昨夜、ネルソン・フレイレのピアノリサイタルへ行ってきました。
今更知ったのですが、来日リサイタルは12年ぶりだったそうです
そして私はフレイレの生演奏を聴くのは今回初めて。
以前から行こうかどうしようか気になっていたのですが、知った時には既にいい席が余りなく
2ヶ月程前に突然、友からネルソン・フレイレのチケット取った!と連絡をもらい、すぐに検索してみたところ、一席だけ良い席があったので、急いでクリック
私も行く事にした〜〜
と連絡いれつつ、席番号を聞いたところ隣り同士でビックリ
ピアノの場合、人によってかなり好みの位置が違うと思うのですが、
チケットを取った際になんとなくこの位置は、あのお友達が好みそうな場所だな〜〜と思いそんな予感がしていたので、実は私はそんなに驚いていないのだけど
そのお友達には
ストーカー呼ばわりされました
ひどい!(勿論冗談ですけど)
初めて行く方のコンサートは、私の場合、テレビやインターネット、ラジオなどで聴いて一度生で聴いてみたい!
と強く興味を持った場合か、若しくは迷っていた場合は友達からの口コミ情報がプラスされる場合が多いです。
口コミ情報と言っても、今の時代ネット上には色んな方の色々な感想が溢れているので、
自分と似た感覚を持った実のお友達の感想のみを参考にします。
あの友達が、あぁ言ってたからやはり聴いてみようとか、
逆に自分が凄く聴いてみたいと思っていても、信頼している友達がもう2度目は行かないと言うと、それによってかなりセーブされます。
(それでも一度は聴いてみる事もあります。)
また前置きが長くなりました。
プログラム
ご本人の意向という事で2週間前にブラジルの作曲家に変更アナウンス
それ以外は、バッハにシューマン幻想曲、そしてショパンピアノソナタ3番
あ、そうそう。
開場時間10分後に中に入ったのですが、ステージにピアノが置いてなく、驚きました。
裏で調律???
そんな事あるのかな。
今度超専門の方に聞いてみる事にしよう。
バッハのコラールから始まったプログラム
私の感想なんぞより、小田島さんの文章表現がとても伝わると思いますので、ご紹介を。
音楽ライターさんは他にもいらしていた様なのですが、私はいつも小田島さんの表現が大好きです。
1つだけ自分の感想を書き留めておくと
フレイレさんの音、音楽は、非常にまろやか。
ショパンソナタなどは特に、ユンディのソナタとは違い、決める箇所も派手な音を出さず、さらっと流すのが意外でした。
見た目も常に優しく落ち着いていて、外観だけを見ているだけでも非常に落ち着くピアニスト
ステージを歩くペースは、1つ1つの動作もフレイレさんのペース、ゆっくり一定のテンポを保ち、それを見ているだけで、非常に和むです。
そして、演奏後に時折見せてくれた笑顔は、
非常に愛くるしくて、可愛い熊さんの様
70代ともなると、やはりお人柄が200%以上
全てにおいて(!) 表れますね。
アンコールが特に素晴らしかった。
空席も結構ありましたが、
真の音楽ファンばかりで(ほんの一握りおかしな人はいましたが)拍手のタイミングも素晴らしかった。
決して派手な会場リアクションではないのですが、フレイレさんの音楽を心から絶賛する会場の熱意が伝わりアンコール4曲。
どの曲も素晴らしかったけれど
ブラームスの間奏曲では、開始数小節で涙が頬を伝い始め、すぐに涙で溢れ、顎まで流れ落ち続けたのですが放置。
(ハンカチで拭えば良いのですが、その時間も勿体無く)
もう最後は号泣してしまいました。
(涙で見えないよ)
あのブラームスの間奏曲は、70才を超えたフレイレさんだからこそ、弾けるものだと感じました。
ブラームスは、やはりちょっとやそっとで弾ける代物では全くないですね。
そんなネルソン・フレイレさん
調べていたところ
ブラームスのCDが今日発売らしい。
会場では既に売られていて、買おうかと思ったのですが、昨日のところは生で充分に感動したので
また後日購入しても良いかなと。そして、7/7(金)はブラームス協奏曲2番を弾かれるとか。
残念ながら協奏曲は聴きに行けませんが、
きっと素晴らしい静かな感動をもたらしてくれる気がします。
そう言えば伊熊よしこさんのブログにも、フレイレさんの事が書いてあります。
↓コチラ
ネルソンさんのモットーは
「小さなことでも幸せを感じること」
やっぱり素敵
私は友達の間のみですが、ピアニストさんにあだ名をつけて呼ぶ事が多いです。
フレイレさんは、
やっぱり
熊ちゃんだな〜〜
可愛い熊ちゃん。
熊さんだとニュアンスが変わってしまうので!
サイン会の時に、ポルトガル語でありがとう!
と言ってみました。
なぜかyeah!!
と返って来ました(≧▽≦)
そんな楽しい時間を共に過ごしてくれた友にも感謝の一日でした
会場内では、ピアニストの小菅優さんと福間さんをおみかけしました。
全然私は気付かなかったのですが、友が小声ですぐに教えてくれました。(さすが!!)
こちらには書いていませんが、
小菅さんのピアノは、昨年ユンディのワルシャワコンサートから帰国翌日に、ベートーベンリサイタル(ソナタ)を聴きにいきました。
小菅さんのベートーベンは、生で一度聴いて見たかったので。
仕事の関係上、開場時間には間に合わず
後半中に入るつもりが、係の方が今なら入れます!
と入ったはいいが、中は既に全員静寂待機状態。
小菅さんも、タイミング見計らい状態で
かなり焦りましたよー
こんな時に中に入ってオッケー指示出されても非常に困ります
小菅さんの演奏は、
ベートーベンの中のベートーベンでした。
凄い!!
おどろおどろしいベートーベンが否応なしに表現されているのです。
福間さんのピアノは生で聴いた事ないのですが
友曰く、フレイレさんの代役をこなされた事があるとか。
またまた興味が拡がります〜〜
7/1からはギルドフリーメニューで
初体験でしたが、美味しいだけでなく、
食べた後にも罪悪感が全くなくオススメです
しかも、平日は飲み物の注文が種類を超えてフリー!なので、嬉しい!
楽しかった!!
おしまい
最後にルガンスキーの
ブラームス間奏曲をどうぞ。