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米株の空売り派、運用利益が急速に縮小-銀行株などの売り持ちが裏目
5月3日(ブルームバーグ):
米国株が過去70年間で最大の上げ相場となっていることで、
銀行や小売り、カジノ関連株のショート(売り持ち)に固執する弱気派の運用利益が急速に縮小している。

 ヘッジファンド・リサーチ(HFR、シカゴ)によると、
株価の値下がりを前提にした投資戦略を取るヘッジファンドは、
昨年2月以降これまでに運用資産の34%を失った。
米西部10州で事業展開する金融機関ザイオンズ・バンコープや、米百貨店チェーン最大手シアーズ・ホールディングス、カジノホテル経営会社ウィン・リゾーツは、いわゆる空売り派の人気銘柄だったが、予想に反して株価が大幅に上昇したことで多大な損失をもたらした。

 アバディーン・アセット・マネジメント(運用資産約2400億ドル)のファンドマネジャー、ダグ・バートニック氏は「振り返ってみると、ショートにすべきでなかった銘柄はある」と説明。「昨年初め時点では経営破たんの可能性が高いと見られていた企業の株価が、非常に劇的に回復した」と指摘した。
  過去最低の金利水準や、3.2%に達した1-3月期の米経済成長率のほか、14年ぶりの大幅増益を見込むアナリスト予想を背景に、株式空売り戦略の指標「HFRI・EHショート・バイアス・インデックス」はこれまでに、2007年6月から昨年2月までの上昇分の94%を失った。
  さらに、ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場株に占める売り建玉の割合は、2008年より前の水準を依然として上回っており、空売り派がショートの手じまいを強いられれば、株価はさらに上昇する余地がある。
  ブルームバーグの集計データによると、昨年4月の時点で売り建玉が最も膨らんでいた10銘柄の株価は、今年に入って平均22%上昇している。