The Enid - Mayday Galliard / In The Region Of The Summer Stars - Live at Hammersmith 79 (Remastered)

 

 

 

Mayday Galliard

 

 

 

 

上のライヴ映像は昨日に初めて観ました!

 

いや~、生きているうちに観れて良かったです。

 

いくつもの鍵盤に交わる4本の腕が麗美な舞いを踊りながら、確かにあの音楽を生み出しています。

 

ベース、ギター、ギターをかかえた三角形が、冬の夜空の大三角形に負けないくらいに、しなやかに輝き、きらめいています。

 

そして、ドラムスはこの極上の音楽に、この音楽が今ここに確かにあるという鼓動を高らかに踊り響かせます。

 

まるで夜空に大きくかかげられた6つのダイヤモンドのように

 

 

ライヴ・アルバムを聴くのが結構好きな私は、一度好きになったライヴ映像は繰り返し繰り返し観て、弾いて、堪能し続けます。この映像と音楽を観る事のできた歓びに、今は一時だけ我を忘れてしまいそうになりました。(今までこの映像を知らなかった事の悔しさと不甲斐なさも、一瞬で吹き飛んでしまうくらいに)

 

 

 

 

(ウィキペディア「エニド」より)

 

エニド(The Enid)は、かつてバークレイ・ジェイムス・ハーヴェストとの仕事で知られるキーボード奏者のロバート・ジョン・ゴドフリーによって1973年に結成されたイギリスのプログレッシブ・ロック・バンドである。他の核となるメンバーには、創設時のギタリストであるスティーヴ・スチュワートとフランシス・リケリッシュ、そして長く在籍したドラマーであるデイヴ・ストーレイがいる。エニドのメンバー構成は多くの変更を経てきたが、常にゴドフリーが実権を握っている。現在のラインナップは、ゴドフリーとギタリストのジェイソン・ダッカーを中心に構成されている。

 

 

      

 

 

 昨日の朝に夢を観ました。音楽に関する夢は、たまには見るけれども、こんなに鮮明な夢で、こんなに感情を揺さぶられた夢は、久しぶりというか(音楽自体の夢としては)初めてくらいかもだったので細かく書いて行きたいと思います。

 

 大好きだった音楽に対する、強すぎる気持ちと、またその逆に、その気負いをゆったりとほぐしてくれるような面白くも心強い夢を観たんだと思い始めています。

 

 

 

(夢) 2022年12月27日(火曜日) AM7:20頃

 

 私が卒業した大学の12月最後の授業の日。学年末試験の直前の授業で久しぶりに通学したという感じ。どの授業を履修していたのかを、ほぼ忘れてしまっているので、掲示板で今日の授業予定を確認して、たぶんこの授業だろうか・・・と思い出しながら1時間目を受講する。

 大教室の一番後ろの席に座る。年輩の女性講師(教授?)が黒板に日本の古文の品詞分解のような文章を書いている。日本語の文章の読解・解説のほかに、雑記・雑感のような文章も混じっていて、これが何の授業で何の科目なのかは私には分からない。試験に出るのかどうかも不明だが、とりあえずノートに全部書き写しておく。

 

 

 1時間目が終わって次はどの授業を履修していたんだっけ・・・と、校内をうろうろしていると、学生会館のホールで音楽のコンサートをしていると知る。ホールの入口の看板を見ると、なんとThe Enid(エニド、イギリスのロック・バンド)の来日コンサートをウチの大学で行なっているではないか!!!???

 受付に入ると中のホールの音が少し聴こえてくる。セカンド・アルバム『Aerie Faerie Nonsense (1977年) 旧邦題「秘密の花園」』の「Mayday Galliard」(注・上掲動画の音楽)を演奏しているので急いでチケットを買うことにする。受付にいる人は40~50歳代くらいのイギリス人で、スキンヘッドに無精ヒゲで風貌はフィル・コリンズというよりは、ピーター・ガブリエルに似た感じの人であった。(本物のピーターなのかも)

 

 チケットを買うときに、そのピーター(仮名)が英語で「ここに英字で名前と、住所と、この番号を書いてくれ」と言ってくる。入場するときに自筆の署名が必要なようだ。その番号は10桁以上の数字の羅列で、チケット購入者の番号というには桁数がかなり多い。私は「my name? address? this・・・ number???」と、とりあえず確認してみる。ピーターは「フーム、、アーハ、、」という言葉とも言えない合槌もどきを呟くだけで、会話として成り立っているのか不安になる。

 

