映画館閉鎖数日前、県境越えて岡山にて鑑賞。
個人的に思うのだが、一律に映画館と一括に考えるべきではないと思う。例えば、封切公開の作品。アニメ映画のように、アベック、中高生同士の団体、親子連れとかがおおければ、間違いなく100%危ない！のは 間違いない！絶対だ！
（個人的にアベック、親子連れ、連れもってくる中高生を目の敵？にしているのがミエミエではあるが）
いかにも、暇げで金が無さそうで、ちょっとクセのありそうで、善良なる１市民からは避けて通りたがられる怪しい中高年（誰のことや？）がポツポツ行くような映画館のどこが3密と言えるのだろうか？ 普段の買い物で使うスーパーがOKで、平常時であろうと緊急時であろうと客がポツポツとしかいない、昭和の面影を残す映画館がダメなのか、、ましてや、そういう所に限って
ドアの取っ手に手を触れた時の注意とかの張り紙までしてある。
全国、映画館で言えばミニシアター系になる程その傾向は強いと思う。5月7日以降も緊急事態ってホンマ続けるの、中国地方は本当、感染者少ないよ。
黒い司法 ０%からの奇跡
時代は1980年代後半のアラバマ。
冒頭、4wdに乗る黒人男が検問で警官に尋問される。木こりらしきその黒人男。あまり素行良好な感じにも見えないのだが、かといって警察の横柄、横暴な雰囲気も充分に感じられる。「お前は、殺人容疑者だ！」「何かの間違いでしょう」
有無も言わさられずに、逮捕。さらに、裁判で、白人女子高生殺害で死刑判決を受けたというニュース映像が映し出されていく。それも、陪審員（白人のみ）の評決は終身刑なのを裁判官がより重い死刑判決にしたらしい。
男の名はウォルター。
別のシーンが映し出される
ハーバード法科卒業のブライアンは、法曹としての就職も引く手あまたのはずであるが、卒業後敢えて北部の出身地を離れ、アラバマに向かう。そこで、主に黒人死刑囚を担当しようとする。ブライアンの母親は、周りの目が厳しいだろう。と心配するが、ブライアンの決意は固い。
その地で人権擁護の活動をするエバの協力のもと、ブライアンは小さな法律事務所を開く。
早速、彼のもとに上記したウォルターの件が入ってくる。
面会すると、ウォルターはやや諦め気味に、エリート弁護士はいらない。と自らシャットアウトしてしまう。
ブライアンはエバの協力を得て、ウォルターの家族やその近隣の人々から、話しを聴き、彼の無実を確信して奔走し始める。
ウォルターもブライアンの真摯な態度を知り、心を開き弁護士としての彼に信頼を寄せるようになる。
そして、彼を有罪に持っていった根拠は、ある人物の証言のみであり、その証言も捏造されていることを掴む。
そして、法廷でその捏造を証明できたと思ったのだが、、、二転三転とハラハラする展開が待っていた。そのあたり観客の心を上手く掴む作法だったと思う。果たしてラストは、、
アラバマ物語では、この物語のような重大犯罪ではないにしろ、事件が起これば黒人が犯人だ！という偏見、差別と戦う白人弁護士の奮闘が描かれた。
その物語は誰もが知っていても、黒人に対する偏見から未だにアラバマの司法当局には公正・正義がない。これでは次々と冤罪が発生してしまう。
この物語は、実話にもとづいて作られておりモデルになった人々もラストに映し出される。
冤罪はもとより、黒人に対する判決は白人に対するそれよりも厳しいようである。このあたりの公正さはどうなのだろう、、
世界を見れば、共産主義やイスラム教原理主義、独裁国家など、人権蹂躙な判決をみることがあるが民主主義の国アメリカも公正とは言えない事が多々あるようである。
エバ（左） ブリー・ランソン
あのルームのお母さん役の人だったんですね。
2015年 アカデミー賞主演女優賞
ブライアン（中）マイケル・ジョーダン
期待の若手。ボクサー、アメフト選手も無難にこなせるスポーツセンスも持ち合わせてます。歌もうまかった。
ウォルター（右）ジェイミー・フォックス
自分は未見ですが、レイ・チャールズを演じたということ。
2004年 アカデミー主演男優賞
2009年 グラミー賞最優秀R&Bパフォーマンス賞
オスカーとグラミー。スタッフワークで両方取っている人は日本人にもいますけど、ズバリ、演技・歌でグランプリというのが凄い！
でも、全然知りませんでした。そういえば、最初に出てきた時は、無骨な林業従事者のイメージを上手く観客に見せて、その後の雰囲気の違いなど流石のオスカー授賞者でした。
オスカー俳優が２人も出ていたので、引き締まっ感じが保てたんでし