Emerson, Lake & Powell 『The Score』

 

 

EL&P (エマーソン・レイク&パウエル) 『The Score』

 

プロレス・ファンにとっては、聖歌・讃美歌のような音楽です

 

The Score · Emerson, Lake & Powell

Released on: 1986-01-01

Producer: Tony Taverner

Producer: Greg Lake

Composer  Lyricist: Keith Emerson

Composer  Lyricist: Greg Lake

 

 

あれは3年前・・・

 

プロレス・マニアの友人から「1.4東京ドーム大会に行かないか?」と誘われました。その「大会」とは、新日本プロレスの東京ドームでの試合の事です。

 

考えてみれば一月に旅行をした事がなかったので、友人から夜行バスで東京ドームのプロレスを観に行かないかと誘われたときに、私はとっさに「終わったあとで鎌倉(近辺)で二泊くらいしてくる」と言って旅行を承諾しました。その年の年始は予定に余裕があったので、こんな機会でもなければ正月に関東には行けないと思ったもので。

 

 

 

2019年1月4日

 

 

 

京都駅から8時56分発の「のぞみ」で

いざ東京へ!

 

 

早朝から徒歩で最寄りの駅まで歩き、乗り換え駅で友人と合流し、近鉄特急で京都駅まで行きました。世間ではUターンラッシュの時期になるので、新幹線のチケットは一か月前に、みどりの窓口で買っておきました。

 

 

2人掛けの富士山側の席です。やっぱり富士山を見るとテンションがあがります。

 

 

 

日本一の富士山と、関東総鎮護・大山のツーショット

 

 

静岡県から神奈川県に入って、小田原を少し過ぎると後方に再び富士山が見えます。右の「小さな富士山」のような山は「大山」という関東有数の歴史のある山です。神奈川南部の相模平野は富士山の眺望が意外に良い場所が多くあります。

 

 

 

 

東京駅に着きました

 

新幹線のぞみ号なら京都から東京まで2時間ちょっとです。

リニューアルした東京駅の前で2人で撮影していると、ほぼ、お上りさんです。なぜか私と友人の旅行カバンが真ん中に写っています。

 

 

 

 

ロンドンのような2階建てバスが何台か走っていました。東京オリンピックが近いからなのか。

 

 

 

 

 

皇居・江戸城跡の片隅にある、忠臣・楠木正成像です

 

(この時点から)一昨年(2017年)に4回も観た、映画「この世界の片隅身に」の楠公飯のエピソードが思い出されます。大好きな大河ドラマ「太平記」では、武田鉄矢さんが演じた正成が実に魅力的な人物として描かれていて、また武田さんの演技も後醍醐天皇を演じた片岡孝夫(十五代目・片岡仁左衛門)さんと火花の散るような圧巻の演技だったので、それ以来、私にとって楠木正成に対する見方が一変しました。

 

私が住む奈良盆地からは、正成の本拠地・千早赤阪村は葛城山の水越峠を越えればすぐに行ける場所です。何度も素通りしている千早赤阪村、ゆっくりと巡ってみたいものです。

 

 

 

 

皇居の定番スポットを、まるで中学生の修学旅行のように巡った後は、地下鉄を乗り継いで東京大学の近くの、つけ麺が美味しいという店へ。友人はかなりコッテリ系のグルメです。私は黙ってついて行くだけ。

 

昼食後は地元の銭湯に行く途中に、臨済宗・妙心寺派の大きなお寺がありました。禅寺なのにヨガ教室もやっていました(もともと座禅のルーツはヨガなんですけれども)。

 

 

 

地下鉄で戻って、水道橋駅から地上に上がると、あれは・・・

東京ドームだあぁ!!

 

 

野球の「聖地」でもあり、音楽の「聖地」でもあり、プロレスの「聖地」でもあります

(大阪ドーム以外のドームに足を踏み入れるのは初めてでした)

 

 

凄い人混みでした、入場者数は4万人くらいでしたかね。

 

 

 

試合開始は4時からですが、私は3時の開場のすぐあとに列に並んで席に着きました。席に辿りつくまでに結構時間がかかりました。プロレス・マニアの友人はグッズ売り場の長蛇の列に並んで色々と買ったみたいで、4時20分くらいにようやく席に着きました。

 

 

いま、久しぶりにプロレス・ブームが復活してきております。力道山の時代、馬場・猪木の時代、タイガーマスクの時代に続いて30年ぶりくらいにプロレス会場が大きな会場でも満席になっています。泥臭い男の反則・流血という昔のプロレスのイメージを一新して。筋肉美の美男子若手レスラーが華麗な技を繰り広げるている試合に、若い女性や中年の女性が魅入られています。10年前まではプロレス会場は男性ファンがほとんどでした。

