パニック障害の方の妊娠で気をつけることはなんでしょう
できれば、
病気を完治させてから安心して妊娠されるほうがいいのでしょうが、
パニック障害は数年にわたって
長い治療期間を必要としますから、
治療中に妊娠する可能性もありますよね
一般に、
パニック障害の治療中の方が妊娠をした場合は、
薬の量を調節しながら医師としっかりコミュニケーションをとって
十分相談しながら経過をみる必要があるでしょう。
半年以上パニック発作が出ていない場合は、
様子をみながら薬を一時ストップできるといいですが、
それが無理な場合でも
SSRIなどの比較的副作用のない安全な薬を処方してもらうといいでしょう。
健康な人だって、
出産には危険が伴うこともありますから、
あまり不安に思いすぎることは
かえって発作を引き起こす原因になってしまいます。
出産中にパニック発作が起きたら・・・と心配していた患者さんが、
出産の大変さでそれどころではなかったという
笑い話のような本当の話もあるくらいですから
パニック障害の患者さんの場合、
妊娠中よりも出産後のほうが
パニック障害の症状が出やすいというデータもありますので、
注意が必要です
健康な方でも、
出産直後は慣れない育児でストレスがたまるもの。
そんなときは、
家族の方の協力が不可欠だと思いますので、
自分一人だけで不安を背負い込まずに、
助けてもらえる家族がそばにいてくれると心強いですね