京王線に、高尾山口という駅がある。
高尾山の入口の駅だからタカオサングチ。
京王線に乗ったときのこと。5人くらいのサラリーマンのグループと一緒になった。下は25歳から30歳くらい。上は50歳くらいだったかな。たぶん上司と部下で、外出中だった様子。
上司のおっさんは、京王線にあまり乗らないらしい。反対に部下の中には京王線をよく使っている人もいるようだった。
上司「京王線てのは、途中から分かれてんだよな。」
部下「はい。そうですね。」
上司「で、あれだろ?一つはタカオヤマグチに行くんだよな。お前、よく使うなら知ってんだろ?」
部下「は、はい!タカオヤマグチと橋本行きに分かれてますね。」
上司「そうだよな。タカオのヤマグチな。ん?タカオサングチか?」
部下「いや、タカオヤマグチです!」
ちなみに、部下たちは顔を見合わせながら皆口々にタカオヤマグチと発していた。
タカオサングチだろ、よく乗るなら知ってるだろ。おっさん、あんたの顔たてる優しい部下でよかったね。でも、静かな社内だったから丸聞こえだったよ…。