日本国債から利回りの高いユーロ圏の国債に移しつつある | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kubotahiroyuki/20130407-00024291/
日銀の異次元の緩和策、量的・質的金融緩和
久保田 博幸 | 金融アナリスト
2013年4月7日 10時12分

日銀は4月3日、4日の金融政策決定会合で、「量的・質的金融緩和」の導入を決めた。コアCPIの2%という物価目標に対しては2年程度の期間を念頭に置いて、早期に実現するため、マネタリーベース(現金通貨と日銀の当座預金残高)および長期国債・ETFの保有額を2年間で2倍程度とし、長期国債の平均残存年数を現行の2倍以上にするなど、量・質ともに次元の違う金融緩和を行う。

金融市場調節の操作目標も現行の無担保コールレート(オーバーナイト物)からマネタリーベースに変更する。このため金融市場調節方針は「マネタリーベースが、年間60~70兆円に相当するベースで増加するよう金融市場調節を行う」に変更された。年間60~70兆円というのはマネタリーベースの増加ベースとなり、2012年度末のマネタリーベースの実績138兆円規模が、2013年度末が200兆円、2014年度末が270兆円となる見込み。

国債のイールドカーブ全体の低下を促すことを目的に、長期国債の保有残高が年間50兆円に相当するペースで増加するよう買入を行う。長期国債の買入対象を40年債を含む全ゾーンとし、買入の平均残存年数を現状の3年弱から国債発行残高の平均並みの7年程度に延長する。この結果、毎月の長期国債のグロスの買入額は7.5兆円規模(これまでは3.8兆円程度、4月の買入予定額は6.2兆円)になる。2013年度の長期国債のカレンダーベースの発行予定額は126.6兆円となっており(年間発行額156.6兆円から短国の30兆円を差し引いたもの)、7.5兆円の12か月で88.7兆円をグロスで日銀が購入するとなれば、毎月の発行額の70%を買い入れることになる。

新方式の国債買い入れは新発債も対象となるそうである。これまでの輪番オペは財政ファイナンスと意識されないために、発行年限別の直近発行2銘柄を除いていたが、それを行うと流通玉が不足しかねず、新方式ではその制限も外す。2002年1月に日銀は国債買い入れオペ(輪番オペ)の対象を、それまでの発行後1年以内のもの(1年ルール)から、発行年限別の直近発行2銘柄を除くに拡大した。「新たなルールとして、発行年限別の直近発行2銘柄を除くものにしたいと考えている」(和田企画参事官)とあるが、なぜ直近発行2銘柄を除くにしたいのかという理由としては、「取引が活発でペンチマークを形成している発行直後の銘柄を、対象銘柄から除けば、ベンチマーク銘柄について市場での価格形成を歪める惧れはないと考えられる」としている。つまり、なるべく対象銘柄を拡大したいが、カレント物とも呼ばれる直近発行銘柄への影響を考慮するとともに、直近発行2銘柄を除くということで国債引受との見方も排除することも意識されたものと思われた。ただし、基金による国債買入ではこの制限はなかったことで、2年債の新発債は買入可能となっていた。今回の措置により、今後は5年債、10年債、さらに超長期債の新発債の日銀による購入が可能となる。

さらに質的緩和強化の意味合いから、ETF及びJ-REITの保有残高がそれぞれ年間1兆円、年間300億円に相当するベースで増加するよう買入を行う。

「量的・質的緩和」は2%の物価安定の目標の実現を目指し、これを安定的に維持するために必要な時点まで継続する。その際、経済・物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う。これに対しては木内委員が文章の変更を求める意見が出されていた。このほかについては全員一致。準備期間が短かった割には、審議委員への説得も密かに進められていたとみられる。

資産買入等の基金は廃止され、金融調節上の必要から行う国債買入は既存の残高を含め、国債買入に吸収する。つまり基金と輪番の統合となる。この国債買入は金融政策目的で行うものであり、財政ファイナンスではない、と公表文に明記。銀行券ルールは一時停止。特にそれに変わるルールについての言及はない。

巨額な国債買入と大規模なマネタリーベースの供給を円滑に行うために、市場参加者との間で、金融市場調節や市場取引全般に関してこれまで以上に密接な意見交換の場を設ける。さしあたり、市場の国債の流動性に支障が生じないように、国債補完供給制度の要件を緩和する。早速、4日の夜にエコノミストが日銀に集められたようである。

被災地金融機関を支援するための資金供給オペレーションおよび被災地企業等にかかる担保要件の緩和措置を1年延長する。

今回の政策により、国債への需給には大きな影響を与えようが、国債の買い手として日銀の存在が大きくなる。これが国債市場にはひとつの不安要因にもなりかねない。さらにある程度イールドカーブが潰れてしまうと、今回は超過準備の付利撤廃はなかったことで、中期から長期ゾーンについては利回りの低下にも限界が出てくる。

