ちょっと幸せな『怒り』 | 少~し酔ってます。

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縦歩きのカニの日常

昨日は一転して仕事でトラブルがあったのだが、それを慰めるように、昼休みに寄ったコンビニで偶然の再会があった。

会社に戻ると、トラブルについてはみんなが我が事のように心配してくれて、「しかたない」「あんたのせいじゃない」などと、既に大して落ち込んでもいない僕の慰撫にこれ努めて下さる。

ありがたいなあ。

 

ということで幸せなまま週末に突入したのだが、思い出せば今週のアタマには、ちょっと重たい映画を観てどんよりとしていたものだった。

 

渡辺謙さんはじめ、豪華キャストに期待を膨らませて借りた『怒り』。

 

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構想は面白いし、脚本も練ってあるし、専門的なことはよく分からないが演出もリアルだし、俳優陣もそれに応えてそれぞれクセのある役を熱演していた。

しかしだね、しかし如何にも重い。

如何にも切ない。

僕は冒頭の妻夫木君と綾野君のラブシーンで、もう目を逸らしてしまった。

う~ん、ちょっと辛い2時間だったかなあ。

 

でもね、綾野君の演じるナイーブで陰のある男が、なんだか若い頃の僕を見るようでね。

いや、もともと綾野君の顔って、10~20代の頃の僕と瓜二つじゃないかと思っていたんでね。

彼にちょっと入り込んで観ていたら、妻夫木君が彼を呼んだのよ。

「ナオト!」

ビックリしたねー。

なんだ綾野君、やっぱり僕を演じてたの?

 

映画はとても重かったんだけど、そんなわけでちょっと幸せな気分に浸れた僕は、なるほど毎日幸せな気分で過ごせるわけだと、今思えば妙に納得したりするのでした。