カッチャマが好きだったバンドにスマッシング・パンプキンズってのがあるのだ。

ポッチャマも好きだゾ♡

メロンコリーってのは薬草でもなんでもなくて、メランコリー[憂鬱]のことらしいゾ。

 

ポッチャマは最近ゆううつな日々に身を置いて居るゾ。

アライさんの実践した写し読み(会話したいアライさん 参照)のおかげで、ヘッセの春の嵐は読みやすかったゾ!

青春時代の若いうち自分の事ばかり考え詰めるから、変なゆううつに身を置くと言うのには賛成ゾ。

でも、他人の幸せを祈るためには、ポッチャマはまず自分の幸せを祈れる人間になるべきだと思うゾ。

 

ポッチャマは終わりのない悲しみの中で犬かきを続ける中で、時たま他の人のことを祝うよう心掛けようとしたんだゾ。

犬かきしていた腕を賞賛の拍手のために使おうとしたんだゾ。

そうすると息ができなくなる。

メロンコリーの海は、ソラリスの考える海に似ていて高分子化合物みたいだゾ。

そして這い上がるためにもう一度波を掻き上げて、今度は仰向けに浮いてみる。

拍手を続ける。

すると、腕が激しく全体のバランスを乱して、顔の方に波がかかる。

すごく辛いです……(ツライさん)

ポッチャマが三浦の肉体として持つ長い髪は、高分子の波がまとわりついて錘のよう。

頭から皆底にイナバウアーして、大きくみみっちく輪転するのちまた掻き上げて立て直す。

そして今日はもう、誰も祝うまいと思うんだゾ。

 

でも心の奥で、誰かきっと聞いてくれただろうと思う。

だけど実際、波の音で聞こえない以上に他の人はそこまで気にしていないのだ。

そしてみんなが居たはずの孤島は大陸になっていて、海は水溜りだとわかる。

一通り憤慨してみて(声は出せない)、ちっぽけな自分の意思で這い上がる。

濡れてずぶ濡れて重荷になった不恰好な服は、みんなから見たら酷くみにくいだろう。

すぐ先生がその事を二、三通り聞く。

でも大丈夫と答えたらもう何も言うまい。

ひどい。

 

陸にあげられた深海魚の心境で醜態から逃れようと、苦しみの中に舞い戻るのだ。

水たまりはまた大海にもどって、月の潮汐力に振り回されて顔を濡らすのだ。

でもまた何日かしたら他人の幸せを祈ろうと思い返すゾ。

それは義務だった。良心であり絶対的権力のような一般論の目が、訴えているから。