こんにちわ!


3月はキルギスでは春の始まり、ということで、ブログのデザインも春らしいものをチョイスしてみました。




ところで先週は初のタラス州タラス市に行くため、キルギスを横断して来ました。




天山徒然草 
(※ウィキペディアより)




出発の朝、ビシュケクは生憎の雪模様。



窓の外は墨絵の様な色彩です。





天山徒然草 
首都ビシュケクからタラスに向かう途中の風景




今回のタラス行きは、日本大使館主催の「ジャパン・デイ」に参加するため。


隊員は日本文化紹介を担当します。





天山徒然草 
道路も遠くの山脈も空も、すべて真っ白(※クリックすると大きい写真がご覧になれます)




ビシュケクからタラスの陸路、実は以前はカザフスタン経由というルートがあったのですが、昨年末の暴動後わたしたち隊員は入国できません。


そのため3,000メートルの峠越えが2回あるルートを行きました。


ちなみにこのルート「雪崩の巣」と聞いていたのですが、除雪もしっかりされ危険は感じませんでした。





天山徒然草 
標高3,326メートルの「オトモク峠」




あとで地図で確認したところ3,500メートルの峠も越えたようですが、車酔い止めの薬が効いたのか行きも帰りも爆睡していて通過してしまった模様 苦笑



天山徒然草 
片道通行のトンネルに続くトラックたち




タラスは、キルギスでは有名な叙情詩の主人公マナスの最期の地とされており、またキルギスの誇る国民的作家チンギス・アイトマートフの生誕地として知られています(2010年のバラ革命のきっかけとなった暴動が起こったところでもあります)。


カラコルの人たちは、タラスの人は「マクタンチュ(=自慢好き)」というのですが、こうした文化的優越感からくるのかカザフスタンに近いからなのか・・・


※注1: 一般的にキルギスでは、カザフ人は経済的発展が遅れている弟分のキルギスに対して横柄だ、という印象をもっているようです


※注2: 地理的な要因から、タラスで話されているキルギス語はカザフ語の影響を強く受けているそうです


国民550万人の小国キルギスですが、こうした州ごと、あるいは南北の違いがちょくちょく顔を出すんですね~。



天山徒然草 

故チンギス・アイトマートフ(※ウィキペディアより)




閑話休題、「ジャパン・デイ」ではステージと展示の二部構成。



ステージは隊員たちによるコムズ演奏、隊員による活動紹介、わたしも参加した日本舞踊「さくらさくら」と「よさこいソーラン」そのほか首都ビシュケクで活動しているキルギス人編成の「大江戸太鼓」の演奏。



展示では、写真展、ゆかたの着付け体験、日本語ミニレッスン、そして活動紹介の一環として、われらイシククリ州一村一品の商品展示をしました。





天山徒然草 
イシククリ州産のジャムの味見をするタラスっ子たち





タラス滞在三日目には、マナス廟や博物館等雪が降りしきるなか訪ねたのですが、峠越えでコーフンのあまり写真を撮り過ぎて、あえなくカメラのバッテリー切れ。




わたしの任地カラコルからは車で首都ビシュケクまで6時間+ビシュケクからタラスの5時間という長旅でしんどくはありましたが、別の州の様子を見れて興味深いものがありました。


タラスでは数年前に一村一品のセミナーを実施したこともあったそうで、「いつまたタラスにJICAは来てくれるの?」と日本語で聞くエジェがいたのには嬉しい驚き。


革命後タラスへの隊員派遣は一時的にストップされているのですが、再開される日は近い、かな?




天山徒然草 
花が咲き乱れる5月頃の車窓の風景はそれは見事だそう




ではでは今日はこの辺で。


パカ!