2011年秋?ヴィッツHV | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
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1リッター44キロ! トヨタが燃費世界最高の小型HV
7月23日1時49分配信 産経新聞

 トヨタ自動車が、ガソリン1リットル当たりの走行距離が40キロ台半ばを超える燃費性能を持つ小型ハイブリッド車(HV)の開発を進めていることが分かった。同社の主力HV「プリウス」(38キロ)を上回り、現時点で量産車で世界最高の燃費とみられる。

 小型HVはトヨタの人気小型車「ヴィッツ」をベースとしているようだ。現行のヴィッツに搭載しているガソリンエンジンの排気量は1000~1500ccで、このクラスのエンジンと、電気で動くモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載する。

 車体の軽量化やハイブリッドシステムの高機能化、エンジンの燃焼効率の向上などにより、ガソリン1リットル当たり44キロ(10・15モードで測定したカタログ燃費)以上を目指して開発中で、来年後半の発売が有力だ。価格は未定だが、150万円程度とみられる。

 ホンダが今秋、投入する「フィット」は小型車として初のHVとなる見込みで、HVのラインアップの拡大につながる。小型車は初めてマイカーを買う層を中心に人気が高く、HVの普及を後押ししそうだ。

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ガソリン燃費は死活問題 30キロ超で打倒HV

7月24日19時59分配信 産経新聞
燃費リッター26キロを達成した日産自動車の新型「マーチ」と志賀俊之・最高執行責任者(写真:産経新聞)
 ガソリン車の燃費争いが熾烈(しれつ)になってきた。日産自動車が新型「マーチ」で同型車トップの1リットルあたり26キロを実現。ダイハツ工業とマツダは来年、30キロの新型車を発売する。燃費で圧倒的優位なハイブリッド車(HV)では、トヨタ自動車とホンダが価格を引き下げた小型車を投入する計画で、大衆化が進む。HVで出遅れたメーカーは根こそぎ顧客を奪われかねない。ガソリン車の燃費向上は死活問題だ。

 ■常識破ったマーチ

 「いつも悔しい思いをしてきた。虎の尾を踏んでしまったかもしれないが、燃費でトヨタとホンダに勝つことが悲願だった」

 新型マーチの商品企画を担当した日産の石塚正樹チーフ・プロダクト・スペシャリスト(CPS)は、言葉に力を込めた。

 燃費で、ライバルであるトヨタ「ヴィッツ」(24.5キロ)とホンダ「フィット」(24.0キロ)を超えた。しかも、主力モデルの価格は122万9550円からと、旧型マーチと同水準に抑えた。

 性能アップと低価格を実現したのが、日本メーカーの主力車で初となる全量海外生産。日本向けはタイからの逆輸入だ。設計段階から新興国の工場で生産できることを前提とし、車台やエンジンを一新。「主力車の生産は国内」という業界の“常識”をぶち破った。

 「本当の意味で社運をかけてやった。やり方を変えないと、新型マーチのような車はつくれない」と、石塚氏は断言する。

 HVで出遅れた日産は、12月に電気自動車(EV)「リーフ」を発売し、ようやくエコカー戦線に本格参戦する。だが、初年度の国内販売目標は6000台。普及には充電インフラや走行距離といった課題を抱え、屋台骨を支える力はまだない。打倒HVを担うのはマーチしかない。

 ■フィットHVの脅威

 “元祖エコカー”ともいえる軽自動車。ダイハツ工業が来年発売する「イース」は、HV以外で初の燃費30キロを実現する。

 「小さな車にHVシステムや電池を積み込むと重くなる。コスト面でも難しい」(同社幹部)

 燃費を左右する大きなポイントが軽量化。全長を3.1メートルに抑え、重量は700キロまで絞り込んだ。軽メーカーとしてのノウハウを結集し、究極のダイエットで燃費をHVに匹敵する水準まで高めた。

 マツダは、軽ではなく小型車で30キロに挑む。武器はロータリーなどで磨いたエンジン技術。新開発エンジンを搭載した試作車は32キロを達成しており、来年投入する市販車も30キロ超になるとみられる。

 各社をガソリン車の燃費改善へと駆り立てる一台の車がある。ホンダが年内に発売する「フィット」のHVモデルだ。燃費は30キロ前後で、価格は150万円程度とうわさされる。

 トヨタも来年、「ヴィッツ」ベースの小型HVを100万円台で投入する方針。燃費は量産車最高の44キロ超を目指している。小型HVはガソリン車にとって、購買層が重なってくるだけに大きな脅威だ。

 ■新興国では主役

 「特許や部品メーカーをトヨタやホンダが押さえていて、HVの自力開発は難しい」。あるメーカーの幹部はため息を漏らす。

 多大な開発費負担もあり、マツダは最終的に自社開発を断念し、トヨタからHVの技術供与を受ける道を選んだ。ただ、後発では量産効果を発揮できず、トヨタやホンダのような低価格化は不可能だ。

 だが、ガソリン車に活路がないわけではない。

 採用の義務化が検討されている新しい燃費測定基準「JC08モード」。測定方法が、現行の「10・15モード」よりも実際の走行実態に近くなる。

 ほとんどの車で表示燃費が1割程度悪くなるが、特にHVには不利だ。高速走行の測定時間が長くなり、低速時に電気モーターで走行しガソリンを節約するメリットが薄れるためだ。

 「新基準で20キロ台後半を実現すれば、HVと肩を並べることができる」(関係者)との見方もある。

 トヨタとホンダは2012年までにHVを進化させた家庭電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)の市販に踏み切る。

 トヨタが昨年、法人向けに投入した「プリウスPHV」は、ガソリンをまったく使わず電気だけで約23キロ走行できるため、燃費は新基準で57キロを誇る。ただ、市販車の価格は300万円以下を検討しているとはいえ、まだまだ高級車だ。

 自動車メーカーの生き残りを左右する主戦場の新興国市場では、HVですら“高根の花”。ガソリン車が主役だ。極限まで燃費を追求した低価格の小型車が巻き返す余地は十分にある。(田村龍彦)

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