平成、令和。ちょっこし近況報告。追記あり。 | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。



大変ご無沙汰しております。本を読んだり映画を観たりお出かけする度にネタの下書き(タイトルだけ記録して放置)が多分もう一生追いつけないんじゃないかという程に溜まる一方です。そして平成も終わりました。

私にとってずっと波乱万丈、常に予想外の展開続きの平成。それってどうしても必要?かどうかはともかく(苦笑)、大きな大きな学びの時代でした。その集大成な2019年のラストスパート。色々あり過ぎて4ヶ月が10年分くらいのインパクトでしたー。私事で恐縮ですが、自分のための記録として主だったトピックスを書き残しておきます。

◯そもそも毎年1-3月は仕事が1番の繁忙期で激務ゾーンであり、今年も相変わらずタフでした。

◯2月、ちょっと異常な感じに逆恨みされて怖いことがあった際に、突然我が家のベランダの窓が開かなくなり、食器棚にしまってあった職人さん手作りの分厚い薩摩切子のガラスのブランデーグラスがいつのまにか木っ端微塵に割れ、さらに突然私の体調にも異変が。

◯あんまり恐ろしかったので思わず知人に教えてもらった有名な縁切り神社にお参りして1ヶ月待ちでご祈祷も、してもらいました。2月から3月。

◯3月、まったく予想外の転職が決まりました。思いがけず良いご縁を得ることができ、5月からは新しい職場です。

◯4月はなんと2回も入院(苦笑)。病理的には問題ないものの体調に不具合が続いていたので、新しい生活の前にちょっとした一泊二日入院のレーザー手術でスッキリしようと思ったのが1回目。

◯ところがなんと、その時ついで?に行った組織検査でまさかのガン発見。体調不良の真犯人が発覚。手術で取り除くと他の周辺臓器にも影響が出て障害が出てしまうのと、幸い超早期ということもあり放射線治療と抗がん剤で根治を目指すことに。

◯ガン宣告のその日から、MRIだCTだPETだと連日大忙し。知らない間に入院(抗がん剤トライアル)の日程まで決まっていて(笑)、発覚から1週間以内という異例の速さでの治療開始が実現しました。

◯幸い転職先も理解してくれて予定通り入社できることになり、およそ1ヶ月強の間通院治療しながらの就業を認めてもらえてひと安心。

◯抗がん剤も私が使うのはよくあるイメージのように髪の毛が抜けたりの酷い副作用は出にくい種類で、有り難いことに今のところ放射線も抗がん剤も、普段よりちょっと疲れやすいなど以外に深刻な副作用は全くなく幸先のよいスタート。寧ろ元気に何でも美味しく食べられちゃうので危険!

4月後半の2週間、そんなわけでほとんど出勤出来なかった為、オフィシャルには26日(金)に最後の挨拶をしつつ4/30の夜ギリギリまで連日休日出勤で残務処理をしてなんとか全て片付けることができました。平成の終わりと共に燃え尽きて灰になり、今は屍状態(笑)。少し休んで、令和フェニックスとして蘇りまーす。

普通の検査ではまだ発見出来ないレベルの超早期で、通常は自覚症状も全くないハズなのに私の場合はやたらと自己主張の激しいヤツで、出血とか痛みとかの自覚症状バリバリなのが不安でしたが、PETの結果他のガンは見つからなかったのでホッとしました。ならば、むしろ、たまたま出来た場所が良くて(多分毛細血管や神経が沢山集まってる場所にできたから、ごくペーペーの小さなガン細胞でもそれらを刺激して症状を出させた)自己主張してくれたお陰で、そして転職が決まっていたからこそ、スッキリしたくて処置をすることにしてその結果発見出来たというわけで。もしこんなに自己主張してくれないかったら、主治医も疑いもせず(なにせ去年一度手術して治癒したハズなのだから)、知らない間に進行して大変なことになっていたかもしれません。

