今夜は開演前のお話のつづき。

20時過ぎに会場に到着した時は、日本で言う真夏の16時ぐらいの明るさ晴れ
そんな時間でもこんなに明るいと、感覚がずれるのなんの。

宿泊先のオーナーが"poco~、車来てるわよ~車"と部屋まで呼びに来てくれて、慌てて出発する始末
車で会場に向かっている時は、西日が眩しくて仕方なく、車内でサングラスをかけていたほど。

この日の開演時間は21時だったので、始まり出すと良い具合に、少しずつ周りが暗くなっていき、元気だった蝉の鳴き声も少しずつ少しずつ、小さくなってゆく。

音楽に没頭していると、気付くとあっと言う間に暗闇の中に座っていたと言うことになるかも。

明るいと周りの何もかもがハッキリと視界に入ってくるけれど、夜の暗闇の中で聴くと感覚が研ぎ澄まされて、何とも言えない雰囲気の中にいることになる。

さて、トリフォノフのピアノ

リサイタルとして、初めてきちんと聴いたけれど、しょっぱなから驚異的だった。

ラロックダンテロン音楽祭の下見的な感覚で来たせいもあるのかもしれないけれど、
初日から凄いものを聴いてしまったと思った。そして後悔。

何を後悔したかと言うと、すっごく聴きたいのに眠気が叫び叫び

と言うのも無理ない。

前夜は日本時間の夜中3時か4時にフランス最初の宿泊先に到着し、そのまま眠過ぎてベッドで朝まで眠り込む。

7時間位はぐっすり眠ったのだけど、翌朝フランス時間6:30には起床→9時には出発し、丸っと一日、フランスの美しい村として登録されているリュベロン地方の小さな村々を目一杯観光。

そして、先ほどのオーナーがいる宿泊先に着いたのが、18時頃だったと思う。

休む暇もなく、宿泊先となった何百年前に建てられた家や部屋の鍵の開閉の仕方を教わったり、この後の手配の段取り確認をしたり。
お互い英語が母語ではないので不明な点が出ると、余計確認に時間がかかる。
(その辺りの話はまた今度に)

それからやっと、シャワーを浴びたり食事をして飛び出したので、こんな暗闇の中でじーっと座って、素敵なメロディと音色を聴いた暁には、眠くなるに決まっている。

あーあーあー、勿体無い!!ショック!ショック!

クリアな頭で聴きたいのに聴けないって凄く悔しい。
聴きたい気持ちがとても大きいので、流石に居眠りしたりする事は無かったけれど。

そんなボケボケの頭で聴いても
凄すぎる!!
と思ったので、また同じプログラムを聴けたら聴きたいと思う。
(まぁ、そんな機会は滅多に無いと思うけれど)

何がどう凄いか、私の陳腐な言葉で表現するより、実際のコンサート録音を聴いた方がわかりやすいので、聴いてみてください。

現在、下記、フランス国立放送で聴けます


↓ちなみにこんな画面です。
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どれもトリフォノフワールド全開でしたが、ラフマニノフと特に後半のリストがワタシ的にはイチオシです。
後半なんてリストが乗り移っているのかと思うくらい。

あ、そういえばトリフォノフ君の演奏スタイル、変わりませんねぇ。

視界からうける印象が強烈過ぎて、私の場合は音のみ聴いた方が、より感動します。

(再度ココで聴けて本当に良かった~)

久しぶりに見たトリフォノフ君、お髭を生やして、後半プログラムの時は汗で全身ずぶ濡れで弾いてみえました。
髪なんてバケツの水をかぶったかのよう!!!!に びっちょびちょ!
(ピアニストであんなにずぶ濡れな人、初めて見ました)

アンコールはこちら↓
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全て録音されているのが嬉しい。

ではまた!お月様