PSY.S - レモンの勇気 [PV]

 

 

画像あり チャカさん、「おぼこい」(関西弁)!

 

 

PSY・S Lemonの勇気

 

 

画像なし 高音質

 

 

PSY-S Lemonの勇気(ライブ)

 

 

 

New Day Lemon 色がうずいて

水が身体(からだ)を流れていく

New Ray Sun Light カケラ 散らして

木々の吐息が輝いてる

 

忘れてしまおう

Grayな季節

昨日(きのう)を写したネガのフィルムを

捨てる勇気!

 

 

 

 

あけまして

おめでとうございます

 

2022年の最初はPSY・S(サイズ)の『Lemonの勇気』について書こうと、昨年の秋くらいから思っていました。歌も楽曲も、そして歌詞も大好きな1曲です。サエキけんぞうさんが書いた歌詞は、そのまま読めば渡辺美里さんあたりが歌っている楽曲に合いそうな歌詞だとも思います。ストレートに歌うと気恥ずかしいくらいの甘酸っぱさも感じるこの歌詞を、1987年当時のチャカさんが瑞々しく歌い上げています。

 

私がPSY・S を聴き始めたのは1992年6月でした(ちょうど30年か、、)。この年の6月に、私は当時発売されていたPSY・SのCDを、ほぼ全て買って聴いていました。ある「きっかけ」があって毎日ずっと聴いていたのを今でも思い出します。詳細については書きませんが、この曲の歌詞の「昨日を写したネガのフィルムを捨てる」ような、きっかけがあった時期でした。2022年、今年もそんな時期になりそうなので、この曲からまた勇気をもらいたいな、という気持ちです。

 

 

PSY・Sを初めてちゃんと聴き込んだのは、その6月にベスト・アルバム『TWO HEARTS』をレンタルで借りたのがきっかけでした。当時はCDをレンタルするとカセット・テープにダビングして一週間後に返却をしていましたね。「Lemonの勇気」はそのベスト・アルバムでは4曲目に収録されていましたが、私はダビングする時に、なぜか曲順セレクト機能を使って、(A面の)2曲目にダビングしていました。その後、PSY・Sの全アルバムを買ってからも、友人・知人らにテープを差し上げる時も、この「Lemonの勇気」を2曲目に持ってくる事が多かったんです。

 

なんだか、自己紹介的な1曲目が終わって「リスタート」というか、さらにちょっと加速度を上げて行きたい時に、この曲を配列するとピッタリとくるんです。楽曲自体も、歌詞も歌唱も、そういう音楽に仕上がっています。私が「Lemonの勇気」に最初に惹かれたのは、特にこの曲のイントロでした。実にプログレ世代の松浦雅也さんらしいアレンジのイントロだと思います。

 

初期のPSY・S、特に1stアルバム『Different View』(1985年)と、2ndアルバム『PIC-NIC』(1986年)のPSY・Sは、当時のフェアライト・シンセの特色をそのまま生かして、チャカさんの中性的で無垢な伸びのある歌声を、純粋に活かすような、「童謡的テクノポップ」という特色(も)がありました。良い意味であまりハッタリをかまさない、というか、、

 

一部のゲスト・ミュージシャン参加以外では、ほぼフェアライトだけで、歌以外の音楽を創っていたこと自体が、松浦さんの「ハッタリ」的な所もあったけれども。そのサウンドに乗っかかるチャカさんの「歌唱・歌声」は、まるで少年のようなピュアな響きがありました。

 

2ndアルバム『PIC-NIC』より

 

コペルニクス

 

 

 

しかし、PSY・Sは、というか・・・松浦さんは3rdアルバム『Mint-Electric』から、よりバンド編成を想定したような多彩な音楽性へと移行していきます。それが特に顕著に表れているのが、「Lemonの勇気」のイントロのような、カラフルで重層的な音づくりへの変化だと思います。(生楽器とシンセ・打ち込みの音が混在していて、私には聴き分けられません)

 

