1台のルータの中にRIPとOSPFを同時に動かすといった複数の
ルーティングプロセスを動作させることができます。
赤:T1リンク(図中、上側のリンク) 青:T2リンク(図中、下側のリンク) とする
T1、T2リンクの速度はこちら
上の図で全てのルータにRIPとOSPFが動作していて、なおかつ静的ルーティングで
ルータAから緑色のネットワーク(図中、右)へ到達するためにT1リンクを通るように
設定をした場合・・
ルータAには3つのルーティングプロセスが動いていて、それぞれ緑色のネットワーク
到達するためのネクストホップは異なってきます。
各ルーティングプロセスごとのネクストホップは以下のとおりです。
静的ルート→ルータB(上側のリンク)
RIP →ルータC(中央のリンク)・・・通過するルータ数が少なくなるようにします
OSPF →ルータD(下側のリンク)・・・高速なリンクを通そうとします
このような場合、実際にパケットはどのルータに転送されるのでしょう?
複数のルーティングプロセスが存在するときに、どちらを優先させるのかの信頼性の尺度を
「アドミニストレーティブディスタンス(管理距離)」とよびます。
アドミニストレーティブディスタンスは0~255(255は無効扱い)の範囲をとり、小さいほど
信頼性が高いルートであるとみなされます。
| 直接接続のネットワーク |
0 |
| 静的ルート |
1 |
| EIGRP(内部ルート) |
90 |
| IGRP |
100 |
| OSPF |
110 |
| RIP |
120 |
| EIGRP(外部ルート) |
170 |
先ほどの例では、静的ルートのアドミニストレーティブディスタンスが一番小さいため、
3つのルーティングプロセスから静的ルートが優先されます。
したがって、ネクストホップはルータBということになります。
以上。