 用紙には、すでに入場している人たちのローマ字書きの名前と、住所と、桁数の多い数字が、ずらずらっと記されてある。多くの文字は黒字で書かれているが、赤や青やピンクの文字もいくつか書かれてある。私が手に取ったペンはなぜか緑色のペンだった。しかも太字の蛍光マーカーのようなペンなので、はっきりと読み取れるような濃い文字が書きにくい。

 受付のピーターが相変わらず無愛想な表情でこっちをじっと見ている。ちゃんと読める文字を書かないと中には入れないよ、という無言のプレッシャーをこちらに送っているように感じられる。私は「早くホールの中に入ってコンサートを観たいんだけど・・・」と内心でつぶやきながら焦る。何度も重ね書きして書きなれない英字で、名前と、住所と、意味があるのかどうか分からない数字の羅列を、なんとか判読できるくらいになるまで書いていく。

 

 どうやら文字が読み取れるくらいまでには書けたので、用紙をピーターに渡してホールの中に入ろうとする。ピーターは私が書いた文字と数字をチラッと見る。特に何も言わないので、私はやっとホールの中に入る。

 

 

 

 私がホールの最後列の扉を開けると、演奏はすでに2曲目に移っていた。ファースト・アルバム『In The Region Of The Summer Stars (1976年) 旧邦題「夏天空の伝説」』からの何かの曲で、その2曲目もすでに終盤に差しかかっていた。だんだんと演奏の音が静かになっていき、ふと目前にいる客席の2人の会話が聞き取れた。

 

A「この後は何観る~?」

B「○○と▲▲▲に行くよ」

A「俺は◆◆と×××なかあ~」

 

○○も、▲▲▲も、◆◆も、×××も、私の知らない有名そうな外タレ(外国人アーティスト)の名前だった。その会話を聴いて私は

 

「エニドはそんな外タレの「ついでに」観るようなもんじゃねーよ(怒)」

「私、このバンドの初期のアルバムは全部聴いています(怒)」

 

と、心の中で叫んでしまったが、実際には言わなかった。

 

 

 

 2曲目が終わり(ほぼエンディングの余韻だけで、まだちゃんとした演奏自体はホールの中では聴けていない)、最後列から静かに前の座席へと歩いて行く。空席を探していると、なんと最前列にいくつかの空席があった。(エニドのリーダーでキーボード奏者の)ロバート・ジョン・ゴドフリーに最も近い、向って右側の座席に座ることができた。「うわーーーっ、ゴドフリーさんを初めて観れたよー、こんなに近くに!」とひたすら感激する。

 

 しかし、なかなか3曲目が始まらない。急にパッと明るくなったステージ上に、大阪ABC朝日放送テレビのアナウンサー(中堅の男性)が入ってきた。気が付くとステージからは楽器や音楽機材などが消えて、まるでテレビのバラエティ番組のようなセットに変っていた。

 

 意味のよく分からない(読み取れない)パネルを背にして、そのアナウンサーとゴドフリーさんが、とても聴き取りにくい小声で話している。マイクなしで話しているので、後ろの座席の人はたぶん何も聴こえないほどの小声で。最前列にいる私の場所からでも、その話し声が英語なのか日本語なのかは、はっきりとは聞き取れない。

 

 音楽のコンサートなのに、どうしてこんな変なバラエティのような事をやっているのか。もはや会場は3曲目の楽曲を演奏するという雰囲気はなくなってしまった。そんな、何をやっているのか全く分からない会場の中で私は、「もしかしたらエニドが来日コンサートをするための条件として、このバラエティのような仕事をするという契約になっていたのでは・・・」という気持ちになってしまっていた。

 

 

 

〔〔連想〕〕

 

◆私が卒業した大学の12月最後の授業の日

〔連想〕

 授業はそれなりに出席していました。ちゃんと卒業もしました。何かを置き忘れてきたようにも思えるけれども。

 

◆年輩の女性講師(教授?)が黒板に日本の古文の品詞分解のような文章を書いている。

〔連想〕

 自分が書いた卒論のテーマが「心理学とフェミニズム」に関するものだったので、女性が解釈する日本の古典(的なもの)や、日本古来の「母性」「女性性」に対しては、私は複眼的な意見を持っています。当時はちょうどフェミニズム論争が過熱していた頃でした。

 

◆なんとThe Enid(エニド、イギリスのロック・バンド)の来日コンサートをウチの大学で行なっているではないか!!!???

