明日が入学式で、
生徒ちゃんは高校生になります。

生徒ちゃんは、
小学1年生からピアノを始めて、
中学3年生の発表会まで、
毎週、レッスンに通いました。

実際のところは、
年間42回レッスンなので
空いた週もありますし、
合唱伴奏前の追加レッスンで
週に何回か来たりもしましたし、
「毎週」というのは
正確ではないかも知れません。

小さい頃は練習量も少なく、
ただ、淡々と通うだけでしたが、
高学年になり、中学生になり、
勉強や部活に忙しくなるにつれ、
何故か、練習量は増えて、
難しいけれど弾きたい曲に
挑戦するようになり、
合唱の伴奏も引き受けるように
なりました。

中学3年生の発表会が
終わる頃には、
学校の成績も上がって、
心置きなく
受験一色の生活に
入っていきました。

実は、彼女は
義理の従姉の子です。

つまり、親戚です。

でも、彼女の母は、
そんな立場に甘えることなく、
他の生徒さんと全く同じ扱いで
生徒ちゃんを
通わせてくれました。

わざわざ、言う事では
ありませんが、
「安くやってるんじゃないの?」
なんて思う人もいたかもしれません。

生徒ちゃんは、
そんなお安い存在では
ありません。

うちやまピアノ教室には、
親戚割りもご近所割りも
兄弟割りさえありません。
(おうちの方が習う場合は
かなりお安くなりますが。)

お月謝も冷暖房費も教材費も発表会費も、
割り引かれることなく、
通わせてくれる母の姿を、
生徒ちゃんは
しっかりと
見ていたに違いありません。

目の前のことに真剣に取り組む、
正しいことは何かと考え
本質を見極めて行動する、
そんな素敵な女性に
今、なろうとしています。

生徒ちゃんは、もう、
ひとりでピアノを弾くことが
出来ます。

楽譜を読む力、音を聴く力、
指を動かす力、
何より
ピアノが大好きという気持ち、
それがあれば、十分です。




でもね、
練習した成果をセンセイに
聴かせたくなったら、
いつでも遊びにおいで。

もし、
ダメ出しをされたくなっら、
高校生には
月2回コースだって、あるよ。

(小学生までは不可、
中学生にもオススメしていません。)


生徒ちゃんには、
双子のきょうだいの
生徒くんがいます。

生徒くんは
中学2年生の発表会を最後に
辞めてしまったけれど、
彼にも、物語があります。

それは、また、いつか。
(ちなみにイケメンです。)