ぽっちーが見つけた秘密の場所、
夜な夜な野良猫たちの寄合が行われる場所がある。
10匹は集まっていて、その中にコリー犬種じゃないかと思う姿をしたボスがいる。
ぽっちーは彼をコリーさんと呼び、コリーさんに徐々に近づいていった。
「これ、食べますか?食べないっすよね…自分の食べ残しっすから…あ、やっぱコリーさんモンプチっすか?ビールっすか?」
「みんなの前でコリーさんと呼ぶな!ビールはお前だろ!!」
「す、すいません!あの…写真撮ってもいいっすか?」
「やめろ!撮るなら他のヤツにしろ!!」
「了解っす!」
そんなやりとりを重ね、最近では会合にも混ぜてもらっていた。
(みんな逃げないということ)
しかしその会合が行われている場所は、ショッピングセンターの建設地だった。
今日、そのお店が開店した。
もうコリーさんたちは集まらないのだろうか。
「コリーさん…。」
ぽっちーは寒空の下、ショッピングセンターのぎらぎらとした灯りを見つめてコリーさんたちを想ったのだった。