至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
会期: 2018/2/14(水) ~ 2018/5/7(月)
会場: 国立新美術館
公式サイト: http://www.buehrle2018.jp/
開始早々にたまたま時間が出来て立ち寄ったら期待以上に素晴らしかったビュールレ展。東京での会期が終わってしまう前にもう一度観に来よう・・・と思いつつ日々が過ぎ。ついにもうすぐ終わっちゃう!と焦りつつ、ようやく時間の都合がついたGW。前回は空いていて贅沢なほどゆっくり鑑賞できたのに、長蛇の列・・・Σ(゚Д゚)。さすが連休。もうすぐ終了。暫く地下のカフェで休憩してから、そぉ~っと様子見。さっきよりは行列も減っているような・・・一瞬躊躇したけれども、頑張って並びました。でも20分で入場できたのでまだ良い方でしたでしょうか。
混んでます(苦笑)。つくづく、2月のうちにたっぷり堪能しておいてよかったなぁ・・・。混んでいるので、ざっと復習しつつ、もう一度観たい絵のみ集中して再鑑賞です。2回目でも、やはり気になる作品はほぼ変わらず(前回、あれだけシゲシゲ、じっくり時間かけて観られたのでね~^^)。大体の感想も変わらずなので、詳細は前回の記事を宜しければ。
やっぱり、アントーニオ・カナール、マティス、モネ、ピサロ、ドラクロワ、ドガ、セザンヌ、ジョルジュ・ブラック、好きです(´艸`*)。セザンヌの作品で、とても気に入ったのですが前回ご紹介しそびれてしまった一点。
ポール・セザンヌ 《庭師ヴァリエ(老庭師)》 1904-06年 油彩/カンヴァス
ゴッホだけを集めた部屋も人気。改めて、やはり《古い塔》がたまらなく好きなのですが、微妙に、私の”好きなゴッホ”からは外れた品揃えなんですよね~。いえ、好きですけども。《花咲くマロニエの枝》だって。他の作品も。でも、マイ・ベスト・ゴッホをリストアップするとしたら、《古い塔》以外は入らないかなぁ。ゴッホだけで言えば、その前の東京都美術館での「巡りゆく日本」のゴッホ展の方がツボだらけだったかな。
イレーヌ嬢の前には当然の人だかり(笑)。でも勿論、もう一度会いに並びました。相変わらず、バラ色の頬と陶器のような肌、透き通る瞳に長い睫毛、細く柔らかいウェーブのかかった髪の毛・・・吸い込まれます。でも人気者なので、警備員さんに「長時間立ち止まらず他の方が鑑賞できるように場所をすぐに譲ってくださ-い」の声にせかされて慌ただしくお別れ。前回はしつこくガン見してごめんね(苦笑)、どうぞお元気で。
さて。2回目のビュールレ・コレクションも満喫。混んでいたけれどやっぱりもう一度来られてよかった(´ー`)。そして、次の目的地へ・・・ふふふ。
国立新美術館の3Fにある【ブラッスリー ポール・ポキューズ ミュゼ】へGo♪そういえば、ここにもポール・ポキューズあったんだっけ、と来ると思い出すのですがいつもタイミングではなくこれまでトライしそびれたままでした。たまたま少し前に、wargnerさんがここでお食事された記事を読んで「そうだ、ポール・ポキューズあったね!」と思い出し。思い出したら行きたくなったのでした。綺麗なもの、素敵なもの、美味しいものに関するアンテナにしばしば共感させていただきニマニマしながらBlogを読ませていただいている、wargnerさんのポール・ポキューズの記事はコチラです。(一方的事後報告で失礼します^^;)
頑張って並んでビュールレ展観ようと思ったのも、実は程よい時間にここで食事をするため。この日の予定は流動的だったので予約もせず、トモもなく。ですが朝ごはんだけで半日歩き回った後にいい感じに空腹を覚える早めのディナータイムにバッチリ入店( *´艸`)。今回はひとりだし、暑かったからスパークリングとアラカルトで軽く、でいいかな~と思っていたのですが何だか疲れと美術展の興奮でハイになって、展覧会特別ディナーコースをオーダーしちゃいました(笑)。
ラーメンも焼き鳥もバーも大抵の飲食店はおひとり様OKな私ですが、フレンチ・コースは初めてでした。でも、昔パリのレストランで、ご近所らしい可愛らしいおばあちゃまが一人でロゼ・ワインのカラフェとディナーを楽しんでいるのを見て、それが特別じゃなく毎日の日常ですというこなれ感がとても素敵で、私もあんな素敵なおばあちゃまになりたいなぁと憧れたのです。その第一歩♪
この季節、1日で1番好きな時間帯。まだ明るい夕方なりたての頃から、段々と太陽の光が弱く柔らかくなっていって、空と雲が部分的にピンクに染まってヴァニラ・スカイを予感させつつ、ゆっくり、かつ目まぐるしく表情を変える空にやがて夜のとばりが降りるまでの時間。印象派コレクションの余韻と、外界の色彩の変化とそれを背景にした六本木のスカイスクレイパーと深い森(よく考えたら青山墓地公園ですね。しみじみなんて贅沢な墓地なんでしょう)を満喫しながら。料理が運ばれるまでの間は美しく優しい日本語と不可思議な幽玄世界が大好物の梨木香歩さんの文章に酔いしれて。そしてお料理とお酒に舌鼓をうち。あぁ幸せ。
