前回からの続き
第1子の社会克服大作戦を聞いて、実は親として心配になったことがあった。
第1子は、接点のない生徒のところにも話を聞きに行っていた。
「急に勉強法を聞かれて迷惑ではなかったのだろうか?」
あるいは、
「第1子の聞き方が意外と強引だったのでは?」
……いや、それはキャラクター的に考えにくい。
そこで後から聞いてみた。
まず救いだったのは、空気感だ。
校風によるものなのか。
まだ中学1年生だったからなのか。
勉強でピリピリした雰囲気はなかったそうだ。
もちろん、第1子が気付いていなかっただけかもしれないが。
そして第1子の調査は、親の心配をよそに思いのほか平和で、合理的に回っていたようだ。
まず、前の記事で書いた“社会フリーク”タイプの子。
警戒するどころか、むしろ大喜びだったらしい。
自分の大好きなジャンルを語れるチャンス到来とばかりに、嬉々としてレクチャーしてくれたそうだ。
ただ、知識ベースが違いすぎて参考にならなかったのだが・・・
一方で、実際に参考になった“社会得意っ子”たちとのやり取りは、意外にも一方通行ではなかった。
話をしていると、
「第1子は何が得意なの?」
という流れになる。
第1子の圧倒的な得意科目は《理科》だ。
すると今度は、
「じゃあ理科を教えて。」
となる。
場合によっては、数学の話になることもあったそうだ。
社会が得意な子の多くは、同じレベルで理数系も得意、というわけではなかった。
むしろ「理系はちょっと苦手で……」という子が意外と多かったのだ。
結果として、
第1子は社会の勉強法を教わり、
相手は理科や数学を教わる。
そんな形で、自然とWIN-WIN
が成立していたそうだ。
親としては、
「知らない子に急に勉強法を聞きに行って大丈夫だったのだろうか?」
と心配した。
しかし実際には、
第1子は社会の勉強法を持ち帰り、
相手は理科や数学の知識を持ち帰っていた。
どうやら子供たちの方が、ずっと上手にやっていたらしい。
