昨日はお客さんが居なかったのだで、掃除やらデザートの試作をした。
数週間前に女将さんから、夕食のデザートに出したいから『日本酒のムースを』との
ミッション
を言い渡され
、時間の余裕がある時に作ってきて、昨日が
実は4回目の挑戦だった。
いつも新しい物を作る時の1回目は、取り敢えずウエブサイトのレシピからそのままを
作ってみる。まず、1発目にOKが出る事はないので、そこからが始まりだ。
今回も 「卵感が強すぎる」とか「日本酒の味がしない」「食後にはちょっと重たいかな」
等々言われ、「こうでもない、あーでもない」と、作り直ししてきた。
いつもこうして、私の独自のレシピ及びに宿用のレシピが出来上がるのだ・・・。
私はアルコールが全くダメなので、アルコールが残っているものは食べられない。
よって、昨日作ったムースは作りはしても、味見は出来なかった。食べられないから、
女将さんとYちゃんから細かく感想や意見を聞いて、想像するしかない。
昨日のムースは、アルコールをたっぷり入れて柔らかい口当たりの物にしたつもりだ。
素人なので、細々と調べる必要もあり、いつも大事な事や学んだことはノートに残して、
ウエブサイトで色々と勉強させて貰っている。
それから、「あーでもない、こうでもない」と悩みながら作る。
時間はかかるのだが、この悩む作業が楽しかったりするのだ。
自己満足であっても、出来上がった時の喜びや達成感が、また何とも言えない。
だからお菓子作りが好きなのかも知れない。
前置きが長くなったが、昨日でやっと完成した。
女将さんのパートナーも食べてくれ、女将さんからムースは合格を貰った。
ムースだけだと真っ白で味気ないので、季節に合った果物のコンポートを作り、
添える事になった、、、という事で、コンポート作りも任された。
それから女将さんから、「ほうじ茶アイスも作って欲しい」と言われた。
「ほうじ茶の味がしっかり効いた濃厚なアイスクリームを作って欲しい」との事だった。
ほうじ茶アイスのレシピも無かったので、いつもデザートの内の1品で出している
チョコレート・ジンジャー・アイスクリームのレシピを基に作ってみる事にした。
昨日のうちにタネを作り、今朝、Yちゃんがアイスクリーム・メーカーをセットして
仕上げてくれた。
このアイスクリームは、「トッテモ オイシイ
」と女将さんから大絶賛され、一発目でOK。
Yちゃんからも「濃厚で美味しい」と言われた。
元のレシピ様様だ・・・・
アイスクリームは、このレシピで何でも作れそうだ。
女将さんからは、夏になったら『お茶のアイスクリーム祭り』と称して、黒豆茶や抹茶、
麦茶等々、日本のお茶で作ったアイスを並べて提供したいと言われたが・・・
私が作るんですか・・・・ね
小声で聞く私に、女将さんは満面の笑みを浮かべながら
大きく３回頷いた・・・
それからこれは私が食べたくて、きな粉と胡麻のクッキーを、私達のお茶菓子用にと
仕事の合間に焼いたのだが、それを味見したYちゃんと女将さんから、いつも出している
抹茶のショートブレッドをやめて、このクッキーを出した方が良いと言われ、出すことになった。
これは即決だった。
しかも、宿のお土産用に1枚1ドル程で売っても良いのではないか、、と言う話にまでなり・・・。
いい加減な作り方をした物ほど即、気に入られる確率が高いので、複雑な心境だ…。とほほ。
このクッキーも、レシピをきちんと作らねばならない・・・。
さて、今日は仕事が休みだったので、Yちゃんの仕事休みの時間を待って
お昼過ぎにカフェへ行った。
ミッションのムース作りが成功したし、ご褒美のプチ贅沢ということで、
ロイヤルホテルへ。
私がオーダーしたのはハンバーガー。
もう長い間、ハンバーガーを口にしていなかったのと、宿の食事で口にするお肉と言えば
鶏肉だし、「和牛」と書いてあったこともあって、即決した。
Yちゃんは魚介類のピザを注文した。
お互いに少しずつ交換して、美味しく頂いた。
それから今日は、手袋も安く買う事ができた。
カメラを持って出かける時にシャッターが押せるように、指先のないアンゴラの手袋を選んだ。
ミッションが達成できたので、ほっとしている。
時間のかかる作業ではあるが、お客さんに日本の美味しい物、珍しい物を
自信を持って提供出るように、これからも地道にコツコツと努力していきたいと
思っている。