〈動物愛護団体Dog Rescue A&Rの想い〉
せっかく生を受けたにも関わらず、不運な環境下におかれた犬達を1頭でも多く助けたい。
これが始まりです。
そして知ってほしいこと…
それはペットショップの裏側ならぬ「里親募集の裏側」です。
譲渡対象にならず処分対象になってしまう「小さな命」のこと。
多くは野犬(原因は何であれ)、何年間も繋がれっぱなしで散歩も自由も与えられなかった子、酷い環境下でただ生かされてきた子、虐待を受け続けてきた子、間違った認識や対応にて人間不信となってしまった子、またそれらに起因する防衛反応(吠える、唸る、噛む、精神障害等)が強い子…
繁殖犬として扱われ狭いケージの中で光を見ることも、思い切り走ることも、身体ケアも一切なくただ生かされてきた子、引っ越しするから、吠えるから、言う事聞かないから等で飼育放棄される子…
ヒトの人生が様々なように、センターには様々な犬生、背景があります。怯えて固まる、震えるだけの子はまだ第二の犬生のチャンスがあります。それは「譲渡対象」になりやすいからです。保護・愛護団体の引き出しの可能性も高いです。
しかし、怖くて必死で自分を守るために、全力で歯を剥き出し唸る、噛みつく子達もこれら「かわいそうな子」の裏側にいるのです。
こういう子達は「危険」「問題犬」「狂暴犬」というレッテルを貼られ、もはや温もりや優しさ・信頼を二度と感じる事なく、人の手により存在を消されてしまう可能性が高いのです。薄れていく意識の中で、その瞳は「恐怖」と(なぜ…)という「無念」で溢れます。全ては古くから共生してきたはずの人間が、罪のない彼らの無念を生み出しているのです。現実から目をそらしたくなります。その方が楽ですから。
でもこれは私たちの責任でもあります。言葉を話せないだけで、目を吊り上げ、鼻に皺を寄せ、歯を剥き出しにしている心の声も「助けて」なのです。
「殺処分ゼロ」を目指すなら、このような子達の存在も忘れてはいけません。先進国より200年程も日本の動物愛護は遅れており、追いつくまでにはとても至りません。
そこで私達は、保護及び愛護団体様がセンターから引き出したくても出せない、センター職員も噛まれて近寄れないという犬の連絡・相談があれば救出(Rescue)に向かっています。
また「命を助けたい」と保健所やセンターから里親に手を挙げてくださった方及び、救い出したのはいいが問題行動に困っている保護・愛護団体の方々が多いのも現実です。ならばお力になれますようにと、愛護料金として通常のリハビリ・トレーニングの半分の料金でご協力もさせて頂いています。
全ては声なき声の「助けて」に応えるためです。もちろん私達も神ではないですし、噛まれることもあります。しかし誰かがしないと罪のない子が殺されるから、できることをするしかないのです。
当方、通常のドッグトレーナーとは違います。考え方が違いますので関わり方から違います。家庭犬、保護犬、野犬の心理的ストレスを取ってやり、精神を落ち着かせリラックスした状態で本来の犬らしさを取り戻すお手伝いをしています。もちろんすぐに変わる子もいれば時間がかかる子もいます。それまでの背景が大きく影響します。「飼い主には訓練を。犬にはリハビリを。」アメリカのカリスマ的存在、シーザー・ミランと根本的考えは同じです。ご存知ない方は調べてみてください。
全ては『この活動が広まる』ことで間口が広がり、『助かる命が増えますように』
この思いだけで成り立っています。皆様と協力して一緒になって助けたいのです。
私達の想いが沢山の方達に知れ渡り、この活動にご賛同頂ける事を深く願います。