いずれ前回の量的緩和時代に短期金融市場が機能不全に陥ったように、中期ゾーンを主体に債券市場も同様の状態となる懸念が生じよう。超長期債については、利回りの低下余地がある分、それでなくても中長期債に比べて流動性が低いこともあり、日銀の買入による需給逼迫も相まって、ボラタイルな動きがさらに加速される懸念がある。カーブが潰れるとともに、7年債に連動する長期国債先物はヘッジ手段としては使いづらくなる懸念があり、日本証券取引所が再開しようとしている超長期国債先物への期待も強まるかもしれない。

結果として、すでに時代遅れの理論ともされたマネタリーベースと物価との関係を試す、壮大な実験が日本で行われようとしている。民間銀行にとり日銀に国債を売った資金は、現金の伸びが予想されていないなか、ある程度日銀の当座預金口座に留め置かないと、マネタリーベースを倍に増やすことなど難しい。日銀の当座預金に巨額資金を積み上げることで、どのような経路を通じて、CPIが前年比2%になるのであろうか。始まってしまった以上は、この壮大な実験がうまく行くことを祈るほかない。失敗したら副総裁の辞任どころでは済まなくなる。





(*´∀`)円安と利回りで2倍美味しいということか・・

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE93401B20130405
欧州国債利回り低下で仏蘭など過去最低、日本国債から乗り換え
2013年 04月 6日 03:04 JST
トップニュース
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[ロンドン 5日 ロイター] 5日の欧州債券市場で、域内国債が幅広く買われ、利回りが低下した。日銀の新たな緩和策発表を受け、投資家の間で日本国債から利回りの一段と高い域内の国債に乗り換える動きが広がった。

比較的信用力があり、独連邦債よりは利回りが高い、仏、オランダ、オーストリア、ベルギーの国債利回りが軒並み過去最低を更新。仏10年債利回りは1.72%、オランダ10年債利回りは1.41%をつけた。いずれも日本国債利回りの0.5%近辺と比較してかなり高い水準を保っている。

このほか、ポーランド10年債利回りも3.74%に低下し、昨年12月につけた過去最低の3.68%に迫った。ポーランドのコワルチク財務次官は「アジア勢によるポーランド国債への大規模な資金流入が見受けられる」と認めた。

BNPパリバの金利ストラテジスト、パトリック・ジャック氏は「日本国債の売りがこの日膨らんだことを考えると、日本での投資家はもはや日本国債に投資妙味を見い出せなくなっているのかもしれない」と指摘。「日銀が今後、日本国債を大量に買い入れると想定されるなか、投資家は一定の利回りを求めて日本以外の国債を買うことになると思う」と述べた。

市場では、ユーロやドルに対して円安が進んでいることで、日本国債などの価値が低下するとの懸念がくすぶる。ユーロ/円はこの日124.36円と比較的落ち着いているが、年初以降では8.8%の円安となっている。

こうしたなか、日銀の金融緩和による経済への波及効果が期待されることから、長期的には、エルメス(HRMS.PA: 株価, 企業情報, レポート)やルイヴィトン(LVMH.PA: 株価, 企業情報, レポート)といった欧州高級ブランドが恩恵を受けるとの見方もある。ただ「高級ブランドは日本が主力市場であるだけに、円安による悪影響が大きい」(ファンドマネジャー)として、短期的には円安要因は足かせになるとみられている。



(*´∀`)3日足PIVOT
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http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20130406-00934007-fisf-market

為替週間見通し:本邦機関投資家の外貨建て資産配分と米国の景気動向を見極める展開

15時43分配信 フィスコ
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■黒田日銀による量的・質的金融緩和を受けて円全面安

ドル・円は、黒田日銀総裁の下での最初の日本銀行金融政策決定会合で、予想を上回る量的・質的金融緩和が導入されたことで、92円57銭から97円84銭まで上昇した。5日に発表された3月の米雇用統計は予想を下回る内容だったが、日本円の先安観は後退せず、投機筋などのドル買い・円売りは継続した。本邦機関投資家による新年度の外貨建て資産購入・円売りや、キプロスに対する金融支援の可能性が高まったこと、朝鮮半島の地政学的リスクが高まったことも、円売り要因となった。取引レンジは、92円57銭から97円84銭となった。

■本邦機関投資家の外貨建て資産配分を見極める展開

今後のドル・円は、日本銀行金融政策決定会合での量的・質的金融緩和を受けて、本邦機関投資家による日本国債売却、外貨建て資産購入の資産配分を見極める展開となる。円売り材料は、本邦機関投資家による外貨建て資産への配分、朝鮮半島の地政学的リスク。円買い材料は、欧州債務危機からのリスク回避、米国景気減速懸念、日本の経常黒字。

