昨年末にとても素敵なお店に出会った。



初めてそこに行ったとき、

若者と観光客だらけのこの賑やかな街にこんなにも落ち着いた空間が存在することに大きな衝撃を受けた。



そこだけ時間の流れがゆっくりで

展示されてる商品もみたことないものや心惹かれるものばかりで

全部に熱感があって一つ一つが息をしているような感じ。



お店というよりは美術館みたいで

そこにいるだけで精神が整えられていくような

本当に不思議で心地の良い空間だった。





そのときは、

店内で一目見てから目が離せなくなった商品があって

それを買って帰った。


理性ではなく、心で買い物をする感覚がとっても気持ちよかった。






今日久しぶりに行ってみたら

その感覚や心地良さが確かだったことに気が付いた。


前とは違う商品がたくさん並んでいて

今回は何も買わなかったけど本当に楽しかった。





店内をみているとき

近くにいた若めの女性たちが

しばらく携帯で写真や動画を撮っていて

「確かに雰囲気あっていい場所だもんな〜」と思いつつも

商品に対する扱いから尊重心のなさどころか

興味のなさが垣間見えてしまって

それはべつにみないふりすれば済んだんだけど

商品の価格をみて「たっっか!」と声を上げてはしゃいでいて

その瞬間にたった今自分がいた繊細な世界が壊れてしまったような感覚になって

めちゃめちゃ悲しくなった。





「価格が高い」と感じることは自分もしょっちゅうあって

絶望と共に思わず漏れ出てしまったりもするし

その感覚自体にまちがいはないんだけど

まわりに聞こえるか聞こえないくらいのボソッと呟く程度だったら

また印象も変わったのかな、って。


ごりごりの一方的な主観でゴメンけどね。





はたまた、

自分は安いとすぐに喜んでテンション上がってしまうから

逆に「やっす〜!」とかで悲しくなってしまう人もいるのかなって。

だとしたら、やっぱりおなじく気を付けないとイカンよなって。






そんなことを考えた一日。