この話しは、今までぽっちーが友人たちに語ってきた言わば伝説的エピソードなのでご存知の方もいらっしゃるとは思います。しかし、今宵は何年もの月日を経て是非サンタクロースご本人に知ってもらいたいので、寒空の下ご覧になる可能性も無きにしもあらずで敢えてここに書かせていただきます。
サンタクロースのことは小学校三年生まで信じていました。多少疑ったこともありましたが、起きると枕元にあるプレゼントにときめいたものです。
小学校三年生の時、サンタさんとお祖母ちゃんが何か話していました。
去っていくサンタさんの黒い影は、まるで夢の中の一部の様で幻想的でした。
毎年サンタさんは手紙も添えてくれていました。
そして小学校四年生のクリスマス…。
宛名がサンタさんの字で書かれた宅急便が届きました。
中身は釜飯セットでした。
その夜、お祖母ちゃんと二人で釜飯を炊いて食べました。
この夜からサンタさんはもう来ませんでした。
小学校五年生からはもちろん宅急便も届きません。
サンタのおじさん、どうせ来れなくなるのなら釜飯の宅急便はなくてもよかったのではないですか…?ヽ(*`Д´)ノ
今でも釜飯を見るとあの日のクリスマスを思い出します。
クリスマス=釜飯。
サンタクロース=釜飯。
ぽっちーにとって、クリスマスの食べ物といえばケーキでもチキンでもなくて釜飯です。
それは少女の胸に一生焼きついた出来事でした。
サンタさんへ
一番嬉しかったプレゼントは、実は幼稚園の時にいただいたプレゼント本体に付いていたキキララのクリスマスシールでした。幼稚園でお友達に自慢した記憶があります。あと一番下の妹が生まれた年、ベビーベッドの柵にお菓子の入った小さなブーツがかけてあって、それを見つけたときすごく嬉しかったです。二番目の妹が欲しかったレゴをもらって喜んでいる姿も見ていてとても嬉しかったです。自分がもらったものはあまり記憶にないのですが、そのあと家族バラバラに暮らすことになったので、今となっては本当はそういう思い出が一番のプレゼントだったのかもしれません。毎年プレゼントをどうもありがとうございました。でもやっぱ釜飯はないです…。