粉じんから初微量セシウム/県、4~6月大気調査
2011/07/07 09:32
香川県は6日、香川県高松市朝日町の県環境保健研究センターで4~6月に採取した大気中の粉じんから微量の放射性物質を検出したと発表した。3カ月ごとの粉じん調査で放射性物質が検出されるのは1988年の調査開始以来初めて。
県環境管理課によると、調査は24時間監視のモニタリングポストとは別に3カ月ごとに行っており、4月6日~6月24日の間の計6日間、大気中に浮遊する粉じんを採取。検出した放射性物質と1立方メートル当たりの量は、セシウム134が0・00025ベクレル、セシウム137が0・00023ベクレルだった。
放射能の量や強さを示すベクレルから被ばくの程度を示すシーベルトに換算すると、国際放射線防護委員会が勧告する人工放射線の年間被ばく限度(1ミリシーベルト)の8千分の1以下。同課は「検出は福島第1原発事故の影響とみられるが、健康への影響はない」としている。