注意
前回に引き続きPCになりきっていますが、異世界転生の設定をふんわり加えています。苦手な方は要注意⚠️
王族の口調、威厳を出そうとしてうまくいってないですˣ˷ˣ💭
DAY13
「やあ、クリステンさん。ここでの生活は慣れたかい?」
街角広場のベンチに腰掛けて日向ぼっこしていると、ウィルマ様に話しかけられた。
「はい、国王陛下。王国の皆様とても親切ですし、私も毎日心穏やかに過ごせております」
「そう畏まらないで、友人として接してくれ。もしよかったら、君の故郷の話をしてほしいな」
「元いた場所では、仕事に追われて人間らしい生活が出来ていなかったもので…。文化や技術は発展していましたが、心の豊かさという点ではこちらの方が優っているように感じます」
「…それはよかった。私はここで生まれ育って他国の事を知らないから、君にそう言ってもらえると嬉しいよ」
「そういえば、最近倅を可愛がってくれているそうだね。ふたりからよく話を聞くよ」
私がワイアット様とレナ様を探索に連れ回していることを指しているのだろう。
「故郷の名残でしょうか、何かに取り組んでいないと落ち着かなくて…」
「引き続き宜しく頼むよ」
ウィルマ様はにっこり笑った。
その優しい表情に、じーんと胸の奥が暖かくなる感覚がした。
DAY14
「こんにちは、クリステン。君、いつから農場管理官になったんだい?」
ワイアット様がやってきたので、作業の手を止めて向き直った。
「今日だけ特別に、体験させて頂いてるんです」
「その細腕ではエサを運ぶのも一苦労じゃないのか…と言いたい所だが、君には要らぬ心配だな」
ワイアット様は、私のチカラのステータスが一般女性のそれよりも上であると知っている。
「それで、何かご用ですか?」
「探索に誘いに来たんだ。体験はまた今度すればいい、私が手配しよう」
「なんだか強引ですね。でも、そこまで言うならいいですよ」
𓇬 𓇬 𓇬
「昨日、母さんと何を話した?」
「えっ?ウィルマ様ですか?…私の暮らしぶりや、故郷の話をしましたよ」
「他には?」
「…急にどうしたんです?」
意図が分からず質問で返すが、ワイアット様は更に質問を重ねる。
「家族の事や過去の事、そういう話はしなかったか?」
「ワイアット様とレナ様の探索に同行している事をご存知で、宜しく頼むと仰いました」
「…それだけか?」
「それだけです」
私の答えを聞くと、ワイアット様はさっきまでの必死な様子から一変、穏やかな表情に戻った。
「変な事を聞いてすまなかった、気にしないでくれ」
𓇬 𓇬 𓇬
探索を終えると、まだ少し体験時間が残っていた為、私は急いで農場に戻った。
「クリステン、釣りでもしない?」
「レナ様、申し訳ないけど、このラダフンだけは片付けたいの」
「あたしの優先順位、ラダフンよりも下なの?ウケるw」
「そういう訳じゃなくて!ワイアット様の探索に付き合ってたら時間が…そうだ、今日カクカクシカジカで様子がおかしかったけど、何か知ってる?」
「あー、多分、母さんが何か余計な事言ってないか、探りを入れたんじゃないかな」
「余計なこと?」
「(兄貴が小さい時に森の小道から逃げ帰った話、母さんよくするから、その心配かな。隠しといてあげるか)…それより、作業しないと時間なくなっちゃうよ」
「ほんとだ、もうこんな時間!」
その後ラダフンを片付けてチーズも作れて、満足した農官体験だった。





