今日、auの発表会が終わり3社のラインナップが出揃い
スペックだけを見ると世界でも現在で最強スペックのスマホが日本に揃った形だが
全く購入意欲が沸かない理由がある。
その理由を3社別に書いてみよう。

SoftBank

この会社は完璧に林檎屋である事を改めて認識。
一般層に売れ筋になりえるシャープと富士通のハイスペ機の発売が3月以降とかって何なんでしょう?
今は直ぐは出せないってスペックじゃないし、他社の同等スペック機はこれから順次発売されるのに。
簡単に言えば、今はiPhone5しか売る気無いし、落ち着いた頃に販売するかみたいな感じでしょうね。
で、その3月になった頃にそれらの機種に魅力があるのかといったら無いです。
OSがICSからアプデされて販売とかでないと何の魅力もない。
スペック的にも3月になれば、2013年の最先端モデルがお披露目されたり噂が出てきますからね。

docomo

世界的に見て、これほどのハイスペAndroid端末を揃えた会社は無いでしょう。
たった数ヶ月前に夏モデルを予約待ちして最近買った人なら凄く損をした気分になったでしょうね。
AQUOS PHONE ZETA SH-02Eなんて夏のAQUOS PHONE ZETA SH-09Dを買取れ!と言いたくなるでしょう。
しかし、残念なのがSAMSUN製以外は皆OSがICSでICSも発表から1年が経過しようとしていて
最新のJBも進化版が発表されようとしている時期なので・・・
それでいて、アップデートも数ヶ月で直ぐにってことは無いでしょうし。
で、年が明けて春になれば最新OS積んでFULL HD液晶で2G Ramでって端末をどうせ発表するわけで
スペック的にもOSも劣るのが早いと思います。

で、更にdocomoはより高速なLTEのカテゴリー4対応機は春モデル以降と宣言してしまってるので
尚更、今回の冬モデルの魅力が薄れてしまいます。
実際、カテゴリー4対応とかいっても全国的に恩恵を受けるのはまだまだ先だろうし
あんまり気にしなくても良いとは思うけど、やっぱ損する感じになりますね。

au

auのLTEは既にiPhone5で検証されてるが、電池に優しい設計となっていて
今日の発表会で3GとLTEの接続切り替えもスムースだと自慢していた。
実際はどうだかわからないが現段階でエリアにも自信を持っている様だし
基本料金1年半額とかLTE端末を買うならauは魅力があると思う。

しかし、端末ラインナップは今一だ。

12月上旬発売のHTC J butterfly HTL21は来年の春夏に出るであろうハイスペ機のスペックと言えるし
この機械が今日本で発表されたことに世界中のヲタ達が驚いたであろう。
これをOSもJBで12月に発売するとなれば、Galaxy S3やOptimus Gといった端末を買おうとは思えない。
5インチでやたら縦長ってのは微妙だけど、4インチ後半の端末との比較なら大して差は無いし薄さもばっちりだ。
今日、会場で触った人のレポートを見るとFull HD液晶のせいでタッチ性能が微妙と言うこともなく
操作性の心配も無さそうだ。



他の機種もスペックはどれも十分だけど、OSがICSだし値段もどれも実質3万半ばぐらいぐらいと発表されてて
HTL21も実質は同価格になるそうなんで
他の方が安いから選ぶという動機にもならない。

よって、11月2日に一斉に発売される端末達の売れ行きは芳しくないだろうから
年明けぐらいから値崩れが始り
恒例2~3月の決算セール期に入れば、毎月割がグッと上がって実質0円や
不人気機種は機種変での一括価格もかなりお安くなると推測できる。
特に今回はLTE端末を普及させたいってのもあるだろうから、来年の2~3月は大祭りな予感が!!
パンテックのVegaなんてバラマキ要員としか思えません。

auの端末を今から買うなら、ガクッと値段が崩れるであろうWiMax端末をあえて買うという選択肢もかなり有りだと思います。
HTC Jなんか白ロムでも出品量が多くて1万円台で買える日も近いと思います。


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総括して言うと、各社今冬モデルのほとんどがICSなのが残念ポイントで
一見すると夏モデルをポンコツ扱いするぐらいスペックや電池容量増などがある気がするけど
スペック面で本当に大きく進化するのは来春。
現在、デュアルコアの1G Ram端末使ってる人なら焦って冬モデルを買う価値はないかなと思います。
Photonみたいにアップデート切られてしまった端末の人は欲しくてたまらないだろうけど。(^_^;)

そして、スペックは劣るかもしれないけどGoogleがNexus7に続いて直接販売するかもしれない
Xexus4もOSアップデートやキャリア&メーカー独自のゴミアプリとかで
ヤキモキしたくない人は選ぶべき端末になるでしょう。

一見すると華やかな各社の冬モデルだけど、冷静に見ると微妙に思えます。
サイズとデザインを許せれば、HTC J butterfly HTL21やGalaxy Note2は後悔しないだろうけど。

最後に一言。

個人的に、もうこうやって冬とか夏とかにキャリアが端末を纏めて発表するのは時代に合っていないと思う。
キャリアの発表会に併せてキャリアの要望に応えたシーズン毎の新機種を細かく発表するのでは無く
日本のメーカーも時間をかけて開発した自信のフラグシップ端末を作り
自分たちで大きなお披露目会を年1回とか開催した方が良いと思う。
それを今年1年間は大事に売りますという方が、買う側も数ヶ月後にガッカリを味合わなくて済むし
その方が、ブランド力も増すしアクセサリー類を作るメーカー側も助かるだろうに。

日本でしか商売にならないから、常に新しい機種出して売らないと国内の競争相手に遅れをとっていくだけなのだろうが
発表会毎にひたすら新機種だすと、開発期間が短くて設計が甘くなったりソフトウェアのしょぼいバグも発見できずに発売する結果に繋がるし
OSのアップデート対応など発売後のケアも疎かになっていくのだと思う。

日本のキャリアは通信網を提供するだけの土管屋になるのが嫌なのだろうけど
キャリア主導で作り販売するのは、明らかに日本のメーカーが作る端末を駄目にしていると思う。