映画「マチネの終わりに」が公開された時。その予告が流れる度、私はとても嫌な気分になりました。
内容なんかわからない、でも、予告の福山さんの台詞が嫌でした。
誰かがSNSでオススメしていても、観たいという気持ちには全くなれませんでした。
なんの興味もなかった映画、その映画がWOWOWで放送されることに。
その日は、本当にたまたま、他に観たい番組が無い日でした。
この、何の関心もないまま観た、という感覚が、私に驚き、よりも衝撃、を与えることになります。
福山さんの声、石田さんの声。
福山さんの奏でる音。
優しい街並。
美しい景色。
仕事を持つ、大人の意識と感情が揺れる。
普段何かをしながらテレビの音を聞いているような私ですが、気がついたらテレビの前に座っていました。
洗濯物もたたまず、スマホも持たず、ただただ観ていたい、そんな気持ちでした。
これが1回目の「マチネの終わりに」です。
WOWOWは何度も放送してくれます。
人がテレビをつける時間帯は様々。
私はこのWOWOW方式が気に入ってます。
そして気がつくと、今日が6回目の「マチネ」でした。
2回目の映画の放送は、基本観ない私です。
ところが、2回目、3回目、と観続け、今日が6回目。
そんな6回目にして、また新たに心に響いてしまった台詞がありました。
今まで、映画を何度も見る人の気持ちが、実は理解できなかった私です。
理解できる日というのは、こんなに突然やってくるものなのですね。
映画の深さ、演技力という力、回数を重ねるごとに新たな感情が芽生えてしまう…不思議としか言えません。
観れて良かった映画、出会えて良かった映画です。
映画への価値観、が180度変わりました。
私は、誰かともう一度恋愛したいという感情は今はありませんが…
人生が終わる迄に、素敵な景色を見ながら、人生を振り返る時間を持ちたいです。


