格納容器内、水位60センチ=2号機、内視鏡で確認-福島第1 | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2012/03/27/20120327ddm002040097000c.html
東日本大震災:福島第1原発事故 2号機の格納容器内、水位60センチ 下部、大きく破損か--内視鏡調査
 東京電力は26日、福島第1原発2号機の格納容器内を内視鏡で見た結果、水位は底部から約60センチしかなかったと発表した。原子炉への注水量から東電が予想していた水位より約3メートル低かった。格納容器下部の圧力抑制プールが破損し、原子炉建屋地下に漏れている可能性が高まった。
 内視鏡による調査は今年1月に続き2回目。前回調査では水位が確認できなかったことから、再調査した。格納容器側面にある配管開口部から内視鏡を挿入し、ケーブルを垂らしていったところ開口部から約7メートル下に水面を確認した。
 格納容器内の温度は約45度、水温は約48・5~50度で推移していることから、東電は底部に落ちたとみられる燃料は水で冷やされていると判断している。たまった水は透明だったが、黄色い堆積(たいせき)物がもやのように舞っているのが確認された。溶融燃料の可能性は低く、砂やさびなどとみている。
 水位60センチは、格納容器と圧力抑制プールをつなぐベント管の位置まで水が達していることを意味する。原子炉圧力容器には冷却のため毎時約9トンの水を注入しているが、圧力容器下部に開いた穴から格納容器に漏れた水が、圧力抑制プールの損傷部を通じて漏れている可能性が高いという。これまで圧力抑制プールに大規模な損傷はないと主張していた東電は「今の段階で損傷程度を推定するのは難しい」としている。
 ◇また汚染水漏れ
 また、東京電力は同日、同原発の放射性汚染水の塩分除去装置の配管から高濃度の放射性物質を含む水が漏れ、海に流出したと発表した。漏れたのは約120立方メートルで、うち約0・08立方メートルが流出したとみている。漏れたのは汚染水から取り除いた塩分や放射性ストロンチウムを含む濃縮塩水で、濃度は1立方センチ当たり約14万ベクレル。【岡田英】

毎日新聞 2012年3月27日 東京朝刊




http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012032600834
格納容器内、水位60センチ=2号機、内視鏡で確認-福島第1

 東京電力福島第1原発事故で、東電は26日、2号機原子炉格納容器に内視鏡を入れて内部を調査し、底部から約60センチのところで水面を確認した。格納容器内に水がたまっているのを直接確認したのは初めて。
 東電によると、格納容器側面にある配管開口部から内視鏡を挿入。カメラと温度計が付いたケーブルを格納容器底部に向けて垂らしていったところ、開口部から約7メートル下、格納容器底部から高さ60センチで水面を確認した。水温は48.5~50度で、水は透明だったが、何かの堆積物が巻き上げられていた。(2012/03/26-19:14)


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120326/t10013982641000.html
2号機格納容器 水位は60センチ
3月26日 19時51分

東京電力福島第一原子力発電所の2号機で内視鏡を使って格納容器の内部を調べる2回目の調査が行われ、容器の底から60センチしか水がたまっていないことが分かりました。
東京電力は水温などから、「格納容器に溶け落ちた核燃料は冷やされていると考えている」としています。

内視鏡を使った調査はことし1月に続いて2回目で、前回、2号機の格納容器にたまっている汚染水の水位が確認できなかったことから、今回は前回より10メートル長い内視鏡を使い内部を撮影しました。
その結果、格納容器内の水位は底から60センチしかないことが分かりました。
2号機では、原子炉を冷やすためにいまも1時間当たり8.8トンの水が注入され、東京電力はこれまで格納容器の水位は3メートルほどあるとみていましたが、予想以上に水がたまっていないことから、「格納容器の下部にある圧力抑制室などから建屋に漏れているのではないか」としています。
また、格納容器の底に溶け落ちているメルトダウンした燃料の冷却については、「たまっている水の温度が48度ほどなので、燃料は冷やされていると考えている」としています。
今回の事故で2号機では、去年3月15日の朝に格納容器内の圧力が急激に低下し、東京電力は、何らかの破損があったとみていますが、詳しいことは分かっていません。
今後、福島第一原発の廃炉に向けては、格納容器の損傷か所を特定して修理し、水を満たして溶け落ちた燃料を取り出す計画で、水位が予想よりかなり低いことが分かったことで今後の作業は困難が予想されます。