それは平成26年のこと。
職業訓練校(転職活動している人にオススメ)で出会った同期のNくん。
Nくんの奥様。
同期のKさん。
4人で静岡の山奥へと山菜採りへいきました。
ターゲットはたらの芽。
高級山菜でございます。
本川根へ向かう道は、基本、山。
どこまでもどこまでものぼっていきます。
静岡県内でこの看板を見ることになろうとは。
途中、運転席のNくん、Nくん奥さんの会話。
「あれ、まだ小さいかな」
「あー、小さいね」
Kさんとぽかこ、ぽかーん。
この夫婦には見えているのです。
タラの木が。
時速40キロこえている風景から、二人で見えているのです。
そして着いたのがNくんの実家。
すごいよ、離れがあるよ、納屋もあるよ、
裏の土地には茶畑まで。
そこにあった、あきらかに目立つ冷蔵庫。
これは!!!!!
ぽかこの冷蔵庫!!!!!
そう、Nくんが新婚生活するにあたり、Nくんは実家から冷蔵庫を持ってきてしまったのです。その実家にわたしがもう使わなくなった冷蔵庫を寄付したわけです。
その時は、下界で本人に渡して終了だったので、この山までは来ていません。
冷蔵庫よ、また会うとは。
達者でくらせよ。
そして車を四駆のはこばんに乗り換えて、いざ出陣。
土砂崩れで行けない、などいろいろありました。
携帯電話が使えません、なぜなら圏外だから。
遭難したら最後です。
とにかく、走る車窓からたらの芽を見つける夫婦のスキル。
ぽかこはまず、道具に慣れるという宿題が課せられたような展開でした。
お昼はここで。
桜の樹の向こう側は線路。
大井川鉄道。
電車の音が聞こえます。
「ぽかこさん、手をふって!もっと寄って!」
そう、観光客のみなさんへの、地元からの思い出サービスプライスレス、
『見送り』です。
そんなことをしているうちに3分経過。
ガスのキャンプコンロでわかしたお湯でつくるカップヌードル。
これ、一度やってみたかった!
美味しさ倍増でした。
そしてNくん実家へ帰着。
こんだけとりました。
根元の部分を切り取ります。これは切り取る前だね。
そしてたらの芽は各ご家庭に分けられました。
帰り、なぞの音を聞いて車の窓の外を見ると、山間から真っ直ぐな煙がたっていました。
SL!そう、大井川鉄道はこのSLが有名です。
ちょっと前にはトーマスが走っていました。
初めてのSLにわたし、大興奮。
そのすぐ近くに、静岡を代表とする木のお弁当箱の
「井川めんぱ」のお店が。
前はなかったそう。
わたし、この井川めんぱのファンなんです。
ちょっと前まで、この工芸がたった2人しかやっていない状況で。
Nくんの話で、そのうちの1人、海野さんが亡くなったそう。
67歳というまだまだこれから、という年齢で。
ショックだ。
それでも新たに、この工芸を継ぐ人が現れたということで、一安心。
めんぱの伝統は静岡県の宝だー。
帰宅後、たらの芽を水につけて、あぶらむしを溺死、、、いや、丁寧におとしていきます。
そしてこの食卓。
自分で作った食器、とってきたたらの芽。
こちらはスタンダードに天ぷらにしました。
衣がどろっとならないよう、さらさらの衣液に一度浸したあと、
ざばっとあがったたらの芽に、天ぷら粉を上から降って、即座に油へ。
こちらは胡麻和え。
大きいたらの芽、、、というか、若い芽?ちょっと成長したやつ?
を塩を入れたお湯で茹でてみました。
すりごまとみりんと醤油で。
天ぷらよりも、ずっと香りが強くてぽかこ的にはこっちの方が好みかも。
ばかうまいっけね〜!