http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130331-00000026-scn-cn
鳥インフル、上海で2人死亡=人への感染なかったタイプ
サーチナ 3月31日(日)23時32分配信
中国国家衛生計画出産委員会(日本の厚生省に相当)は31日、上海市に住む男性2人と安徽省に住む女性1人が鳥インフルエンザにかかり、男性2人が死亡、女性も重篤(じゅうとく)な状態と発表した。確認されたウイルスはH7N9のタイプで、世界でも人への感染が確認されたことがなかったという。
上海で感染が確認された男性のうち1人は87歳だった。2月19日に発症した。もう1人は27歳で2月27日に発症した。いずれも治療を受けていたが、87歳男性は3月4日に、27歳男性は3月10日に死亡した。
安徽省に住む女性は35歳で、3月15日に発症した。現在は江蘇省の省都、南京市内の病院で治療を受けているが、重篤な状態という。
3人が感染したウイルスがH7N9と最終的に確認されたのは3月29日午後と発表された。上海市で死亡した87歳の男性については、息子2人も同様の症状で治療を受けたが、うち1人は死亡した。感染したウイルスのタイプは確認中という。
衛生計画出産委員会は、インフルエンザ感染を防ぐために、手洗いや室内の換気、良好な栄養状態の確保、体調の維持に注意し、くしゃみや咳(せき)の際には紙ナプキンやハンカチを使って口や鼻を覆うなどで、他人への感染を防止するよう呼びかけると同時に、中国内外ではまだ、鳥インフルエンザH7N9用のワクチンは存在しないことを明らかにした。(編集担当:如月隼人)