🔰わかば自動車教習所で恋を学ぶ
@シアターサンモール
この日、
観劇の後に映画も観たので
いつも以上に記憶がぽわぽわなんですけど
覚えてる範囲で綴っていきます。
【湯村役 横山涼さん】
バカ真面目で絶対に悪い人ではないんだけど、実際にいたらめんどくさがられがちな人種。
話しかけるタイミングを考えてずっと待ってるのに、いざ話しかけるとタイミングちがくて「今じゃない」って注意される惨めさ、、
彼の「タダでもらえるものなんてありませんから」って台詞、なんかわからないけどグサってきて「そうか…そうだよね…」って何度も納得してしまいました。
【大月役 清水一輝さん】
個人的で本当に申し訳ないんですけど、知り合いに激似であんまり集中できませんでした(土下座)
みんなの邪魔をしたり、合格したいがために自己中な言動をとったり、キャラクター的には好かれにくいタイプかもしれませんが、本当は仲間に入りたかっただけなのかなと感じました。
それを素直に伝えられなくて、嫉妬心からあんなふうに振る舞ってしまったのかも。
とか考えてみたけど、逃げて来たさくらに「任せろ」とか言っといて佐原ガールズに詰められたらすぐに隠れ場所をバラしたことを考えると、やはりクズ感も否めない、、
【鹿島役 松村龍之介さん】
長浜教官を責める時は確かにひどい言い方だったかもしれないけど、自分が嫌われてでも教官としての使命を全うしようとするその姿勢や熱意は本当に素晴らしくて尊敬できました。
人って意識せずともどこかで嫌われないように生きがちだし、嫌われてもいいとはおもってても嫌われたい人なんて、きっといない。
それでも「そんなことは関係ない」「好き嫌いで言ってるわけじゃない」の言葉に本物を感じて、意識の高い教官だな〜と。
自分は嫌われ役を買って出られるほどの器や人間性を持ち合わせてないので、何も言えません。
【平野役 福室莉音さん】
あの色の洋服が似合う人って限られてるだろうに、何の違和感もなく着こなせててレベルが高い。
栗山のこと初対面から童貞って呼びまくるし、思ったことはすぐ口に出すから、初見は「無意識に人のこと傷付けまくる無神経ズバズバ女」かもしれないとおもったけど、全然イイ人でした。
「学生時代、何に夢中だった?」の問い掛けに対して黙ってる栗山をみて、「私はね」ってまずは自分から提示して話し出すところに優しさというか魅力を感じました。
聞いてもないのに自分のことばかり話す他人は鬱陶しいけど、彼女はちゃんと相手の反応をみながら、寄り添って、歩み寄ろうとする姿勢が素敵でした。
これだけコミュニケーション能力高くて人への助言は冷静で的確なのに、自分のことになるとヘタレとかだったら尚良し。
唯一、小松くんのおばあちゃんのこと「ババア」呼びしたのは残念すぎた、、
【水沢役 伊藤優衣さん】
相変わらず目がクリクリで少女漫画顔◎
セラミュで初めて拝見したときより、発声の仕方が格段に良くなってて驚きました。
衣装の色味やシルエットが可愛くて、彼女によく似合ってて、とても良かったです。
ただの可愛いイイ子ちゃんというわけではなく、しっかり自分の意志を持った芯のある女性で、男にビンタできちゃうような強くて素敵なヒロインでした。
初めて栗山に話しかけられるシーンでは、あんなに不審な栗山に対してしっかり目をみてきちんと受け答えしていて、その無垢な姿に感心してしまいました。
知らない人にあんな妙な言動されたら怖くて逃げ出したくなるはずなのに、逃げるどころか不審がる様子もなくて肝が据わっておられる。
元カレはまさかの人物でしたが、見た目ではなく中身で人を好きになる説得力があって良かったです(元カレに失礼)。
【佐原役 安里勇哉さん】
「嫌味なチャラ御曹司かと思いきや大人な優男」で満場一致。
(もしかして「優男」って死語?)