 

 

ELPowell DETROIT 1986 The Score

 

 

プロレスの記事を書いていると、コージー・パウエルの腕っぷしと風体がプロレスラーに見えてきます。カール・パーマーと戦ったらどっちが強いんだろう? ビル・ブルーフォードとクリス・スクワイアなら、やっぱりクリスの圧勝かな? (ビルは細かい関節技でギブアップを奪いそうな雰囲気もありますが)

 

新日本プロレスでは、試合開始前にEL&Pの『The Score』が毎回流されます。

 

 

この瞬間はプロレス・ファンにとっては「日常」が「非日常」へと、一瞬にして切り替わる「LIVEな」瞬間なんです。いつもEL&Pファンが羨ましいと思う瞬間ですね。(新日本プロレスは毎週のテレビ中継でも『The Score』をオープニング曲にずっと採用しているので、そういう意味で私にとって最も数多く聴いた「EL&P」の楽曲は『The Score』なんです。2番目は「タルカス」です。)

 

イエス・ファンとしては、そんな一瞬にして「日常」が「非日常」へと切り替わるような、瞬間最大風速を持った楽曲をイエスの楽曲で探しても、なかなかピンと来ないんですね。それはキース・エマーソンとリック・ウェイクマン(またはスティーヴ・ハウ)の違いでもあるのでしょうか。

 

 

イエスの楽曲をプロレスの入場シーンに使ってくれないかなあ・・・

イエスならイントロからの爆発力という点では、大々的にオーケストラを使ったこの曲なら、プロレス会場のオープニングとして使えるかも、、

 

YES - No Opportunity Necessary, No Experience Needed

 

 

邦題『チャンスも経験もいらない』

この頃のイエスのPVに、ハズレなし!!

 

ド派手なイントロと疾走感! 若い頃のスピードのあった(本当にスピードありました)ジャイアント馬場さんの王道感もあるし。全盛期のジャンボ鶴田さんか、天龍源一郎さんらにも使ってほしかった!(曲のタイトル的にはハングリー精神のある若手レスラー向きですが)

 

 

または、この曲くらいの切れ切れがあれば、会場も湧きそうです。

 

Yes - Tempus Fugit (Official Music Video)

 

 

邦題『光陰矢の如し』

 

イメージ的には速い動きとパワーも兼ね備えた「南海の黒豹」こと、リッキー・スティムボートの入場曲のイメージです。日本人レスラーなら秋山準か丸藤正道に使ってほしかった。

 

 

 

アブドーラ・ザ・ブッチャーが、ピンク・フロイドの『吹けよ風、呼べよ嵐』を使ったのは有名です。

それに匹敵するくらいのインパクトなら、ビッグバン・ベイダーが入場時に使っていたレインボーの『アイズ・オブ・ザ・ワールド』が物凄くハマっていました。

 

Eyes Of The World

 

 

ベイターというプロレスラーのために、リッチー、コージー、グラハム、ロジャー、ドンの5人が演奏している曲だとしか思えなくなりました。いつの頃からか、、

コージー・パウエルのドラムスって、プロレスと相性抜群だと再認識します。

 

 

ビッグ・バン・ベイダーのテーマ曲「EYES OF THE WORLD」

 

 

ベイダー、いま見ても凄いっす!

 

 

なお、新日本プロレスでは会場内での「動画撮影」は禁止されていますが、静止画の写真撮影と、それをブログなどのSNSに掲載する事は推奨してくださっています。

 

新日本プロレス観戦マナーVTR 天山広吉&小島聡&永田裕志&田口隆祐 篇

 

 

動画は撮るんじゃねぇ!(でも写真はバンバン撮ってくれ!)

 

 

 

 

メイン・イベント

 

ケニー・オメガ (IWGPヘビー級チャンピオン)

 VS

棚橋弘至 (挑戦者)

 

 

 

 

挑戦者の棚橋がまずリングに入場します

 

 

 

続いてチャンピオンのケニー・オメガがリングに上がります。

 

 

 

4時から始まって、8時を過ぎてようやくメインの試合です。みんなこれを見にきています。凄まじい盛り上がりでした。

 

1対1の男の戦いで、約40分間の大熱戦でした。私も終始大声で叫びながら観戦してました。燃えますよ、会場で観るプロレスは!

