ヨウ素剤、今月から配布 原発5キロ圏内1万人 | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
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ヨウ素剤、今月から配布 原発5キロ圏内1万人
2015年06月03日

 ◇県、年内に説明会

 県は2日、中国電力島根原発(松江市鹿島町)での重大事故に備え、甲状腺被曝ひばくを防ぐための安定ヨウ素剤の配布を今月から始める、と発表した。対象は原発から5キロ圏内(予防的防護措置準備区域=PAZ)の松江市に住む3歳以上の計約1万人。同市と協力して12月末まで説明会を順次開き、服用が可能な人にはその場で配布する。(寺田航)

 甲状腺被曝を防ぐためには、呼気などを通して放射性ヨウ素が体内に取り込まれる前に、安定ヨウ素剤を3歳以上13歳未満は1錠、13歳以上は2錠服用しなければならない。効果は24時間持続する。3歳未満は長期保管できない液状の薬を服用する必要があり、避難を最優先させるため、今回は対象外となっている。

 県によると、対象となる住民には、事前に説明会の開催案内と受領書(問診票)を送付する。説明会では、医師による説明や、薬剤師や保健師による受領書の確認などを経て、その場で配布される。医師への相談が必要と判断された場合は、医療機関(松江赤十字病院と松江市立病院)で問診を受け、保健所や市役所で配布されることもある。

 県と同市は27日、鹿島町御津地区の全住民(3歳以上)を対象に初めての説明会を開く。年内に5キロ圏内の全地区で順次説明会を開催し、全ての対象者への配布を終える予定。また、5キロ圏外の希望者にも配布する予定だが、配布時期や方法は未定。

 県医療政策課は「30キロ圏にある学校や社会福祉施設への安定ヨウ素剤の一定量の備蓄についても今後検討していきたい」としている。安定ヨウ素剤の配布手続きへの問い合わせは同課(0852・22・5796)で受け付ける。

 <安定ヨウ素剤> 甲状腺に蓄積しやすい放射性ヨウ素による内部被曝を防ぎ、甲状腺がんの発生リスクを抑えることができる薬剤。同剤に含まれるヨウ素をあらかじめ甲状腺にためておくことで放射性ヨウ素の蓄積を阻止するが、まれにアレルギー反応などを起こすこともある。国の指針では、原発から5キロ圏内に住む3歳以上の住民に、同剤を配布するよう定めている。
2015年06月03日 Copyright © The Yomiuri Shimbun