佐原ガールズ一人一人に挨拶を返したり、佐原ジョークで場を和ませたり(ジョークの上手い下手は別)、フェラーリを何の躊躇もなく人に貸せる寛容さ、お金持ちでモテることを自覚していながらもそれを鼻にかけないところ、自分が勘違いしてることがわかったらすぐ素直に謝れるところ、彼を思い出せば思い出すほど溢れんばかりの魅力に気付かされます。
栗山が辞めることになった時、すぐに「わかった」って受け入れててその軽さに驚いていたら、そのあと「だれの影響も受けずだれにも影響を与えず生きていくってことでいい?」って問いかけてて、アニキ……!!!となりました。
それってそこに自分がいてもいなくても変わらないってことで、実際そうなのかもしれないけど、それって結構さみしいことだなっておもいました。
佐原兄さんに関しては書き切れる気がしないので、これにて強制終了🙏
【長浜役 宮下貴浩さん】
予告をみたときから絶対おもしろい人だと確信していました。
ツッコミのタイミングとか間とか言い方が絶妙で、お笑いのプロの方かとおもいました。
ああいうタイプの先生って学校に一人はいますよね。
最初はギャグ感強めな印象でしたが、終盤になるにつれて感情がみえてきて普通の大人の男性にみえました。
後半の水沢さんとのシーンでは、どちらの気持ちにも共感できたからこそ、心苦しいものがありました。
大切な人とはぶつかりたい派ではあるけど、大人になるにつれてそれが怖くなったり億劫になったりする感覚も理解できるし、どちらが正しいということもないので、ムズカシイ、、
「栗山くんが水沢さんを好きって聞いてお似合いだとおもった」って聞いた瞬間は正直嘘くさいっておもったけど、彼の言葉を聞いてるうちにそれが本心なんだとわかりました。
それを踏まえた上で、栗山が水沢さんを好きと長浜教官に打ち明けるシーンをもう一度観てみたくなりました。
水沢さんに詰められてタジタジしてるところは、ちょっと可愛かったです。
【小松役 定本楓馬さん】
もう何度も舞台でみてるはずなのに「え、顔良…!?」となってしまった。
定本さんは日頃からおばあちゃんっ子っぽい柔らかいイメージがあるので、今回の役は特に自然に感じました。
初登場シーンの走り方が汚くてうるさくて、個人的にツボでした。
朝起きられない体質の彼が栗山と出逢って影響されることでいつしか遅刻せずに来られるようになっていて、そうなるまでの努力の描写がない、そういえば程度の「いつのまにか」を感じさせる演出が良かったです。
いろいろほっこりするシーンはあったんですけど、彼のシーンで一番印象的なのはやっぱり佐原くんとおばあちゃんの話をするシーンです。
自分も彼のような状況の人に出会ったら何の気なしに「大変だね」って言ってしまう気がします。
もちろんそれは嫌味ではなくて、労わりの意味を込めたものですが、結局それもおなじことだとおもいました。
「労う」ということはその人が「苦労して」いてその苦労に対してすることなので、やっぱり小松にとっては失礼なんだろうとおもいます。
この勘違いだけでも苦しいけど、小松自身が、みんなそんな深い意味じゃなくて労いの意で言ってることを理解していて、それでも「違う」って感じてるところが本当にキツかったです。
「お気持ちだけ受け取れば良いってわかってはいるんです」って、、
「僕は楽しいだけなのに」って、、
小松の一つ一つの言葉があまりにもしんどかった、、
自分もきっと無意識のうちに、むしろ善意のつもりであっても、人を傷付けてるのかもしれなくて、それはとても申し訳ないことだけど、人の価値観や捉え方は人によって必ず違うから、それはそれで仕方ないことでもある気がします。
ただ、人と人との繋がりってそういうことがある上で成り立っていて、その中でいろんな感情だったり関係性が生まれていくとおもっているので、変に臆病になる必要もないのかなと。