 

東京ドームや大阪ドームでプロレスをやると、スタンドの中段より後ろは肉眼ではほぼ試合内容が分からないくらいですが、それ以上に皆さん会場の雰囲気を楽しんでいるのでしょうね。私たちの席からなら巨大なスクリーンだけを見てないと、細かい試合内容はわかりません。

 

 

王者・オメガのジャーマン・スープレックス・ホールドが炸裂!

棚橋、ピンチ!

 

 

 

ハイフライフロー 棚橋も空中殺法で反撃だ!

 

 

 

相手の技から逃げずに、正面から受け止める。プロレスは真っ向勝負です!

 

40倍光学拡大ズームのデジカメで、選手の必殺技の決定的瞬間もなんとか撮影できました。

 

 

 

男と男の勝負に、決着が訪れました。(東京ドームの大型ビジョン)

 

 

 

第67代IWGPヘビー級チャンピオン 棚橋弘至!

 

 

日本人レスラー・棚橋選手が勝ちました。最強外国人レスラーのケニー・オメガはチャンピオンベルトを奪われました。

 

 

勝利者インタビュー

 

 

もちろん「愛してま~す」コールと、エアギターのパフォーマンスもありました。

 

 

今年も良いお正月が迎えられた、という瞬間です。

 

 

この試合は私の約30年のプロレス観戦歴(テレビ観戦を含めると約40年)の中でも、かなり上位に入る名勝負だったと思います。近年のプロレスは技の難易度がかなり高度になっている事に加えて、説得力のあるパワーの応酬を持続させないと成り立たない所にまで来ています。私の世代は鶴田・藤波・長州・天龍の世代が激闘を繰り広げていた頃のプロレスを見て、プロレス感を養ってきていた世代です。当時のスケールの大きな激闘を基準にしてプロレスを見るので、次世代の全日本・三沢光晴さんや、新日本・武藤敬司さんらの世代も、先輩らに負けないくらいに体を張った激闘を繰り広げられました。

 

どちらかというと全日本プロレスに愛着のあった私にとって、2009年に三沢光晴さんが試合中に亡くなられた事はショッキングな出来事でした。しばらくの間はプロレスを見る気にはなれなかった事を思い出します。しかし、東京ドームという大舞台での棚橋弘至選手とケニー・オメガ選手の素晴らしい試合を観戦すると、やっぱりプロレスにはプロレスにしか出来ない、特別な何かがあるんだなと再認識させられます。

 

 

 

さあ、私たち観客は入場よりもドームから出るのが大変です。

 

 

4万人が一斉に家路につきます。階段で足首をひねらないように注意しました。私は過去に3回も左足首を捻挫・靭帯断裂して手術もしているので、明日からの行程が無駄になり、東京で入院したら洒落になりません。

 

 

プロレスは9時に終わって、私のほうは神奈川県・藤沢市のビジネスホテルまで電車で1時間ほどかかるので、1時間弱はファミレスでプロレス談議を楽しみました。友人はこのあと新宿から夜行バスで奈良県に帰ります。彼の最寄りの駅前まで料金は9000円くらいです。新幹線では京都から東京がまで1万4000円くらいだから、寝つきの悪い人にとってはバスは安い金額ではないですね。友人はどこでも寝れる羨ましい体質ですが、私は往復の夜行バスならほぼ寝れないと思うので、往路は新幹線でと頼みました。

 

水道橋駅から秋葉原で乗り換えて、さらに東京駅で一旦駅の外にで出て旅行バッグをコインロッカーから出して、再度東京駅から東海道線で藤沢駅まで48分でした。横浜なら35分くらいでしたかね。

 

藤沢駅に着いて、徒歩5分くらいのビジネスホテルにチェックインしたのが午後11時55分くらいでした。とりあえずシャワーだけあびて、1時頃には寝れた気がします。

 

 

 

2019年1月5日

 

 

早朝の藤沢駅 (午前6時29分)

 

 

 

江ノ電へ (午前6時29分)

 

 

 

1月5日は、まだまだお正月 (午前6時32分)

 

 

 

鎌倉行き、到着 (午前6時34分)

 

 

 

燃える朝焼け (午前6時51分)

 

 

江の島電鉄の始発・藤沢駅を出発して、江の島を過ぎたあたりです。

対岸の逗子市から日の出が見えました。

一月なのに、数十人くらいのサーファーが波乗りをしていたのには驚きました

 

 

江ノ電 鎌倉駅に (午前7時10分)

 

 

 

鎌倉駅西口 江ノ電出口 (午前7時16分)

 

 

 

鎌倉駅西口にある、ラングドン・ウォーナーの記念碑 (午前7時17分)

 

 

