※セリフはうろ覚えなので間違えてたらごめんなさい 

・意地になって🍆爆食いする正輝 
・「きっしょ」の破壊力 
・「奇跡の童顔でやらせてもろてるんで」ってお願いだからどうか本気で言ってて欲しい 
・突然射的の銃口を向ける壮太と焦る勇吾 
・みんなが苦戦してるヨーヨー作りをいとも簡単にやってみせる藤田 

・開演前から会場にお祭りの音楽が流れてて雰囲気作りバッチリだったしあれがあったことで作品に入り込みやすかった気がする 
・暗転してるけど提灯の灯りはついてる時に舞台上で着替えたり次の場面の準備をしてる演者の動きがうっすらみえててなかなかみられないものだから暗転中も舞台から目が離せなくてよかった 

・みんながぶつかり合う背後で唇噛み締めて泣いてる宮司さん 
・恭次郎が帰ってきて嬉しい驚きだったはずなのに、恭次郎の無神経な言動が気に障って段々と気分を害していく壮太。町の他の人に比べてみるみる機嫌が悪くなっていく壮太をみて、最初は子どもっぽくてわかりやすい質なのかと思ったけど、過去を知って恭次郎のことが大好きで期待してたからこその表情や態度だったんだと感じた。恭次郎が上京する時に泣くほど寂しくて大好きだったのに、その大好きだった人に自分が大好きな町をバカにされて否定されるのしんどすぎる。ただ、大切な町を蔑まれても、期待した姿とはまるで別人の姿で帰ってきても、壮太にとって恭次郎を慕って一緒に過ごした時間はなかったことにはならなくて、だからこそ悔しいというか悲しかったんだろうなと感じた。 
・上京した側って都会の目紛しい変化や忙しなさでどんどん故郷での記憶が薄れていきそうだけど、それに比べて町に残る側は場所や物をみたり何かある度に思い出す出来事がありそうだし、そもそも時間の流れ方が違いそうだからそういう差異も無関係なではないのかなと感じた(上京や帰省の経験ないから勘違いだったらスミマセン)。 
・「ダメならダメだったって言って帰って来ればいいじゃん」「そうやって格好つけて(〜)一番ダサい」がド正論すぎて心の中で大拍手してた 
・美穂、THE田舎の強い女感あって良かった。都会にも強い女はいるけど、抑えるところは抑えたり、男女や年齢など分け隔てなく接したり、いい意味で遠慮がなくてカッコイイ女性だった。旦那の勇吾との会話の仕方や接し方、セリフがない場面でも勇吾とアイコンタクトで会話してたのが本物の夫婦感あって大変良かった。 
・達也があまりにも絵に描いたような常にニコニコしてるイイ奴で、何度か目を逸らしたくなるほど痛々しく笑ってる瞬間があってつらかった。 
いつもその場にはいるのに他の人らより発言が少なめなこともあって(美穂にも「会話に入れ」と指摘されてた)一度の観劇ではあまり達也に注目できなかったから、もしまた観る機会があれば是非注目したい人物。 
・安里さん演じる藤田が登場時から怪しげで不穏な空気を纏ってたけど、悪い人ではなさそう…?みたいな絶妙な印象を与えるのが本当に上手だった。安里さんの出演作は「わか恋」と「蝉灯す」しか拝見したことないけど、意味がわかるようでわからない発言とか、堂々と正論言ってる感じを出しといて実際はとんでもないこと言ってるとか、発言と表情が不一致で謎めいた雰囲気を出すのとか、そういう絶妙な違和感?を生み出したり感じさせるのが上手な印象で、今回の藤田役も安里さんだからこそ特にハマってた気がする。 
正輝が土下座した時の"別にいいけど詰め方の加減わからないよ?"的なこと言ってるの怖すぎたし安里さんなら素で言ってる可能性あるよね?あります。 
・柳井さんただの飲んだくれおじさんだと思ったのに、みんながいないところで正輝にお金を渡したあたりから「おや?」となり、神社で恭次郎にお金を貸して欲しいと頼まれるシーンで一気に心えぐられた。特に「ここが割れてる訳、ここだけ色が違う訳、ここが欠けてる訳」が沁みたし「昔話を肴に(〜)それを汚さんといて」「事情なんて聞きたくない」「お金は返さなくていい、また(セリフ忘れたけどいい意味じゃなかった)な顔みせに帰ってきてや」でボロボロ泣いた。 
お年寄りがよく同じ昔話ばかりする理由がずっとわからなかったけど、柳井さんの言葉を聞いてなんとなく腑に落ちるものがあった。 
・後半で恭次郎と壮太たちが激しくぶつかるシーンで、壮太たちのうしろでそれを静かに見守る柳井さんの表情がとてもリアルで、優しくも寂しくもある面持ちで、とにかく柳井さんらしくて、本当に良くて個人的に大好きなお芝居だった。 
・恭次郎たちが射的で不正を働いてそれを聞いた正輝が一等の景品を買い取ろうとした時におじさんが無償で譲ったシーンについて。 