強いタイアップを付けて、メジャー・シーンに進出しようというレコード会社の思惑もあったと思います。ライヴにおいてバンド編成で演奏する事を想定した楽曲作りへと、より比重が傾いて行ったのでしょうね。

 

 

 

ライヴ動画は、どれを選ぶか迷いましたが、やっぱりコレが他よりも良いですね。音楽の勢いも、「???」なコスチュームも何もかもが、、

 

PSY・S - Lemonの勇気 (Live)

 

 

 

 

(でも、やっぱりコッチも良いよ~、1つには選べない~)

 

PSY・S - Lemonの勇気 (Live 1989)

 

 

 

 

PSY・Sはネットに良質なスタジオ・ライヴ音源が残っているのも嬉しいところです

 

レモンの勇気/PSY-Sスタジオライブ

 

 

(注・動画の画像は、音楽とは関係ありません)

 

 

(たぶん)ラジオ番組でのチャカさんの声が聴けます。地声はけっこうハスキーですね。声ヂカラが感じられます。ちなみに、チャカさんのお母様は女子プロレスラーの草分け的な御人です。

 

3rdアルバム『Mint-Electric』から、5thアルバム『ATLAS』の頃のPSY・Sは、スタジオ版もライヴ版も、音響や音像を最も「盛って」いた頃なので、こういう、やや「ハッタリ」をおさえた、ラフなスタジオ・ライヴを聴くと(無観客のスタジオ収録だからというのもあるだろうけれど)、当時のPSY・Sが初期や後期と同質の「懐の広さ」と「余裕」を有していた事がよく分かりますね。そして、松浦さんとチャカさんが創る、音楽自体の「良さ」も噛みしめる事ができて、2度美味しい思いです。

 

 

 

PSY・Sディスコグラフィー (再掲載)

 

太字はオリジナル・アルバム

あえて三期に分けてみました、異論・反論は大歓迎

 

◇一期

Different View(1985年5月22日)

PIC-NIC(1986年7月2日)

PSY・S Presents "Collection"(1987年2月26日)

 

◇二期

Mint-Electric(1987年8月1日)

Non-Fiction(1988年8月1日)

ATLAS(1989年7月21日)

 

◇三期

SIGNAL(1990年7月1日)

TWO HEARTS(1991年4月25日)ベストアルバム

HOLIDAY(1991年12月12日)

TWO SPIRITS(1992年7月22日)ライヴベストアルバム

WINDOW(1993年7月1日)

HOME MADE(1994年4月21日)セルフカヴァーアルバム

EMOTIONAL ENGINE(1994年12月12日)

Two Bridges(1996年8月1日)ベストアルバム

 

 

 

◇追記

 

PSY・Sの記事を投稿するのは久しぶりになります。当ブログは開始してから「イエス関連」「パット・メセニー関連」「赤毛のアン関連」について特にアクセスしていただいております。どうもありがとうございます(当初の思惑からは「枠」を外れて、結構自由に書いてしまっているのですが・・・)。その、次の、次の、つぎあたりに、一昨年に投稿したPSY・S関連の3記事にも、けっこうコンスタントにアクセスしていただいております。

 

1996年にPSY・Sが解散(終焉)してから、すでに26年の月日がたちました。一昨年に『ATLAS』のアナログ・レコード再発と、ライヴ映像のブルーレイ化再発があった他は、近年では特に動きのないPSY・Sなんですが、定期的に拙ブログの記事に検索などでアクセスしていただいている事だけでも、今でもPSY・Sについて「思い」を持っておられる方々の事を、自分事として感じ入る事ができました。(実は私は、唯一PSY・Sのコンサートを観れる機会だった、1993年秋の「WINDOW」コンサート・大阪厚生年金会館を、インフルエンザ罹患で断念したもので・・・。パット・メセニー・グループも一度インフルエンザで断念しています。ああ!)

 

当記事にはリアルタイムを経験していないがゆえの、「誤り」や「勘違い」が含まれているかも知れない事をお断わりしておきます。1992年からPSY・Sを聴き始めたのでファースト・アルバム『Different View』からは7年がたっていた頃でした。

 

 

 

◇関連記事