100年から200年以内に海水面は数m上昇。津波対策にこれも追加しないとダメでは? | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
http://wired.jp/2012/11/07/sea-level-rise-will-make-hurricane-sandys-nyc-typical-by-the-year-2200/
海面上昇で「水没都市」が常態に?

世界が今後の温暖化ガス排出を制御できたとしても、100年から200年以内に海水面は数m上昇し、ハリケーン「サンディ」時のような「水没都市」が世界各地で大量に出現すると予測されている。

水没したFDRドライブ(マンハッタンの高速道路)。10月29日夜(米国時間)撮影。Image:BuzzFeed

ハリケーン「サンディ」の被害で水没したマンハッタン南部は、2200年のニューヨークを予見するものだったのかもしれない。世界が今後の温暖化ガス排出を制御できたとしても、100年後か200年後以内にニューヨーク周辺の水位は数m上昇し、サンディのときのような状態が普通になると予測されているのだ。

マンハッタン南端部のバッテリー・パークに米海洋大気庁(NOAA)が設置した水位センサーを見ると、水位が一番上昇したのは10月30日(米国時間)の午後9時24分ごろの時点で、通常よりも約280cm高かったことが分かる。その高さは10時間半継続した。

線路が水没した地下鉄駅。Image:The Daily Beast

「Nature Climate Change」誌に6月に発表された報告では、現在の温暖化ガス排出のペースが続くと2100年までに世界の海面は約1m上昇し、その後10年ごとに約18cm高くなっていくと予想している。このペースでいくと、わずか1世紀の間に水位は2m近く上昇するので、2200年ごろには3m近く上昇することになる。温暖化が摂氏2度の上昇に抑えられたとしても、50%の確率で世界の海面は2300年までに約2.8m上昇すると報告書は指摘している。

2011年9月に発表されたほかの報告(PDFファイル)では2500年までの予想される海水位について調査しているが、これもまた23世紀の変わり目ごろに海面が約2.8m上昇すると指摘している。


http://wired.jp/2012/11/07/sea-level-rise-will-make-hurricane-sandys-nyc-typical-by-the-year-2200/2/
上のグラフは、さまざまなモデルにおける海面水位の推測(単位はm)。下のグラフは、1年間の海面上昇推測(単位はmm)。黒い水平線は20世紀の海面上昇(1.8mm/年)。Image:Elsevier, 2011

これらの推測には、氷床がどれくらい溶けるかなど、さまざまな要因が関係してくる。グリーンランドの氷床の40%が溶けたとしても、それだけで海面水位は最大で2.8m上昇する。

※海水面が1m上昇すると、高水位線がおよそ90m内陸に移動し、フロリダ州やバングラデシュ、マンハッタンの大半等が浸水すると予測されている。グリーンランドや南極西部の氷床全体が融解すれば、海水面は12m以上上昇するとも予測されている(日本語版記事)。世界各地で海面が上昇したときの様子を1m刻みでGoogle mapの地図と衛星写真を選択して見ることができる双方向マップはこちら(日本語版記事)。

http://flood.firetree.net/?ll=35.5479,139.9658&z=8