〔連想〕

 ありえない!というか、エニドって来日していないだろう・・・、と思って調べてみたら、2016年に来日公演を行って、4枚組のライヴCDまでリリースしていたんですね!近年のプログレ事情に疎くなった自分を恥じるとともに、「らっ、来日していたんだ!!」という事がとてつもなく嬉しく思いました。この夢を見なかったらそんな事実もずっと知らなかった事でしょう。

 

◆セカンド・アルバム『Aerie Faerie Nonsense (1977年) 旧邦題「秘密の花園」』

〔連想〕

 高校3年生の夏休みに輸入盤で、再発バージョン(改変録音あり)の輸入盤を買って、夏休みに(今は亡き)同級生と一緒に聴きました。彼とは夏休みの40日のあいだほぼ毎日私の部屋で、朝から夕方まで英語の受験勉強を共同でやっていました。高校1年のときの「トラウマ」を初めて彼に語ったときに、本アルバムを最初から最後まで一緒に聴き通して、その後の人生の事を語った思い出が、深く深く今も私の中に刻まれています。

 

◆受付にいる人は40~50歳代くらいのイギリス人で、スキンヘッドに無精ヒゲの風貌はフィル・コリンズというよりは、ピーター・ガブリエルに似た感じの人であった。(本物のピーターなのかも)

〔連想〕

 このかなり屈折した感じの男性はフィル・コリンズではないです。断言できます。フィルはとても明るく社交的な人物です。あの男性はピーター・ガブリエルです。断言できます。

 

◆私が手に取ったペンはなぜか緑色のペンだった。しかも太字の蛍光マーカーのようなペンなので、はっきりと読み取れる濃い文字が書きにくい。

〔連想〕

 緑色のマーカーで文字が書きにくいのにはビックリ。薄い黄緑に近い色。どうしてこんな色のペンを選んでしまったんだろう・・・。そうだ、ピーターの仕業だな!そうだと思い始めている!そうに違いないと私は、私は思い始めている!

 

◆受付のピーターが相変わらず無愛想な表情でこっちをじっと見ている。ちゃんと読める文字を書かないと中には入れないよ、という無言のプレッシャーをこちらに送っているように感じられる。

〔連想〕

 これ、ピーターというよりは、ロバート・フリップがやりそうだな・・・(とも思い始めている、、、)

 

◆何度も重ね書きして書きなれない英字で、名前と、住所と、意味があるのかどうか分からない数字の羅列を、なんとか判読できるくらいになるまで書いていく。

〔連想〕

 写経のようでもあり、ぬり絵のようでもあり、色がしっかりと浮かび上がってくるまで同じ事を繰り返す「訓練」のようでもあり「試験」のようにも感じられる(ギターのリフを延々と正確に弾き続けるような)。

 

◆「エニドはそんな外タレの「ついでに」観るようなもんじゃねーよ(怒)」

「私、このバンドの初期のアルバムは全部聴いています(怒)」

〔連想〕

 この「夢」で最も感情が高ぶった瞬間。でも、最後列のお2人さん。エニドのコンサートに来てくれてありがとう!(とも冷静になったら思い始めている。)

 

◆(少し戻って)

A「この後は何観る~?」

B「○○と▲▲▲に行くよ」

A「俺は◆◆と×××なかあ~」

〔連想〕

 もしかして、この2人はエニドの演奏が2曲で終了する事を、あらかじめ知っていたのか? 妄信的なのに下調べもしていない自分より、ずっとハイスペックな人たちなのかも。今まで聴く気もなかった○○と、◆◆もちょっと聴いてみようかなあ。

 

◆2曲目が終わり(ほぼエンディングの余韻だけで、まだちゃんとした演奏自体はホールの中では聴けていない)

〔連想〕

 曲のラストの「ジャーーー(ふわふわ、ひらひら、ほわほわーーー【キーボードの余韻、ギターやベースの余韻、シンバルの余韻】)ーーーん」の「ふわふわ~」の部分しかホールの中では体感できていないので、私は実質的には「演奏そのもの」は聴けていない。

 

◆「うわーーーっ、ゴドフリーさんを初めて観れたよー、こんなに近くに!」

〔連想〕

 叶わないと思っていた「夢」が、本当に実現してしまったという感激。

 

◆しかし、なかなか3曲目が始まらない。

〔連想〕

 ひょっとしてコレって、私がコンサートのホールに入った瞬間から、私の来場がきっかけでエニドが音楽を演奏しなくなったんじゃないのかな・・・と、思い始めている。

 

◆大阪ABC朝日放送テレビ

〔連想〕

 M-1グランプリの制作局。今年の優勝者は毒舌小物キャラ漫才の「ウエストランド」。面白かったです!井口さんの「○○は警察に捕まり始めている!あっ、警察に捕まり始めている!!」で爆笑しました。

 

◆気が付くとステージからは楽器や音楽機材などが消えて、まるでテレビのバラエティ番組のようなセットに変っていた。

〔連想〕

 やっぱり、エニドのコンサートを「お笑い番組」に変えた「きっかけ」「張本人」「犯人」って、「俺?」と確信し始めている・・・

 

◆アナウンサーとゴドフリーさんが、とても聴き取りにくい小声で話している。

〔連想〕

 これって、ひょっとして、即興の漫才、なのかな?

