最近、色々な育児本を読んでいます。また、父親としていかにあるべきかという本も読んでいます。

 

今日は、森信三著、「父親のための人間学」(2010年出版)を読んでいました。

 

そこで、夫婦の在り方として、筆者が披露宴にて話す内容から、以下のような紹介がなされています。

 

新婦の方におねがいしたいこと

第一、朝起きたらご主人に対して必ずアイサツをなさること。

第二、ご主人から呼ばれたらハッキリと、そして爽やかに「ハイ」と返事をなさること。

第三、主人の収入に対しては、一切不平を言わぬこと。

 

次に新郎たるご主人にお願いしたいことは、

第一、奥さんに対しては小言を言わぬこと

第二、奥さんの容貌に関しては一切触れないこと

第三、奥さんの実家の親・兄弟はもちろん、親戚についてもけなさぬこと。

 

~略~

 

妻への「いたわり」が根本になければならぬ。

人生の伴侶への「いたわり」が根本基盤として忘れてはならぬ。

 

三か条の内容についてはさておき、末尾の言葉には共感できる。

 

私の育った家庭では、母は専業主婦だった。私の両親の家庭も同様だ。昔の主流な家族形態だろうか。過去の日本の世帯の変化を探ってみた。

 

グラフによると、20世紀から共働き世帯が増加していることが伺える。この要因は、女性の社会進出や、経済的困窮者の増加によるらしい。

 

妻によると、「専業主婦」や「共働き」、いずれかに属する女性たちでマウントをとりあうこともあるとかないとか・・・。それぞれの形態に、それぞれのメリット、デメリットがあることかと思います。

 

いずれにせよ、どんな形態であれ大事なことは、従来の「夫婦観」という固定観念のもとで無意識的に役割を固定・強制することなく、その家庭の置かれた状況下でとりえる最善の選択により、いかにして家庭が充実して家族が幸せになる暮らしを実現することができるかを、夫婦双方の立場を理解して尊重し合いながら、役割分担の在り方を話しあって決めていくことではないでしょうか。

 

昨今、ジェンダー議論が巷をにぎわすことが多くなってきました。夫婦の在り方も、過去にない柔軟な対応が、円満の秘訣なのかもしれません。