ふと気がつくと、私の後に入店した初老の紳士が、私と全く同じ行動パターンでした。笑。勝手な同士気分を抱きつつ、あの年頃になっても変わらず美術館とフレンチを楽しめるよう、仕事も健康も頑張って維持しなくっちゃ、と野望もメキメキ(*'ω'*)。世の中はなんて素敵なもので構成されていることか。
さてここのポールポキューズ、実は名前だけの観光地的な店舗かもと穿っていたのですが、中々どうして!お料理もおいしかったしサービスも気持ちよくほどよく。実は、もうすぐ終わってしまう展覧会コラボメニューというイベント性もあったのですが、旬が終わってしまう前にホワイトアスパラを食べておきたかったがためにこのコースを選んだのが本音。でもどのお料理も、思ったより美味しくて思ったよりお酒がすすんじゃいました(笑)。では余談が長くなりすぎましたが、お料理の記録も。ビュールレ・コレクションの中からピックアップされた4点の絵画を元に、シェフがイマジネーションを膨らませて構築されたお料理達です。
前菜:
フランス産鴨フォアグラのソテーとクスクスのガレット、ソース・パッション
ウジェーヌ・ドラクロワ 《モロッコのスルタン》 1862年 油彩/板に貼られたカンヴァス
1回目のBlogでも紹介した、ドラクロワが描いたモロッコのスルタンの絵からは、フランスの食材とオリエンタル風味が融合したこちら。
フォアグラのソテーの下のステーキにも見えるのは、黒いクスクスのガレット。串にささっているのはマッシュルーム。あぁ、美味しかったな・・・(*´з`)。早々にスパークリングから白ワインへ。
魚料理:
金目鯛のムニエル、かぶのピューレオリエンタル風ムースリーヌとブールノワゼット
エドゥアール・マネ 《オリエンタル風の衣装をまとった若い女》 1871年頃 油彩/カンヴァス
こちらもオリエンタルなエッセンスの効いた1枚、1皿。
金目鯛が女性の身体、ふんわり泡のソースを纏っています。黄色い円は、カレー風味のスパイシーなソース。味のアクセントに。早々に白ワインもなくなるので、途中から赤ワインをカラフェで追加オーダー(笑)。焦がしバターのしつこさのない風味やスパイシーなカレーソース、ローストトマトのふくよかさが赤にも合います。
そしてとりわけ感動したのが、この付け合わせのプチトマトのローストがごっつう美味しい!ということ。母親の影響でトマトの味にはうるさい私。太陽の味のしないトマトなんて我慢できないというゴーマンさ。もう、大満足。たった1この付け合わせにも丁寧な本気の仕事。めちゃ好感度アップです。
肉料理:
国産牛フィレ肉のグリエ、赤ワインソース、ホワイトアスパラガスとじゃがいものエクラゼ添え
エドガー・ドガ 《リュドヴィック・ルビック伯爵とその娘たち》 1871年頃 油彩/カンヴァス
ドガと親交の深い友人でもあり、自身芸術家でもあったルビック伯爵の家族とくつろいだ肖像画。一家とドガの親密さも伝わるようです。王道のメイン料理に。
じゃがいものエクラゼ、フィレ肉、アスパラガスがそれぞれ肖像画の3人を表現しているんだそうです(*'▽')。フィレ肉の柔らかさとソースも絶品。気持ち的にはもう1枚ペロリといけそうなほど。(実際には無理だと思うのですが^^;)
デザート:
りんごのブリック堤、バニラ風味のアイスクリームとヴァシュランと共に
フィンセント・ファン・ゴッホ 《日没を背に種まく人》 1888年 油彩/カンヴァス
種まく人をかたどった、チョコに見えたのはココアパウダーで着色したメレンゲで、サクサク軽やかなサプライズ!うすーくてパリッパリのブリックは、片栗粉を使っているんでしょうか。フィリングの林檎煮の食感と合わさって最高に美味しいです。クルミの風味もいい感じ。マカロンはレモン風味で、ほのかな酸味が爽やかで味のバランスも絶妙。
あぁ、美味しかった!お腹いっぱいです。お昼ご飯もオヤツも控えておいてよかった(笑)。食後のコーヒーをお代わりして味わってから、お酒も進んじゃったなぁと思いながらお会計。展覧会半券で10%オフというからまぁサービス料分だなと思ったら、元々別途サービス料なしでした。調子に乗ってお酒飲んだので覚悟した金額よりだいぶ安くすんで最後にまたサプライズ!もうすっかり気に入っちゃいました( *´艸`)。
観光地店舗かしら、なんて疑ってみてごめんなさい。ちゃんとポール・ポキューズでしたよ。美術館に来るたび毎回というつもりはないけと、そしてコースはとりあえず今回で満足したから今度こそ多分アラカルトでサクッとにしようかと思うけれど(グランドメニューのデザート、ラム酒風味のババもかなり気になる)、確実にリピートするな、こりゃ(笑)。
メニューも1枚づつ頂けます。お料理がくるまで説明を読みながら想像して、食べた後また再確認して・・・というのもワクワク要素。記念に持って帰りました^^。
美術展というよりほぼ、食いしん坊レポになりましたが。中々ご機嫌な連休の幕開けでした♪