 

◆もはや会場は3曲目の楽曲を演奏するという雰囲気はなくなってしまった。

〔連想〕

 私が会場から去れば、音楽のコンサートが再開されるような気がしてきた、、(汗)

 

◆「もしかしたらエニドが来日コンサートをするための条件として、このバラエティのような仕事をするという契約になっていたのでは・・・」

〔連想〕

 エニドの歴史はレコード会社らとの契約トラブルの連続という苦難の歴史でした。それに負けずに音楽活動を貫き通したロバート・ジョン・ゴドフリーさんの執念こそがエニドの音楽を真に素晴らしいものへと高めたのでした(涙)〕

〔連想2〕

 、、、いや、犯人はお前だよ!

 

 

 

 

◇関連投稿

 

The Enid 『The Lovers』

 

 

 

 

 

 

 

 

 早いもので2022年もあとわずかになりました。今年は特に時間がたつのが早く感じられました。特に夏頃から自分の身の回りが慌ただしくなって、秋にはちょっと大きな出来事(苦難)がありました。

 イエスが来日コンサートを行なった9月にブログを投稿してからは、投稿が滞っておりました(書く事が不可能なくらいに)。年末になっても「もう年内は投稿は難しいな」という状況だったのですが、昨朝に観た「夢」が「書け!」と言ってくれました。

 「夢」というものは確かに「自分」が観たものだし、自分の創作物のようなものではあります。でも、どうしてこんな夢を見たのか・・・なんて、はっきりとした理由は、まず言い切れないですよね。私はもう30年以上も定期的に夢の日記を書いています。もの凄く分かりやすい夢もたまには観るけれど、ほとんどは断片的に、なんとなく「ひっかかる」という程度の夢ばかりだった気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 The Enidの音楽は自分にとっては大切な音楽すぎて、ちゃんと書く事はできないと思っていました。でも、今現在の自分にとって、自分の意志なのかどうか分からないような「夢」によって、1つの「事の流れ」を観る事ができて、自分にとってもその「夢」を見れて良かった!と思えた事自体が嬉しかったので、ここで書いてみました。

 

 The Enidが来日していた事も知らなかったし、夢で観た事と実際のライヴ映像が一致している事もいくつかあったりして、意外に夢ごときが実際の生活にもたらしてくれる「恩恵」はあるんだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

The Enid - Aerie Faerie Nonsense (Full Album) (2010 remastered)

 

 

 

 

 

 

 

 今年は本稿でやっと11回目の投稿です。パソコンの「ワード」には書きかけのまま放置してあるネタもあるにはあるけれど、それを来年まで持ち越すのも「なんだかなあ」と思うので、投稿を予定していた楽曲のリンクだけを羅列しておきます。昨年末にも同じような事をしましたけれども。これが意外と今年の自分を「鏡」で映し出すような気持ちになるので、今年もまたやってしまいました。

 

 

Genesis 『Lilywhite Lilith』

 

Genesis - Lilywhite Lilith (Official Audio)

 

 

 

 尋牛

 

P.F.M 『Four Holes in the Ground』

 

Four Holes in the Ground

 

 

 

 見跡

 

3 

Pat Metheny Group 『Follow me』

 

Pat Metheny - Paul Wertico - Follow Me ( live )

 

 

 

 見牛

 

Led Zeppelin 『Bonzo's Montreux』

 

Bonzo's Montreux (Remaster)

 

 

 

 得牛

 

5  

Mike Oldfield 『The Inner Child』

 

Mike Oldfield- The Inner Child

 

 

 

 牧牛

 

6  

Trollpolska

 

Lux Beata - Trad. Swedish | Trollpolska

 

 

 

 騎牛帰家

 

吉沢秋絵 『流星のマリオネット』

 

吉沢秋絵【流星のマリオネット】

 

 

 

 

 

 

 忘牛存人

 

8  

Art Bears 『All Hail!』

 

Art Bears - All Hail!

 

 

 

 人牛倶忘

 

9  

Aphrodite's Child 『Break』

 

Aphrodite's Child - Break (video)

 

 

 

 返本還源

 

10 

The Enid 『Fand』

 

The Enid Live at Hammersmith Odeon 1979 - Fand (Grand Finale)

 

 

 

  入廛垂手

 

   (牧牛図(十牛図)の図版は河合隼雄『ユング心理学と仏教』岩波書店による)

 

 

 

 終わり良ければ全て良し

 

 

 良いお年をお迎えくださいませ