■日本の2月経常収支(8日)

日本の2月の経常収支は、1月の-3648億円の赤字から、+4575億円程度の黒字になると予想されている。ドル高・円安要因としての経常赤字が黒字に転換することで、ドル・円の上値を抑える要因となる。

■ルー米財務長官の円安容認の限界(11日)

ルー米財務長官による上院財政委員会での証言では、安倍首相のアベノミクス(財政出動策・金融緩和策・成長戦略)、黒田日銀総裁による異次元緩和を受けた円安に対して、どの水準まで容認しているのか、「ルー・シーリング」を見極めることになる。

■米国の景気減速懸念

米国経済は、春から夏場にかけて景気減速基調に入る傾向にあるが、今年は、歳出強制削減や「新規受注」の減少により、減速基調に入る可能性が高まっている。米国経済の低迷は、米国連邦準備理事会(FRB)の低金利政策の長期化、ドル金利低下から、ドル売り・円買い材料となる。

■朝鮮半島の地政学的リスクと欧州債務危機リスク

朝鮮半島の地政学的リスクが高まりつつあり、円売り要因となる。イタリアの再選挙の可能性、キプロス支援に向けたユーロ圏財務相会合での協議が難航した場合、欧州債務危機が再燃する可能性が高まることで、リスク回避の円買い要因となる。

■本邦機関投資家の外国債券・株式への資産配分

本邦機関投資家による新年度の投資配分では、安倍政権の円高・デフレからの脱却というリフレ政策を受けて、外国債券・株式への配分が増加することが予想されている。
「円高・デフレ」に対応した円高ヘッジポジションの買戻しも予想されることで、円売り要因となる。

主な予定は、10日(水):(米)3月財政収支、11日(木):(米)3月輸入物価指数、12日(金):(米)2月企業在庫

[予想レンジ]
ドル・円95円00銭-100円00銭

《FA》
株式会社フィスコ


http://jp.reuters.com/article/vcJPboj/idJPTJE93401J20130405
仏国債など利回り過去最低、日銀緩和や米雇用統計で
2013年 04月 6日 03:27 JST

4月5日、ユーロ圏金融・債券市場で、オーストリア、ベルギー、フランスの10年債利回りがいずれも過去最低を更新した。写真はパリのエッフェル塔。2003年8月撮影(2013年 ロイター/John Schults)
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[ロンドン 5日 ロイター] 5日のユーロ圏金融・債券市場で、オーストリア、ベルギー、フランスの10年債利回りがいずれも過去最低を更新した。

日銀が積極的な景気刺激策を明らかにしたことで、日本国内の投資家が投資先を日本国債から利回りの高いユーロ圏の国債に移しつつあるとの観測が広がっている。

また前日の欧州中央銀行(ECB)理事会を受けて利下げ予想が高まったことや、5日公表された3月の米雇用統計が弱かったことで、ドイツ連邦債の利回りが9カ月ぶり低水準低下、独連邦債よりも利回りの高い債券に需要が集まった。

アナリストは、こうした傾向が来週にかけて続くと予想する。

ソシエテ・ジェネラルの金利戦略部門責任者、ビンセント・シェニョ氏は「日本国債の利回りが低下し、イールドカーブがフラット化したためだけでなく、今回の新たな政策で一段の円安が起こる可能性があることから、日本の投資家はユーロ圏の準中核国(の債券)に食指を動かしているのだろう。為替ヘッジをしないで積極的に投資する姿勢だ」と話した。

日銀が長期国債の買い入れを大幅に増やすなどの政策を打ち出したことから、ユーロ圏市場では10年債、30年債が上げを主導した。

オーストリアの10年債利回りが1.477%、ベルギー10年債利回りは1.93%、フランス10年債利回りは1.72%だった。

より格付けの低い国の債券も、高利回りを求める投資家の需要を集めた。スペイン10年債利回り は17ベーシスポイント(bp)低下して4.76%、イタリア10年債利回りも20bp低下して4.38%だった。

ただ、雇用統計など今週出た弱めの指標を受けて、米経済成長の見通しに対する懸念が再燃、ユーロ圏のさえない経済成長に市場の焦点が当たり、周辺国債券の需要が抑えられる可能性を指摘する声も出ている。

ドイツ連邦債先物は一時、2012年6月以来の高値となる146.54をつけた。清算値は146.34と38ティック上昇した。10年債利回りは4bp低下して1.20%と2012年7月以来の低さだった。


(*´∀`)たぶん、東京CLOSEを表示してると思われる。。

http://forex.tradingcharts.com/chart/Euro_Japanese%20Yen.html?chartpair=Euro_Japanese%2520Yen&ctype=c&movAvg1=&movAvg2=&tz=GMT&per=5m&sub=Save
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