を閉じた。カンボジアと日本と五輪マラソンの名誉が守られたと言うことで、めでたしめでたしであったが、それでもTVのコメンテータと称する人が「国際陸連の資格は後だしジャンケンでけしからん」とか言っていたのには(言わせたTV局には)驚いた。


秦野てっちゃんのブログ-花を食うポコ

 次に、しずちゃんの女子ボクシングの代表選考の話題。こちらは、世界選手権でベスト8に入れず、代表を逃したが、日本アマチュアボクシング連盟が大陸別推薦枠獲得の事前申請をしていなかったため、それでの出場も不可になったことが連盟の怠慢と一部の人から批判が出ていた。何年も前からしずちゃんの練習を追いかけてきたTV局にすれば、オリンピック出場ともなると確実に視聴率が取れるだけに、このことが五輪出場の機会を逃したかも知れないとなると、憤懣やる方ないであろう。次の次のリオ五輪を狙って欲しいとか無茶なことを言っているTV局もあった。

 が、試合だけでなく練習時ですら年齢的にも体力的にも限界を超えているようなしずちゃんに、これ以上期待するのは酷と言うものである。後になって分かったことだが、問題となった推薦枠は過去のオリンピックに総勢6人以下しか参加していない国に与えられるものであって、もともと日本にはそれを申請する資格はないらしい。


 この2つの例は、いずれもTVで顔が知られているお笑いタレントを実力とは無関係にオリンピックに出場させ視聴率を取りたいと言うTV局の都合で報道されてきたもの。猫ひろしとしずちゃんのオリンピック出場ならずの結果は、残念と言うより、TV至上主義に陥っている日本のオリンピック報道にいい薬になったに違いない・・・と思いたいが視聴者の意識が変わらない限り、第二の猫ひろし、しずちゃんが登場するであろう。

 写真は「花より団子」のポコちゃんが花を団子だと思って食べているところ。オリンピックの話題とは関係ない。次回は先週、代表入りを決めた女子バレーとTV局について報告する。(続く)