私には父親がおらず、
父親との記憶も一切ない。

ありがちだけど、母からは
「父親」が、いかにダメな人間で
どんなに自分(母)が苦労したか、というのを
刷り込むように聞かせられ、育てられた。

2歳下の妹が生まれる前に、
彼女はシングルマザーだった。

そんな母は、
兄と私と妹の三人を
いわゆる「女手一つで育てた」ので
さぞかし大変だったと思う。

だけど、大変だったのは母だけではない。
私たち子どもも、大変だった。

振り返ると、自分が育った環境が
我ながらかわいそうに思う。

母は、今も昔も
常識、モラルのない人
クレーマー気質
間違った方向での過干渉
自分が一番かわいそうで、大変で、
苦労したと思っている
悪い意味で大袈裟
不機嫌
無愛想

子どもの頃から友人に会わせるのは嫌だった。
先生に対しても肩身が狭かった。


実家で過ごした期間は、
二度と過ごしたくない期間であり
それもあってか、
高校を卒業してから、私も妹も家を出ている。
早々に自立した。


お正月以外、実家に帰ることはない。

それくらい「実家」も「親」も
自分達にとっては「嫌な場所」「嫌な人」


実家までは車で20分弱。
私の職場からは車で10分もかからない。

その距離でもお正月以外に行くことはないし
母とも必要最小限の連絡しかとらない。

冷たい子どもだと思われても、
そうなんです、としか思わない。


そして
「親になれば親の気持ちがわかる」

これは
「親になって、
どれだけ自分の母があり得なかったか再確認できた」
に尽きる。


それでも連絡は取り合うし、
上辺は犬猿の仲というわけでもなかった。

でも、
子どもを預けたことは一度もないし
子育てを母に頼ろうと思ったこともない。

同年代の友人は、
よく実家に帰って子どもをみてもらうとか
実家は楽だからよく行くと言うけど

私の中では夢物語。

娘が生まれてからは、娘の誕生日やクリスマスに
プレゼントをくれたりと色々してくれる。
私は子どもたちに母を悪く言ったりしない。
夫に母のことを愚痴ってるのは聞いてるかも知れないけど…

なので娘は母(祖母)を嫌っていないし
一緒に映画を観に行きたいと言ったりする。

母が私達にしたように、
自分の親戚や気に入らない人のことを悪く言って
子ども個人の判断を歪めたくない。


そんな中で、最近
もうこの人とは本当に無理だな…
と思うようなことがあり
今後はお正月すらも関わることはなさそう。



こんなことを書き残しているのは、
たまたまブログで知り合った
福岡県に住んでいるご夫婦が
私の「親」というイメージを壊してくれたから。


ユーモアがあって、文章を綴ることに楽しさを感じられる人で、奥様とも仲良く、誰にでも愛されていて、娘さんにも慕われて、明るく元気で聡明な人。

私は
「父親がいて、母親と仲もよく、夫婦で子どもを愛し、
自立してからも関係が良好」
というのを感じ、衝撃的だった。

自然と
「こんな都市伝説みたいな父親が、
この世の中にいるのかぁ」
「こんな父親、母親がいる環境で育った子どもは
なんて幸せなんだろう」

と思うようになった。


やりとりしているうちに、
「本当に羨ましいなぁ」
と思うようになり、
たまに書く育児に対するコメントを読んだとき、
涙がとめどなく溢れて
あぁ、私はずっと親にこうやって認められたり
励ましてもらったりされたかったんだと思った。

母からは感じたことのない、
「親」からの愛のようなものを勝手に感じた。



凝視凝視凝視前置きが長くなったけど、
ここからが本題凝視凝視凝視



我が家のリビングに鎮座する
ニトリホームセンターで買った掛時計

掛時計だけど、
壁に穴をあけたくない教の信者である夫氏により
むりやり置時計になっている。

写真ではわかりにくいけど、プラスチックで
安っぽいリーズナブルなもの。

引っ越してきて、とりあえず購入し
後から気に入ったものを買おうとしたけど
全然気に入るものがない。

私の心の父ちゃんである、りゅうしょうさん に


図々しくも
「時計を作って下さいニコニコ
とお願いした。

りゅうしょうさんは、DYIの鬼。
本職がデザイナーなのでセンスも鬼。

なにより、聞いたこともない博多弁。
博多弁なんて
「バリカタ(麺かため)」しか遣ったことない。


そして、数日前
ついに到着…

軽々しいお願いをしたものの、
凝りに凝らせてしまい、
ノープランでの丸投げをしてしまったため、
かなり悩ませてしまった魂が抜ける


でで~んニコニコ

「注意ばい」👇️

梱包も丁寧…完璧、むしろ芸術。


断熱材に挟まれ、新聞紙の緩衝材。


なんと型どった緩衝材も!


梱包だけで3時間かけてくれたそうです驚き驚き驚き


いや…ほんとすごかばい。



緩衝材の形だけでもかわいい!


こんなにありがたくて、あたたかい
気持ちのこもった写真…。



これ…


販売品ですよね…?


このクオリティ…


大好きなトトロですにっこり


完成品の写真を送ってもらったとき、
なんとも言えない気持ちになり
涙が出てきた。


ありがたくて、ありがたくて…
頼んだくせに、そのありがたみが
心に沁みて沁みて…

寸法からなにから丁寧に丁寧に作られている。


こんな人が父親だったら、
どんなに幸せかなぁと思った人が
私のために丁寧に時計を作ってくれた。


ブログでの繋がり、
ここまで濃厚な人間関係になるとは思ってもいなかった。

りゅうしょうさんだけではなく、
同じ道内で会える距離の人とは
ブロ友さんではなく、既に友達。

離れた、お会いしたこともないブロ友さん
入院してから更新がなくなって、家族のように心配した。
やっちさん、復活おめでと〰️!

こうして考えると
血の繋がりってなんだろう。

家族である夫とは、もちろん血の繋がりはない。
しかし、自分の人生において大切な人。

母は、自分にとって大切かと言われると
私はそうだ、と言えない。

「家族」というものが
血の繋がりだけを指すものではないと
個人的には思う。


色々、育ってきた環境に「親」という存在が
あまりにも一般的なものや
理想とかけ離れていたからなのか

「世界は一家!人類みなきょうだい!」
誰の言葉かも知らないけど、
私はこの言葉が好きにっこり


記念にパシャにっこり


いつもコメントをくれるあなた
いつもいいねをくれるあなたも
こっそり毎回読んでくれているあなたや
こっそりたまに読んでくれているあなた
通りすがりのあなたと
今回初めて読んでくれたあなたへ。

みなさん
センキューベイベェ~👏



このトトロと
これからの時間を刻んでいくよ。


チャンポヨでした。