あれは見方によっては同情にも映るけど、おじさんの人柄や関係性からしてあの行いに"救い"の意があったのではないかと感じた(正確には"そうだったらいいな"という願望)。それが恭次郎に対してなのか正輝に対してなのか、それともふたりに対するものなのかはわからないけど。 
たぶん、おとなになった正輝なら申し訳なさが勝って受け取れない気がするけど、あの頃の正輝にはまだ幼さがあって純粋に恭次郎のために動くが故に何の負い目も感じてないようにみえた。そんな正輝をみて「可哀想」と思ったのなら同情になるけど、正輝が恭次郎に景品をあげる→恭次郎が喜ぶ→正輝が嬉しいと考えておじさんはああしたのではないかな、と。 
・恭次郎が本当にどうしようもない人間で、だけど「クズ」の一言で表すには温度がありすぎる感じ。藤田が言ってた「もがいてはいる」が言葉通りそのまますぎた。 
柳井さんに口止めしたり、みんなの前で藤田にお金を渡すのを躊躇ったり、どうしようもない人間にみられる十分恥ずかしいことしてるのに変なところでプライドを出したり人の目を気にする感じがリアルだった。きっとある程度は"子どもだから"と許されてきたものが30歳を過ぎても何も学べずに変われなかった結果なんだろうなって。 
偶々環境や条件が自分に合わなかっただけで自身は何も悪くないと本気で思ってていて、むしろ"東京で暮らしている"ことを自慢に思ってその事実だけに酔っている感じが溢れ出てた。キャッチの仕事も明らかにお金に食い付いて始めたんだろうなって。そういう隙や甘さによって東京に呑まれて潰されかけていることに気付いてないのが怖すぎた。 
だからこそ、恭次郎が生まれ育って恭次郎という人間をつくった町や町の人らを見下したような言動が痛々しかった。あんな恭次郎でも、唯一手を差し伸べて救ってくれるものを恭次郎は自ら突き離していた。 
血の繋がりもないのにみんなが本当の家族みたいに想ってくれて、きっとそれが鬱陶しくなる瞬間もたくさんあるんだろうけど、やっぱりそれは有り難いことで、ウザく感じるほどの愛情って最強だなって。恭次郎はあまりにも愛に恵まれすぎている。 
それと同時に、愛は受け取り方や咀嚼方法を間違えるとその愛が大きいほど人をダメにする最悪の流れに陥る可能性を知った。 
・「ごめんなさい」「ありがとう」を覚えたての恭次郎がまわりに促されたりして何かとそれを発する姿をみて小さい子をみているようだった。でも、当たり前なことが当たり前にできない状態からそれを当たり前にする時ってだれしもがあんな感じなのかもしれない。苦労はするかもしれないけど、当たり前を身に付けるのに遅すぎることはきっとない。 
・正輝さんに関しては、渾身のありったけのお疲れ様を贈りたい。自分が良かれと思って恭次郎のために汗水流して歯食いしばって必死にやってきた行いが結果的に彼を駄目にしていたって考えるだけでもうしんどすぎる。確かに恭次郎に対して甘すぎる部分は多少なりともあったかもしれないけど、だからといって正輝がしたことは何も間違えてないしむしろ自信を持って誇るべきことだと思う。愛しながらも叱るって難しいよね、、 
藤田に土下座してまで恭次郎を頼んだのも、藤田が恭次郎に対してどれだけ鬼畜でひどいことをしようともそれは自分には成し得なかったことで今後も(今さら)できるわけがなくて、何度も聞き返して確認する藤田に頭では"いいわけない"とわかっていながらも藤田に縋るしかなかったんだろうなって、、自分を二の次にして(というより弟が中心の人生を送ってきて)大切に必死に守ってきた弟をよく知りもしない男に託して調教まがいの過酷な扱い受けさせるなんてどう考えたって大丈夫なわけないじゃんね、、しんど、、、、 
・恭次郎が帰ってきた時、真っ先に"帰ってきた理由がわかった"って正輝が感じてたけど兄弟や家族ってそういうものなの?兄弟いないし家族経験が少ないからよくわからないけど、だとしたら家族ってすごい。 

正輝についてはもっと掘り下げて語りたいけど、正直後半泣き過ぎて記憶が飛び飛びなので、これにて終了。 

「わか恋」もそうだったけど、入り込みやすい脚本と安心感のある実力派キャストで純粋に舞台を楽しめた。 
脚本?テーマ?がありきたりすぎなくて、だけどだれしもが似たような経験や感じ方をしたことがあるものをみせるのが上手だった。舞台でありがちな"ここでこれを言わせたいんだろうな""このセリフが決め手!!!"みたいな押し付けがましいシーンやセリフ(言い方悪くてごめんなさい)がなくて、刺さるところも捉え方も人それぞれな内容になっていて、よりリアルを感じられる作品。 

私オムさんが脚本の作品、今後もチェックしたい。