ちょくちょく掛かってくる保険の勧誘の電話。
クレジットカード付帯のもので、無償プランと有償プランがあったりするやつ。
当然持病があると入れない。
がんになって最初のころは、
そういう勧誘の電話に対して、
電話してくるオペレーターも、仕事でやっているだけなのだから、
ひどい対応をするのも悪い気がして、
（さんざん説明を聞かされた後で）
私がんなので、と丁重にお断りしていた。
40代でがん患者というのは少数派と思われるので、
オペレーターも予想外だったのだろう、
驚き、そして用無しとばかりに早々と電話を終わらせる。
さっきまであんなに熱心だったのに
この変わり身の速さったら
これってマニュアル通りなの？？
そういうやりとりに、
多少なりとも気持ちが沈む。
やっぱり、がんになると、もうがんではない世界の住人とは一線を画してるんだ。。
もう元の（健常者の）世界には戻れないんだ。。
この距離感が悲しい。
それほど、
がんというワードには
他人にとっても破壊力があるものなんだろうか。。
普段はそんな疎外感は感じていない。
がんであることは常に頭の片隅にあって
忘れたことはないけれど、
むしろ健康を気遣ってない人より健康な生活をして、中身も健康である自信があるというのに。
保険の勧誘で、こういう反応をされるたびに
気持ちが沈むのが人生の無駄遣いに思えてきて。
ただのオペレーターにわざわざがんであることを言う必要もないし、
長々と説明を聞く時間ももったいない。
相手にとっても時間の無駄のはずだ。
なので、
今は、
フリーダイヤルからの着信だったら、出ない。
あまりにしつこいと出るけど、
話し込まれる前に、
保険の勧誘だったらけっこうです！
とだけこちらから言うことにしてる。
これでもう保険の勧誘で不愉快な気持ちになることはない
その方がお互いのためにも良いと思う。
考えたら、最近電話こないな。
やっと私の意向が伝わったのか
そんなわけないか