最後の最後にビックリ事由発生でドタバタしましたが前の職場も快く治療優先させてくれたし、まさかの全員参加の送別会やら花束やらお餞別やら暖かく送り出してもらえたし(病気のこととは勿論別問題)、次の職場も状況を受け入れてくれたし、医療関係者の皆さんは本当に良い人ばかりに恵まれて何の不安もなくお世話になれるし、最初は最悪なタイミング!とショックを受けたものの俯瞰して観れば全てがラッキーとしか言いようのない絶妙の展開。

敢えて言えば、医療保険に通院特約を付けそびれたままだったことが痛恨の極み、くらいでしょうか〜(苦笑)。今や2人に1人がガンになるとも言われる時代だしそれ以外にも手術以外の方法での治療も今後きっとどんどん増えていくのでしょうから、何気に通院特約って必要かも。と、まだ健康な友人に話して回る今日この頃です(笑)。
  
やっぱり『がん』って響きは特別なインパクトですが、でもよくよく落ち着いて考えれば、こんなちょろっとした超初心者マークのがん一個で、しかも今のところ特に治療の苦しみもないような私が、もっと本当に大変な患者さんが(がんに限らずとも)大勢いる中でがん患者を名乗るのも申し訳ないほどな感じです。学生時代の友人は同じガンで命を失っているし、、、。自分の有り余る幸運に感謝しつつ、それに奢らず、ちゃんと真面目に治療して健康体を取り戻してからゆっくりしっかり色んなことを挽回していきたいと思います。

こんなことワザワザ書くこともないし、全部終わってから実は治療してましたーのひと言で済ましてもいいかなと思ったのですが自分が忘れないために記事を残しておくことにしました。そもそもblogは私的な記録とはいえ、全くもって私事で失礼しました〜。逆にガッカリするくらい?元気ですのでご心配なく!

この件がメインの記事は基本今回のみ、このblogを闘病blogにするつもりはないし、別途作るつもりもありません。単にズボラなだけですが。その代わり何事も知っておく、というのはとても大切ことだと自分の経験でも強く実感したので友人や聞きたいことのある知人にはざっくばらんかつあけすけに(笑)体験を語っております。

実際に病気になってみて初めて知ることって、私レベルでもやはり沢山あります。知るということはチカラであり、大切な武器。得た知識を自分の為に使うことがなければそれに越したことはありませんが、知っていれば心強くいられることもあるものです。なので、貴重な体験は友人家族でどんどんシェアする派。だからこんな記事も書いちゃう。すみません(笑)。次はまた普通にいつもの感想記録のつもりですが、何せ物理的に時間がなくて(^_^;)。また暫く音沙汰なくても何か問題起きてる訳じゃないので!次のアップがいつになるか未定ですが(ひょっこり時間が出来て数日後にシレーっとアップするかもしれないし)、令和も引き続きマイペースで楽しみたいと思いますのでよろしければまたお付き合いくださいまし。

それでは皆さまどうぞ、ご自愛くださいね〜!


【追記】
そんな訳でとにかく忙し過ぎたここ数ヶ月、本や映画も実は普段ほど楽しむ余裕がなくて。スタミナと時間が足りないんですよねぇ。
で、目からの刺激(活字も映像も)がしんどいなぁという時、休日出勤で効率を上げる時、もっぱら音楽の力を借りました。

その時々のコンディションでクラシックだったりオペラ曲だったりミュージカルのサントラだったり洋楽だったり(意識しなくてもダイレクトに脳が言語を理解してしまう邦楽ではなく、意識してスイッチをオフにできる外国語は楽だった)しますが、ヘビロテはブラームスのヴァイオリンソナタ第1番、別名『雨の歌』。お気に入りの、若かりし日のギドン・クレーメルさんとヴァレリー・アファナシェフさんによる共演のアルバムです。

そしてやはり大好きなミッシャ・マイスキーさんによるバッハの無伴奏チェロ組曲。


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やっぱり音楽って偉大ですね。
どんな時でも癒しの力があります。
ブラームスは別の方の演奏ですが、一部動画貼り付けておきます。