「困ったときはお互い様」って
昔はよく聞いた気がする

実際は全然「お互い」でもなかったりするのに
いつか機会があったら
そんとき返してくれりゃあイイよ!
なんてな具合の粋な捨て台詞

なんなら返すのはご本人様じゃなくたって
縁は巡るとばかりに
優しさのバトンを誰かに渡して
最終的にみんなで繋がれば
幸せの伝播がグルっと回って
最後はまるっとみんな幸せになれるかも
そんな考え方が素敵だった

最近じゃどうも勝手が違うようで
困ったときは「お互い」どころか
最初から「借りパク」目的で
無責任に持ち逃げする輩がのさばっている

もっと酷けりゃ「困ったとき」だけ何処かに消え去って
残った「お互い様」は踏ん反り返って偉そうだ

オレも悪いが、お前だって悪いだろって
責任のなすり合いばかり
「お互い様」模様の綺麗な布に包んだ中身は硬い硬い石っころで
それを投げつけ合うくだらない争い

なんだか悲しい景色になったもんだ
まさに地獄の食事会
最後は全員空腹で
のたれ死にする未来が見えんのかね

自分だってそれなりに十分大変なんだけど
大変だからこそ助けられたら嬉しい気持ちも分かるだろうさ
心に灯る嬉しさの感情で素直手を伸ばし合えば
「お互い様」は、お互いの神様になれるのにね