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えさ汚染牛、計648頭に 山形・新潟でも見つかる
2011年7月19日3時2分

 基準値を超える放射性セシウムに汚染された稲わらが牛のえさに使われていた問題で18日、福島、山形、新潟の各県は、農家から汚染わらが見つかり、計12戸から牛計505頭が出荷されたとそれぞれ発表した。これまでに判明した出荷総数は計648頭となった。

 福島県以外からの出荷が判明したのは初めて。同県を含む11都県で緊急点検をしてきた農林水産省は、点検対象外の新潟、山形両県で汚染わらが見つかったことから、対象を東日本全域に広げることを決めた。厚生労働省も、該当する牛肉を確保したら検査するよう依頼する通知を、初めて全都道府県に出した。

 福島県によると、新たに汚染わらの使用が分かった農家は郡山市の2戸、二本松市、本宮市、須賀川市、白河市と会津坂下町の各1戸。7戸から計411頭が東京都や兵庫県など6都県に出荷されていた。

 このうち、本宮市の農家のわらからは、これまでの調査で最高の1キロあたり69万ベクレルのセシウムを検出。乾燥前の水を含んだ状態に換算すると15万6818ベクレルとなり、国の基準値(1キロあたり300ベクレル)の約520倍に当たる。

 山形県でも尾花沢市と飯豊町、白鷹町の計4戸で汚染わらが見つかった。計70頭が県内と都に出荷され、そこから奈良県や仙台市などにも出荷されていた。いずれも宮城県大崎市の業者からわらを仕入れていたという。2戸に残るわらからは1万8100ベクレル(換算値は4113ベクレル)~1万5800ベクレル(同3590ベクレル)が検出された。70頭の一部の牛を県が調査したところ、放射性セシウムは1キロあたり最大205ベクレルで、国の食肉の基準(同500ベクレル)を下回った。

 新潟県では、長岡市の農家2戸で汚染わらが見つかり、うち1戸から県内や東京都に24頭が出荷されていた。この農家が仕入れた宮城県登米市の業者のわらから1万500ベクレル(同2387ベクレル)が検出された。残っていた1頭の肉の一部を県が調査したところ、検出されたセシウムは国の基準を下回る30ベクレルだった。