ブログで散々「子供が苦手」と書いている私が、どうして親になったのか。


すごく端的に、極論を言うと「結婚したから」です。(笑)


子供好きと胸を張って言えるほどでもないけれど、別に嫌いでもない。
言ってしまえば「普通」。
結婚したことで、子供が生まれる(世間的な)土台は出来た。
子供が欲しいな、と思えたときにすぐに来てくれるのか?
女性にはタイムリミットがある。
30代で遊ぶのも良いけれど、子供が独立したあとも遊びたい。
それなら20代のうちに1人目は生んでおきたいな。
30歳を迎えても夫婦ふたりなら、それはそのとき考えよう。
この人が好きで結婚したわけだから、子供が出来なければそれはそれでもまぁいいか。

そんな感じで、どうしても子供が欲しいとか、お母さんになりたいとか、そういう強い感情はありませんでした。
子供がいてもいなくても良いけど、それならいるかも知れない可能性を選んでみようか、と。
あとは、自分と彼の遺伝子を半分ずつ持った子供ってどんな子なんだろうって単純な興味。

もちろん、興味や成り行きだけでどうこうなる問題ではないので
「最初の1年間は必ず避妊」
「1年目の結婚記念日を迎えたらその後は避妊はしない(=妊娠が分かってから「どうしよう」なんて事態にしない)」
と決めていました。
この1年間で、お互い親になる心構えと覚悟を決めましょう、ということで。
タイムリミットを決めたことで、舞台見に行ったり旅行行ったり…と詰め込むようにかなり遊んでました。
そういう意味でも「いつから!」ってきっちり日付まで区切ってた(笑)のは、私には良かったなと思う。

旦那も旦那で、ふたりでも楽しいから、子供出来なくてどうしても子育てがしたかったら里親制度でも考えればいいんじゃない?くらいに考えてくれてたのも気楽で良かったです。

その後、1回目の結婚記念日を迎えた直後に妊娠が判明。
年内に陽性出ればいいよね~くらいの気分だったので驚きはしつつ、じゃあがんばりますか、と。

私の場合、心構えも覚悟も出来たとて、妊娠判明と同時に母性が芽生えたのかというとそういうわけでもなく…(笑)
検診のエコーで見る度に、胎動を感じる度に、「生命の神秘」や「愛着」を感じてはいたものの、母性からくる愛情かと問われるとちょっと違う気がする。
(女の子欲しい!の呪縛も強かったので、男の子だと判明してテンションが低空飛行気味だったのもあります笑)

生まれたときでさえ、疲れきってて「無事に生まれた~…」という安堵で感動で泣く余裕もなく。
(初産とはいえ入院から出産まで39時間…!)
本当に君がちょっと前まで私のおなかにいたのかい?と実感を持てないまま入院生活を終え。
退院してからは「この小さないきものを死なせてはならぬ」という使命感でめまぐるしく新生児期が終わり…。

何この可愛いいきもの…!とストレートに思うようになったのは、生後2ヶ月、自分に余裕が出てきたそのくらいの時期だった気がします。
ちゃんと個人を識別するようになり、「ままがいい!」と示されるようになってからは、坂を転がり落ちるように可愛いが止まらないんですが…(笑)


2人目が欲しいと思った理由はもっと単純で、ただひたすらに長男が可愛かったから。(笑)
あわよくば両方育ててみたいから女の子が欲しいけど、男の子でもこんなに可愛いって分かったからどっちでもいいやーって感じでお迎え。

息子のおかげで、同じくらいの年齢のちびっこたちと接するのも苦じゃなくなってきたんだから単純だなぁと思います。
経験による感情なので、多分あと10年くらいしないと「子供は苦手」って意識はなくならないんだろうけど(笑)

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」…なんて言葉もありますが、やっぱり経験に優る学びはないなと愚者としては思うのです。