ある「意味」で鎌倉にとっては京都・奈良でのフェノロサのような存在です。(諸説あり)

 

「文化は戦争に優先する」

 

この人がいなかったら、鎌倉の文化財は空爆で失われ、さらに、今の鎌倉は開発が進んだ、ただの一地方都市になっていた・・・、という説と、それに対する異論とが交わされています。

 

「ウォーナーリスト」の意義については、ウォーナー自身の意図がどうであったかとは別にして、結果的に日本の文化財保護にとって良い方向に寄与した一面があるのだとすれば、喜ばしい事だと思います。

 

 

初春の小町通り (午前7時22分)

 

 

 

早朝の小町通り (午前7時23分)

 

 

お昼は歩く隙間もないくらいに混雑します。実は小町通りを歩くのは来鎌12年目にして今回が初めてです。(いままでは鶴岡八幡宮までは、いつも若宮大路の段葛を歩いていました)

 

 

鶴岡八幡宮門前の「三の鳥居」です (午前7時33分)

 

 

鳥居は海の方から数えて、全部で三つあります。

 

 

鶴岡八幡宮本殿(奥)と、舞殿(手前) (午前7時39分)

 

 

早朝だったので人はかなり少なかったです。お昼はロープで拝観人数制限をするほどに混んでいたようです。

 

 

(右)京都・石清水八幡宮 (左)鎌倉・鶴岡八幡宮の御朱印 (午前8時04分)

 

 

4年と1日を費やして、やっと最初に貰った京都・石清水八幡宮の隣に、鎌倉・鶴岡八幡宮の御朱印が並びました!

感無量です。裏側にはびっしりと奈良・京都・和歌山・東北・中部・四国ので埋め尽くされているのに、表はずっと空白でしたから。鎌倉再訪のときのために、空白にしておりました。

 

この日は早朝から日没後まで歩き通しでした。長い一日が始まりました。

 

 

 

鎌倉とその周辺については、私にとっては「聖地」のような場所でもあります。

 

「聖地」ですので、こちらはエマーソン・レイク&パーマー

 

エマーソン・レイク&パーマー『聖地エルサレム』

作詞 ウィリアム・ブレイク 

作曲 チャールズ・ヒューバート・パリー 

編曲 EL&P

 

Emerson, Lake & Palmer - Jerusalem (Official Audio)

 

 

 

 

Emerson Lake And Palmer - Jerusalem

 

 

Emerson Lake And Palmer

Brain Salad Surgery

Released: 19 November 1973

 

Keith Emerson -- Hammond organs, piano, harpsichord, accordion, Moog Modular IIIc synthesiser, Moog Minimoog synthesiser

 

Greg Lake -- vocals, six and twelve string acoustic & electric guitars, bass guitar

 

Carl Palmer -- drums, percussion, gongs, timpani, percussion synthesisers (drum-based synthesiser triggers)

 

 

Bring me my Bow of burning gold

Bring me my Arrows of desire

Bring me my Spear O clouds unfold

Bring me my Chariot of fire!

 

我が燃える黄金の弓を

渇望の矢を

群雲の槍を

炎の戦車を 与えよ!

 

I will not cease from Mental Fight

Nor shall my Sword sleep in my hand

 

精神の闘いから ぼくは一歩も引く気はない

この剣をぼくの手のなかで眠らせてもおかない

 

Till we have built Jerusalem

In England's green and pleasant Land

 

ぼくらがエルサレムを打ち建てるまで

イングランドの心地よいみどりの大地に

 

(ウィキペディア「エルサレム (聖歌)」より抜粋引用)

 

 

 

現在放映中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、EL&P『聖地エルサレム』が流れないかなあと、想像してみる(エバン・コールさん、お願いします!)。

 

後鳥羽上皇による北条義時追討の宣旨で、存亡の危機に立たされた鎌倉幕府を、義時、政子、坂東武者らが「聖地存続」を賭けて立ち上がるシーンで、脳内で再生してみます。

 

(大河ドラマ『平清盛』の時の吉松隆さんのサウンド・トラックが、あまりにも素晴らしすぎました。)

 

 

 

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◇追記

 

この東京・鎌倉紀行は3年前に年上の知人宛てに送った、メール紀行文を手直ししたものです。私的なメールをブログの文面に移し替えることは、意外とあれこれと修正個所が多くなるので、最初から全部書いて行くのとあまり変わらないなあとも思いました(^^;

 

そして、当時は満員の東京ドームも、鎌倉の寺社・観光地も普通に「マスクなし、密な状態」で満喫していたんだなあと、改めて感じました。

 

 

 

つづく