ここは佐原くんも魅力的で、とても素敵なシーンでした。
【栗山役 赤澤燈さん】
いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なかなかのお子ちゃまくんでした(笑)
急にバイトをバックれちゃうタイプの人種がよく表現されていました。
そういう人のことを気にかけて根気強く干渉してくれる人ってなかなかいないので、彼はとても人に恵まれていて幸せ者だと感じました。
以前、そういうタイプの人と「嫌になって勝手に辞めてしまう」ことについて話したことがあるんですけど、きっかけは本当に些細なことで、「嫌になってしまった」以外にそれ以上も以下もなくて特に他のことは考えていないように感じました。
その時の諦めた感じや視線を合わせようとしないところ、からっぽで投げやりな感じが、赤澤さん演じる栗山からはよりリアルに感じられました。
何かをバックれることには抵抗があるのであまり共感はできませんが、急に嫌になってリセットしたくなるところや熱しやすく冷めやすいところには身に覚えがありすぎて、栗山が自分にみえるところがあって少し恥ずかしくなりました。
熱しやすく冷めやすいって悪いことではないけど、自他共に消費エネルギーが半端ないですよね。良くも悪くも。
今後、彼がいろんな人と関わって影響し合いながら、嫌になっても逃げ出さないようになるといいな。
ここからは自分の話になりますが、
昔から嘘をついたり誤魔化したり何かを隠して黙っていることが本当に苦手な人間で、おとなになると「知らなくていいことだってある」「本当のこと言ったらめんどくさいから適当に誤魔化す(嘘をつく)」とか当たり前でそれが正解みたいな社会があって、なんとなく自分が少しズレていて未熟で社会に適応できていないだけなんだろうなと感じて、いつしかそういう質に引け目を感じるようになりました。
(もちろん、わざわざ言う必要のないことは確かにあって、そういうのはなんとなく理解してきたつもりです。ただ、それはデリカシーやモラルの問題であって、上の内容とは意味合いが異なるんですけど、伝わるでしょうか…)
そんなことを感じてた自分だからこそ、水沢さんの「知らなくていいことなんてない」という台詞が刺さりました。
これまでに感じていた引け目に対して、そっと手を差し伸べてもらったような救われた感覚でした。
そして、自分の場合、大切な人とは適度な嘘や秘密を持つ穏便な関係よりも、喜怒哀楽を共有できて本音で接してわからないことは理解できるまでとことんぶつかるような関係を望むので、彼女の「ぶつかりたい」精神に共感できました。
重くてめんどくさがられることもあるけど、こういう人に出会えると嬉しいし気持ちが良いです。
彼女の「なかったことにしない」精神は、本当に素晴らしくて説得力のある人柄でした。
上手くいかなくてもそれをなかったことにはできない、なんてみんなわかってます。
それでも、自己消化の一環として、せめて頭の中ではなかったことにして自衛する中で、彼女のこの精神は力強くて逞しいものに感じました。
自分を上手くコントロールして生きていくためにはある程度の自衛も必要だけど、彼女のようにあらゆる物事を受け入れてプラスに変える力も多少は必要なのかもしれません。
「かもしれない」の話のシーンでは、もしものことを考えすぎて結局何もしない傾向にある自分にはグッサリきました。
ぐうの音も出ないほどドンピシャでした。
なんかもっとグサグサされていろいろ考えたんだけど思い出せない、、
人の記憶って儚い、、、、、
観劇から時間が経つほど、役者の印象が薄れて演劇の感想ではなくて持論を展開するだけの文章になってしまっていて、不甲斐ない、、
今回は特に長くなってしまったけど、
それだけいろんなことを思い出したり考えるきっかけをもらえた作品でした。
ちゃっかり円盤予約したので届くのが楽しみです。
では。
